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EOS R5 mark IIで野鳥撮影 DxO PureRAW対応間近 おさらい

もうすぐDxO PureRAWのEOS R5 mark II対応

DxOフォーラム

DxO Software - New Cameras & Lenses support (16 July 2024 update)
Hello, a new release is coming soon. Canon R5 II and Nikon Z6 III are part of it 🙂 I’ve noted all your requests, I’ll make an update at the time of the releas...

今日、DxOフォーラムで予告がありましたね。

流石にここまで書かれてると今週末までにはアップデートきそうですね 🙂 楽しみ

DxO PureRAWおさらい

DxO PureRAWって?

このサイトでは何度も紹介してますが、DxO PureRAWについておさらい。

DxO Labs.

DxO 写真編集ソフトウェア: シンプルにより良い画像を - DxO
*DxO 20 周年を記念する、新たなモットー「DxO:写真を愛するフォトグラファーのために」。 プロの評価 DxO PhotoLab このソフトウェアのアップグレードの中で、史上最高の内容 Nikon Pas

DxO PureRAWはDxO Labsが発売している、RAWファイルからのデモザイクやノイズ除去を主としたツールです。

他にも似たようなツールはあるのですが、大きな特徴として各カメラのRAWファイルを入力として、リニアDNGファイルを出力してくれます。

リニアDNGファイルはRAWファイルではありませんが、CaptureOneなどは対応しているのでRAWファイルと同じように使えます。

※将来更にデモザイクやノイズ除去の性能が向上しますので、CR3などのRAWファイルはDNGファイルに変換した後でも残しておくことをオススメします。

RAWファイル

RAWファイルは、各社ごとに違うフォーマットでそれぞれのカメラのセンサー情報が保存されているファイルです。

EOS R5 mark IIだと.CR3という拡張子のファイルですね。

RAWファイルはセンサーからの情報そのままのファイルですので、ベイヤー配列で並んだセンサーの各画素の値が保存されています。

1画素につきRGBの1要素が保存されている形ですね。

場合によりますが、要素のビット数は12~14bitな事が多いように思います。

連写時の転送量を減らしたりするためにbit数が下げられている場合があります

リニアDNGファイル

DxO PureRAW 4:リニア DNG による RAW ワークフローの改善 - DxO
PureRAW 4 で処理を行うと生成されるリニア DNG は RAW ファイルの改良版であり、より詳細なディティールを保持しつつもノイズが低減され、そこから通常通りあらゆる編集を自由に行えます

DNGファイルはAdobeによって開発されたファイルフォーマットで、DigitalNeGativeの略の様です。

このフォーマットは、RAWファイルの状態とは違い、1画素にRGBの3原色が含まれているカラービットマップです。

RGBの各要素のビット数はファイルによって可変だと思いますが、多分14bit~16bitくらいで出力されてるはず。

通常のJPEGなどでは24bitカラー、つまりRGBの各要素のビット数は8bitですので、それと比べると非常に広いレンジで保存されていることになります。

なので、RAWファイルからリニアDNGファイルにすると容量が跳ね上がりますね。

主な処理

デモザイク処理

よく出てくるデモザイク処理ですが、これはベイヤー配列で保存されているRAWファイルの情報を、リニアDNGファイルのようなカラービットマップに変換するようなイメージです。

つまりもともとのセンサー情報は1画素ずつRGB要素が保存されているものではないので、隣接する画素を合成して1画素RGBのビットマップを作り出しているわけですね。

これはリニアDNGに変換するから行われるわけではなくて、どのRAW現像ソフトでも、もしくはカメラ内でもJPEGなどで出力する際には行われている処理です。

ノイズ除去

ノイズ除去はそのままの処理ですが、どの段階でノイズを処理するかで精度が変わってきます。

ほとんどの場合はデモザイク処理が行われた後、RGBのビットマップの状態でノイズ除去が行われます。

通常のノイズ処理は「ぼかす」ような処理を入れることでノイズを目立たなくするため、ディテールが低下します。

シャープネス

現像ソフトでは必ずありますが、写真のシャープさを調整する処理です。

ただ、通常は写真全体に均一でシャープさを調整する場合が多いため、どうしてもムラができてしまいます。

DxO PureRAWでやっていること

レンズのソフトネス補正(シャープネス処理)

