え~と…はい、やってしまいました。
せっかくRF600mm F4L IS USMという最新式のロクヨンを使ってましたが、超古いEF800mm F5.6L IS USMに買い替えました 😛
超古いとはいえ去年(2021)まで生産されていたレンズで、マップカメラで良品がちょっと信じられないお値段で出ていたのでポチってしまいました。
差額でかなりの金額がもどってきたので、5,6年後くらいに非の打ちどころのないミラーレスボディやレンズが出てきたときのために貯金しておきます 🙂
まぁEOS R1+RF600mm F4L IS II USMあたりがターゲットですかね。
現在のミラーレスの限界は概ねわかったので、しばらくは装備的には様子見します。
カワセミ撮影はきつくなりそうですが、そこは趣味ですのであれこれ工夫して撮ります 🙂
モズ
夕方くらいにモノが届いてうれしくて撮りに行ったので、すでに日が暮れた状態。
下がノートリで、大体肉眼で見たときの明るさのイメージです。
距離は相当遠いです…木までが20mくらいでかなり高い木なので…30mくらい..?
完全に距離を見誤ってました後日測ったら50mでした 😛
どうも、高い木の上とか高さが絡むと距離感が掴めなくなりますね?
35mm換算で焦点距離1280mmなので、焦点距離的にもF値的にもロクヨンにテレコンつけて撮影しているのとほぼ同義なんですが、ヤマセミでしか使っていなかったので、いざ小さめの鳥を撮ってみると相当長く感じますね。
CaptureOneでかなりEVを持ち上げているのでノイズはでてますが、この状態でここまでトリミングしてこれならば、結構すごいのでは。
よく800mmは「鳥がカメラマンの方を気にしない距離で撮れるレンズ」と言われます。
これもモズは私の方というよりは別の何かを見てますね。
野鳥撮影では 400mmは広角、600mmは標準、800mmは望遠という感覚ですが、ちょっと600mmに慣れた接近距離の感覚をリセットしないといけないかも。
初弾はかなり遠くから撮ってもよさそうですね。
テレコンx1.4で、35mm換算 1792mm。
すでによくわからない焦点距離になってます 😛
これも25m~30mです。目算を誤っていました。50mです…。
正直、モズくらいの大きさの鳥をノートリでもOKなようなサイズで撮れるのは結構衝撃。
テレコンをいれると、二線のような感じの変な収差が出ることが多いのですが、ぱっと見はそういう感じはありませんね。
悪いコンディションで撮ってるので気にならないだけな気もしますが。
F8になった上に、時刻的に先の2枚よりも更に暗くなっててCaptureOneで持ち上げまくってますが、バキバキに解像してるとかではないものの、大丈夫ですね。
実用で使えるこの焦点距離は長い野鳥撮影歴でも初経験。
シジュウカラ
これも結構遠いです。20m以上は離れているはず。
見誤っていました。後日計測したら40mでした。
日も暮れていたのでかなり暗いのは変わりません。
こっち少し見てるものの、逃げるような距離ではなかった感じ。
まぁどうしても陽がしっかり当たってないとコントラストの低い画になってしまいますね。
もう一つ、800mmって「撮影者が鳥に近づく努力を怠るようになるレンズ」といわれます。
シジュウカラにレンズを向けてまず感じたのは「シジュウカラってこんな大きな鳥だったっけ?」という感覚。
楽して遠くから撮ってしまいそうなので気を付けないと 😛
月
月なんて撮るのはかれこれ10年以上ぶりですが、季節的にいい感じの月でしたので。
クレーターが綺麗ですね。
頑張って撮ったというよりはふと足をとめてパシャリしただけです。
EF800mm F5.6L IS USMの特徴
古い
EF800mm F5.6L IS USM - キヤノンカメラミュージアムキヤノンのEFレンズ、単焦点レンズ 超望遠、EF800mm F5.6L IS USMをご紹介しています。
2008年5月発売です。
まぁといってもEOS 7Dの初代が発売されたような時期ですね。
実は2021年まで生産されていたので、修理対応期限は2029年だったりします。
2012年にEF500mm F4L IS USMを使ってた頃には憧れのレンズでした。
重量も 4.5kgという事で重いのですが、実際持ってみるとロクヨンより口径が小さいせいか、コンパクトで思いのほか軽く感じます。
時期的にもそうなんですが、EF500mm F4L IS USMと近い感覚ですね。
