2024年に使用した主な撮影機材
2024年に使用したボディ
今年使っていたボディはこの3つ。
EOS R7は発売からずっとで、EOS R5 mark II購入まで。
EOS R3はEOS R5 mark IIを購入するまでじっくりと動体撮影を検証。
EOS R5 mark IIは8月30日に新発売されて、何とか初回ロットで入手できたのでそれ以降。
EOS-1D X mark IIIは去年末に手放しましたが、EF800mm F5.6L IS USMとの組み合わせは今でもかなり良かったなと思いつつ、いつまでもミラーレスに移れない感じがあったので一念発起しました。
2024年に使用したレンズ
今年使っていたレンズはこの3つ。
EF800mm F5.6L IS USMでは主にEOS R7でとまりものをひたすら…これは安定すぎました。
RF200-800mm F6.3-9 IS USMはEOS R5 mark II + RFレンズの組み合わせの検証でカワセミを2ヶ月ほど。
そして懐かしのEF600mm F4L IS II USMはEOS R5 mark IIでロクヨン使ったらどんなだろうという事でしばらく使ってます。
2024年に使用したその他機材
ロクヨンII型はExtender耐性が特に強いレンズですので、フルサイズ4500万画素の検証を兼ねてExtender x1.4、x2.0。
GHFG1はもう何年ですかね…かなり長く使っている散策でのメイン雲台です。
ザハトラーのFSB8 mk IIはカワセミ撮影メイン雲台で、これもなんだかんだ2年くらいたちますね。
2024年 機材 オブ ザ イヤー
EOS R5 mark II
はい、というわけで今年はEOS R7以来のボディ当たり年で、EOS R5 mark IIが堂々の機材 オブ ザ イヤーとなりました 🙂
まぁ、これは文句なしですね。
EOS R7発売から気づけばもう2年半たってるんですね…。
争奪戦
まず7/23 10:00に予約開始と同時にマップカメラのサイトが過負荷で落ちるという事件が。
これは以前もEOS R7の時にもあった気がしますが、今回は接続できない時間がかなり長かったですね。
結局予約できたのは7/23 10:27で、「あ、今回はダメかな」と思いつつ発売日を待ちましたが、運よくゲットできました。
しかしボディで価格が58万円くらいということで、少し前のフラグシップ機のお値段ですよね。
このお値段で未だに在庫ナシですし、大したもんです。
スペック
EOS R5 mark IIは、発表までなかなかスペックの噂が流れなくてやきもきしましたが、いざ発表されてみると野鳥撮影で必要な機能がほぼ全て搭載された万能機でした。
- フルサイズ4500万画素 裏面照射積層DP-CMOS
- AI-AF
- 連写 30コマ/秒
- プリ撮影 15コマ (非RAWバースト)
キヤノンのフルサイズはほとんどが2400万画素で、趣味の野鳥撮影ではかなり厳しい画素数なので本当に待望でしたね 😛
フルサイズ4500万画素
Canonはこの画素数帯のフルサイズ機を発売してくれないので、なかなかしっかり試せる機会がなかったのですが、実際使ってみると確かに丁度いいなこれっていう感じ。
EOS R7のAPS-C 3250万画素はISOは800~1600くらいまでに抑えたい感覚があるのですが、EOS R5 mark IIはISO3200~6400でもなんとかというかんじですね。
なのでとまりものは良環境ではEOS R7、悪環境ではEOS R5 mark IIというのが良い気はします。
ただ、RFレンズではEF800mm F5.6L IS USMやEF600mm F4L IS II USMのような800mmレンジで高解像なレンズはありませんので、EOS R5 mark IIにExtenderをつけて撮るのが無難かもしれませんね。
AI-AF
EOS R5 mark IIで最も凄いなと思ったのはやはりAI-AFです。
EOS R1と同じAFシステムですので発売前からかなり期待していたんですが、期待通りこれは完全に一眼レフからミラーレスに移っても大丈夫だなと感じるAFでした。
EOS R3ではやはり「背景や動物以外を掴むこと」が非常に多いというのが顕著でかなり厳しかったのですが、EOS R5 mark IIでは、「動物以外を掴むこと」が減って背景にピントがとられて戻ってこないというケースが激減しました。
そして、トラッキングのスピードもカワセミの飛び出しでもしっかり追いかけてくれるくらい高速になりました。
RF200-800mm F6.3-9 IS USMを使っていたのでF9という暗いレンズでしたが、これがかえって良かったのか被写界深度が深くて動体撮影中のデフォーカスにはあまり悩まされることがなく、RFレンズのnano USMという事で非常に高速なAFを体感できました。
EOS R1は更にクロスAFですし連写コマ数も多いのでAF性能は高いのでしょうが、2400万画素なので私の用途ではもう検証する必要もないかなと思ってます。
EOS R3で撮っていて、今のカワセミ撮影でも焦点距離800mmで画素数がかなりギリギリでしたので。
連写30コマ/秒
まぁこれはそのままですが、EOS R3同様でやはりRAWで歪まない電子シャッター30コマ/秒は強力ですね。
