CaptureOneで再現像したいのもあって過去の撮影記録➂になります。
前回は2012年前半でしたので、今回は2012年後半となります。10年前ですね。
過去いろいろな機種やレンズを使っていますので参考にどうぞ。
装備
2012年後半は、EOS 1D markIV + EF500mm F4L IS USMからはじまります。
とうとう大砲です。
2012年前半で1D4を使って試しに舳倉島へ行ってみたときに、何かに目覚めたんだと思います 🙂
中古で購入しましたが多分50~70万円くらいだったんじゃないかと。
EF500mm F4L IS USMは、当時の600mm F4よりは軽かったんですがそれでも3.9kgほどありました。
いまのRF600mm F4Lよりもかなり重いですね。
ただ、大きさは一回り小さかったので取り回しは比較的楽だった記憶があります。
EF500mm F4L IS USMは故障しても修理ができない点を除けば今でも十分使えます。
というか、いま使っても最上位くらいの画質があります。
今回あげる写真はEOS R7ほどの精細さはありませんが、いまみても十分なクォリティでびびりますね。
大覚寺 大沢池 (京都)
アオバズク
アオバズクは京都で調べると京都御苑が大量にヒットしますが、大覚寺の大沢池にも当時はいました。
ただ先日訪れてみたのですが、この時撮った巨木はすでに折れてしまっていましたので、今もいるのかは不明です。
2022年に撮ったような記事は少ないものの一応あったので、いるんだとは思いますが、この頃ほどいつでも会えるような状況ではないのだと思います。
今だと「京都御苑の宗像神社」か「野間の大ケヤキ」あたりに行った方が確実でしょうね。
どちらも超有名ですし、かなりカメラマンも多いのでアレですが。
アオバズクは日中は動かないので同じような写真ばかりになってしまいますね 😛
ほぼ間違いなく会えるので、1年に1度撮影に行けば満足できる鳥な気がします。
戸隠神社 (長野県)
何度か行くことになるのですが、舳倉島と並ぶ野鳥の聖地、戸隠神社です。
舳倉島と違って、国内の珍鳥が勢ぞろいしているような場所です 🙂
滋賀からは東京より遠い場所なので、なかなかいけませんね…。
当時は若かった…。
これは以前の舳倉島同様、とりあえず調査的に日帰りで行った感じ。
ミソサザイ
ミソサザイがひたすら近距離で囀っていました。
これはいまだに憶えています 🙂
APS-H + 500mmなので35mm換算 650mmですね。
APS-C + 400mmで撮ってるのと似たような感覚だと思いますが、綺麗に撮れていますね。
こちらはテレコンx1.4つけてます。
やはりつけてない方が綺麗ですが、1D4の画素ピッチだとそんなに気にならない感じかな…。
ウグイス
ウグイスは当時もかなり苦労して撮ってた記憶が。
いまも鳴き声を追っても、なかなかロクヨン振り回して撮るのは大変な鳥ですね。
サンショウクイ
求愛行動…そっぽ向かれているので不発のような気配。
滋賀の朽木にはたくさんいるのですが、この時はそのあたりも知らなくて珍しかった記憶。
しょんぼり1羽でエサを咥えてました 😛
京都植物園 (京都府)
カワセミ
相当近くで撮ってますね。
当時は京都植物園はかなりのカメラマンが撮影していたので、カワセミも人慣れしていました。
正直、ほとんど記憶にないのですが2羽いますね 🙂
右下にも1羽。
最近でこそ複数羽いるのをよくみつけますが、この当時はカワセミの鳴き声の判別すら怪しかったので、よくこういうシーンに立ち会えたなと。
こういうの見てるとすごく感じるのですが、1D系さすがに綺麗ですね 🙂
今だからこそ5000万画素くらいでAPS-Hほしいかもしれない。
ヤマガラ
よくいるヤマガラですが、よくぞここまで近づいてシャッキリ撮ったものです。
当時若かったのもあって本当にいろいろとトライしていましたね…。
APS-H + 500mmでこれは…。
最短撮影距離の4.5mくらいなんでしょうが、今でもかなり難しいショット。
もさもさです。
いまは近づけないからAPS-C高画素で撮ってますが、当時は頑張って近づく努力してましたね 🙂
イカル
どうしてもイカルの羽毛はR7くらいないと、解像させることはできないですね。
なんだかんだ近づいてきてはくれない鳥なのでこういう時にはやはりR7とかほしくなります。
3羽ガラス的な。
舳倉島 (石川県)
2012年のゴールデンウィークあたりにも行きましたが、10月の渡りでは本気撮影で、確か1~2泊くらいしたはず。
気合を入れて撮りに行ってきました。
10月の日本海はかなり荒れるので、行きにひどい船酔いをしたのを憶えています 🙁
ハイタカ
ハイタカが島の上空をずっと舞っていました。
滞在中、急降下してきて目の前の小鳥を襲っていました。
ジョウビタキ
本当に一体どういう距離で撮ってるんだというショット。
未だになかなかこれよりも綺麗なジョウビタキは撮れてません。
同じく、舳倉島の学校周辺ですね…。
この2枚のジョウビタキの写真はA3プリントして家に飾ってあります。
こういうショットは10年たっても忘れないものですね。
マヒワ
大量におりました 🙂
コホウアカ
当時は気づきませんでしたが、コホウアカはなかなかみませんね。
かなりの数がいたように思います 🙂 舳倉島恐るべし
メジロ
夕方に何か撮れないかと回ってようやく撮ったメジロ。
これも相当近い。
ノビタキ
ノビタキも島中にいた記憶が。
当時はあまり区別できてなかったですが。