描写性能
左がEF800mm F5.6L IS USM、右がRF800mm F5.6L IS USM
実はEF800mm F5.6L IS USMはRF800mm F5.6L IS USMと比べて中央の解像度は段違いに高いです。
RF600mm F4L IS USMやEF600mm F4L IS III USMもそうなのですが、EF600mm F4L IS II USMの方が描写性能自体は上でした。
重量やサイズダウンを優先して、描写性能がやや低下しているのが最近のCanonレンズの特徴だったりします。
EF800mm F5.6L IS USM と EF600mm F4L IS USM + Extender x1.4
また、EF600mm F4L IS USM + Extender x1.4 の 840mm F5.6よりもかなり解像性能は高いので、超望遠での描写としては未だにCanonレンズの中では最高峰ではないかと思います。
EF800mm F5.6L IS USM + Extender x1.4 と EF400mm F5.6L USM
そして、恐ろしいことにEF800mm F5.6L IS USM + Extender x1.4、つまり1120mmで、ほぼEF400mm F5.6L USMと同じ解像力だったりします。
比較的解像力があるEF400mm F5.6L USMの焦点距離 x 2.8倍でも解像力が一緒というのは凄まじいですね。
もちろんF値は高くなりますので同じように使えるわけではありませんが、ちょっと楽しみです。
EF400mm F5.6L USM + Extender x1.4
今回はEFのExtenderも買いましたのでEF400mm F5.6L USMにつけて使い物になるのかも楽しみですね。
案外いけそうな予感はあります。
AF
AFスピードはRF600mm F4L IS USMと比べるとかなり遅いです。
ただ、ロクヨンにExtender x1.4つけた時と比べるとどうかな?という所でしょうか。
最近EOS R7を使っていて思ったのは、ミラーレス時代は、レンズのAFスピードよりもそもそもボディの被写体認識が食いつくかどうかの方が重要と考えています。
というのも、サーボAFでレンズのピントを最短から最長まで動かすというのはサーチ駆動くらいで、ほとんどの場合は「ほんの少しのピント合わせ」の連続になります。
つまり、いかに被写体を検出してとらえ続けられるかの方が重要になります。
そのために大事なのは被写体をフレームの中に明るく大きく入れ続けること。
もちろん「ほんのすこしのピント合わせ」を連続して行うのが、旧型レンズでは厳しい可能性も高いのでそこは今後検証。
前回遠くからカケスを撮ったときには被写体認識がうまく機能しませんでしたので、超古い800mmでどうなるか、ちょっと期待してみます。
連写速度
【ミラーレスカメラ】EOS R7 高速連続撮影時に最高速度で撮影するための条件は?
これなんですが、RF600mm F4L IS USMを使っていたせいで、全く気にしていなかったので少し勘違いしていました。
漠然と「昔のレンズだと連写数が低下するのか~」と思っていたのですが、これは電子シャッターや電子先幕の話ですね。
上の表でも、メカシャッターの方には「最高~コマ/秒に対応する….」といった注釈(※)がありません。
実際にEF400mm F5.6L USMで試してみましたが、EOS R7で問題なくメカシャッター15コマ/秒のスピードが出ました。
EF800mm F5.6L IS USMでも試しましたが、メカシャッターで15コマ/秒でてました。
私が連写を必要としているのはカワセミの飛び込み時のメカシャッターですので、EOS R7を使う限りは特に問題なさそうです。
メカシャッターが速いというのはEOS R7の特性で、R3やR5よりも優れた部分です。
よくよく考えるとそういう意味でもEFレンズはEOS R7と相性が良いのでは?という気がします。
この辺りは、またR7の撮影ポイント10月分ででもまとめます。
まとめ
私は鳥を撮るのも好きですが、いろんな装備で試行錯誤するのも好きですのでまたモチベーションが上がってきました 🙂
EF800mm F5.6L IS USMはとにかく一度使ってみたかったレンズですので、非常に楽しみです。
またいろいろ撮っていきたいと思います。