もちろん速いほどいいですけど、とりあえずカワセミを撮る分には不満はあまりないですね。
プリ撮影
そして、EOS R5 mark IIで非常に良くなったのがプリ撮影。
トラッキングがカワセミの飛び出しでも追従してくれるようになって、確実に飛び出しの瞬間をとらえられるようになりました。
また、RAWバーストじゃなく通常のRAWで保存してくれるので非常に扱いやすくなりましたね。
RFレンズ
キヤノンはこれまでミラーレスのフラグシップ機がなかったのですがようやくEOS R1が発売されて、AFがあるべき姿になったことで「RFレンズならではのメリット」を感じられるようなものになってきたと思います。
EF600mm F4L IS II USMで使うとどうかな?ということで試してみたのですが、AFに関してはRF200-800mm F6.3-9 IS USMの方が良いという印象ですね。
これが、nano USMによる応答の速さによるものなのか、RFマウントの通信速度によるものなのか、それともたまたまF9という被写界深度の深さが良かったのかはまだわかりませんが、全部なんだろうなという気はしています。
F4はAFの追従が遅いとすぐに被写体がデフォーカスしてしまって見失ってしまう明るさですので、EF600mm F4L IS II USMでは明るいせいで逆にAFがついてこれずにピントが抜けてしまう事が多いです。
ただ、AFスピードはともかくEOS R3やR7の時のように謎の背景を掴んでしまうという挙動はあまりないので、十分撮影できます。
RFの大砲レンズに解像力的な不安がなければすぐに購入するところですが…どうしても二の足を踏んでしまうMTFですのでまいってるところです。
ボディは当面これでOK
EOS R5あたりから始まったミラーレスへの移行ですが、EOS R1も発売されて当面はこのAI-AFのシステムがCanonのボディのベースAFシステムになって安定期がくるんじゃないかなと思ってます。
EOS R1で新機能が導入されて、それが下位のナンバリング機におりてくるという流れができそうなので4年周期でちょっとずつかわっていくかなくらいですかね?
正直な所、性能的にはもう私が必要としているラインに達したのでボディは当面これで良いかなと思ってます。
EOS R7 mark IIあたりでAPS-C 3250万画素 グローバルシャッターとかが来たらサブ機として購入するかもですが、まぁその程度な気がしてます。
フラグシップじゃないことが強み
EOS R1が高画素であることを発売前は望んでいましたが、EOS R5 mark IIがここまでの性能を持っていると、正直な所「ハイアマチュア機で良かったな」と思ってます。
というのもEOS R1は約100万円で、EOS R5 mark IIは60万円、そして画素数的には競合の他社フラグシップはおそらく今後約90万円くらいでの販売となります。
他社ではフラグシップで90万円出さないと手に入らないボディが60万円で手に入ると考えれば、実はキヤノンで野鳥撮影もお得だなと思ってしまいました。
α1 IIが90万円くらいでしたので、Z9 IIがいくらになるのかが見ものですね。
まとめ
総括
私は野鳥を撮ることも好きですが、機材の検証をすることも好きなのでEOS R5 mark IIが発売日に手に入らなかったらまた野鳥撮影は休止するかな…とか思ってたんですが、マップカメラが許してくれませんでした 😛
EOS R5 mark IIはこれまでのEOS Rシリーズでは撮影が難しかったシーンの撮影を可能にしてくれるボディですので、またEOS R7の頃のように過去に撮った野鳥たちを一巡して飛び出しや動体を撮っていきたいなと思います。
やはり何年も同じ撮影の繰り返しでは飽きるので、こういうモチベーションは必要ですね。
今後
EOS R5 mark IIで動体をしっかり撮ろうと思うとやはりRF600mm F4L IS USMか、RF800mm F5.6L IS USMあたりが必要かなと思ってます。
RF600mm F4L IS USMは3年前に所持してたんですが、あの頃はボディ性能が低くて、まさに「EF-RFアダプタ内蔵型 EF600mm F4L IS III USM」でした。
DxO PureRAWもしっかり使いだす前でEOS R7 + RF600mm F4L IS USM + Extender x1.4でしっかり解像してくれなくて「これはちょっと厳しいな」という事で一度手放しました。
いまようやくEOS R5 mark IIというボディが登場して、RFレンズを使うメリットが非常に大きくなったのでRF600mm F4L IS USMで、再度Extender装着時のAFスピードも含めて試してみるかなという気になってます。
ボディはもうよっぽどのことがない限りEOS R5 mark IIを長く使う事になりそうですが、レンズも一旦RF600mm F4L IS USMを少なくとも5年くらいは使ってみようかなと思いつつ。
今年で激動のミラーレス黎明期が終わったという感覚ですね。
RF800mm F5.6L IS USMは…II型が発売されたら考えます 😛
さて、今日は仕事納めでこれから怒涛の9連休ですね。
インフルエンザが感染爆発してるようなので、なるべく人込みには行かず鳥を撮ろうかなと思ってます。
では良いお年を 🙂