ミヤマホウジロ
ミヤマホウジロも滅多にみませんね。
ただ、当時の舳倉島にはこれまた沢山いたのを憶えてます。
センダイムシクイ
これはなんとなく水場近くの気配。
綺麗に撮れてます。
何気なくCaptureOneで現像してますが、当時はこんな綺麗だった記憶ないのでノイズ処理やシャープネスが進化してるなぁと感じます。
ルリビタキ
これも水場ですね。
舳倉島で撮ってるといろいろと麻痺してきて、ルリビタキやセンダイムシクイがスズメくらいの感覚でいるので、2日目くらいになるともう撮り飽きたくらいの感覚になります 🙂
アトリ
アトリもそんなに見ないのですが、2枚目の岩が舳倉島って感じですね。
こういう岩が海岸にゴロゴロしています。
というか、海岸線一面こういう岩ですね。
ノスリ
10月は渡り猛禽類が常に島上空を徘徊していた記憶。
島の小鳥が餌食になっていました 😛
シメ
これも相当近いですね。
シメはイカルよりはマシですが、羽毛が潰れがちな鳥。
大きい鳥ではありますが、1D4+500mmでここまで解像できてるのは相当です。
こういうの見てると、今はもっと良い装備使っているので綺麗に撮らないといかんなぁ….と思ってしまいますね。
キクイタダキ
キクイタダキはたぶんここが初めて。
とにかく素早い鳥で、苦労して撮った記憶があります。
しかし、2日~3日くらいでどんだけの種類の鳥撮ってるんでしょうね…。
舳倉島恐るべし。
ただ、近年は鳥が少なくなっている感じはします。
京都植物園 (京都府)
ここからボディが変わっています。
EOS 5D mark IIIとEOS 7Dです。
とうとうこの頃からフルサイズとAPS-Cの2台持ちですね。
ただEOS 1D mark IVは素晴らしいボディだったので、なんでこの2台にかえたのかは謎です 🙂
当時から高精細に撮るのが好きだったので7Dに変えて、一応フルサイズもキープしてたような気配。
ただ、後悔してどこかで1D4に戻った気もしないでもないですが。
基本的にはEOS 7Dを使ってEOS 5D markIII では野鳥はそんなに撮影してませんでした。
カワセミ
5D mark IIIのテスト的に撮ってた記憶があります。
当時はそんなにフルサイズやAPS-H、APS-Cの知識がなかったのとAFについてもボディの差を気にしてなかったので、5D3がこんなに撮りにくいのかと思った記憶があります。
痛い目を見てこのころからしっかりボディの勉強し始めた気がしますね。
というか、EOS 1D mark IVが良すぎたんですが。
エナガ
フルサイズに変わって苦労してるのが伝わってきます 🙂
EOS 5D mark IIIは1D4と比べるとAFがかなり厳しかった。
こんぜの里 (滋賀県)
ルリビタキ
こんぜの里でこのショットは記憶に残っています。
比較的近くの丸太にちょこちょこっとルリビタキの♂が。
もしかしたらルリビタキの♂は初めてだったかもしれず。
ビンズイ
ビンズイもいるとこにはたくさんいますね 🙂
山本山 (滋賀県)
山本山のすぐ近くの野田池。
見た感じすでにジンバル雲台も使っているので、この時の撮影スタイルからは今もそんなに変わってません。
あとこうやって見るとやっぱり500mmはコンパクトですね。
600mmとは口径がまるで違うので取り回ししやすいです。
RF500mm F4Lは相当コンパクトになりそうなので、場合によってはロクヨンから乗り換えるのもアリですね…。
オオワシ
SIGMAで撮ってた時と比べるとかなり綺麗に。
ただ、相当遠いはずです。
飛び出しから旋回。
オオワシは当時から冬になったらとりあえず撮りに行く感じでした。
本当に、下手したら1日中動かないので狩りのショットなんかを撮るのは至難の業…というか運が必要ですね。
当時から山でオオワシを見張っている人と、琵琶湖で狩りを待ってる人で連絡をとり合っていたようです。
ヤマセミもなかなか動きませんが、それでも2Hくらいまてばアクションがあるのでかわいく見えますね 🙂
まとめ
このあたりから本格的にカメラ沼にハマっています。
当時はEF600mm F4L IS USMは値段が高かったですが、何より物凄い重さ(5.4kg)でしたので 500mmにした記憶があります。
EFロクヨンI型の画質が結構悪かったのもありましたが。
EOS 1D mark IVとEOS R3はおおむね同じくらいの画素ピッチだと思いますので、低ISOでの画質は似たような感じなんじゃないかと思います。
やはり色乗りがとても良い印象です。
初めて大砲を使ってみて、信じられないくらい綺麗に写るので楽しくて本当にいろんな場所を飛び回って撮影していたのを憶えています。
あと当時もう1つおぼえているのは「舳倉島の呪い」でしょうか。
近場で丸一日かけてメジロ1羽とかいう鳥果がザラな中で、舳倉島では珍鳥がスズメ感覚でその辺を歩いています。
そういう環境に2~3日いると、なかなか近場の探鳥地へ行く気力がわかなくなります。
当時は動体を撮るよりはいろんな種類の鳥を撮る方を頑張っていましたので、あまりのギャップにしばらく無気力な日々が続きました。
これは冗談ではなく野鳥撮影をやめてしまうトリガーになりかねないので、舳倉島へ行こうとしている方はお気をつけください 😛 いや本気で。
次は2013年編になりますが、私はこの年で1度野鳥撮影から離れています。
このブログを始める2020年まではちょくちょく装備を買い戻したりはしたものの、数か月でやめての繰り返しでした。
理由などはまた2013年過去記録で 🙂