 

RF200-800mm F6.3-9 IS USMのようにズームで安価なレンズは、写真の中央から周囲にかけて解像力が物凄い勢いで低下していきますので、「周囲ほどシャープネスを強くかける」といったような対応をせねば写真は安定しません。

通常のRAW現像ソフトでは均一にシャープネス処理をかけるため、どうしてもシャープさにムラができてしまうのですが、DxO PureRAWではあらかじめ測定されたMTFのようなデータに従って、端に行くほど強くシャープネスがかけられますので、均一にシャープな写真が手に入ります。

デモザイク処理とノイズ除去

デモザイク処理は、本来情報が足りない所からRGB画素を作り出しているわけですので、そこには単純計算による値の計算よりもAIがパターンを学習してより実際に近い値を割り出す余地があります。

また、デモザイク処理がかけられた後からノイズ除去を行うと、1度変換された後のデータに更に変換をかけることになりますのでノイズ除去の精度は低下しますし、ノイズも一律なものではないためAIが学習してより精度を高める余地があります。

DxO PureRAWはAIを利用してこの2つの処理を同時に行う事で、単純な計算では不可能な高品質なリニアDNGを作り出してくれます。

どんな人に有効なのか?

ズームレンズを使ってる人

実際のところ、例えばRF600mm F4L IS USMなどを使って撮っている場合などは、あまり効果がありません。

センサー情報を単純に現像しても十分綺麗ですし、AIは万能ではないのでかえって汚くなる場合もあります。

ノイズが多い時に使うくらいで良いんじゃないかなと思います。

逆に RF200-800mm F6.3-9 IS USMのように暗くて解像力がないけど被写体をより大きく(高画素で)撮れるレンズには最適です。

というか、ほぼ必須と言って良い気がしますね。

クローズアップ写真を現像したい人

たまにトリミングすら許さない人もいますが、クローズアップしないのであればそもそもISOやシャープネスもそこまで気になりませんので、あまり効果はないかもしれません。

私は鳥の写真は解像度が許す限りクローズアップして鑑賞したい人だったりします 🙂

AIに抵抗がない人

もう今の時代は「どこまでのAIを許せるか?」という信条的なものになってるのかな?と思ってます。

スマホなんかでの撮影では普通にAIによる画像処理が行われていますし、CanonもEOS R5 mark IIからボディ内外のRAW現像で、ニューラルネットワークによるノイズ除去やアップスケーリングに対応しました。

AIと一口に言っても範囲は広く、「人が実現するさまざまな知覚や知性を人工的に再現するもの」というような定義ですので、センサー情報から処理して現像することもAIと呼ぶ人もいると思います。

むかしアナログとデジタルで同じような論争がありましたし、オーディオなんかでは未だにありますが、それに似てますね。

私はソフトウェアエンジニアをやってるのもあってそもそもAIに抵抗はありませんが、写真に関しては丁度DxO PureRAWが対応しているような、シャープネスやデモザイク、ノイズ除去を綺麗にしてくれるというところくらいまでですかね。

ないものを置いたり、あるものを消したりというのは抵抗がありますね。

まぁ、ですのでDxO PureRAW使うのは写真じゃないとか思う人は、使わずに頑張るのが良いかと。

一度つかうともう戻れませんがw

まとめ

さて、DxOからの告知もあるので流石にそろそろ対応アップデートがきそうですね。

国によって「coming soon」の意味が全く違うので月末かもしれませんけどw

ただ、EOS R5 mark IIやNikon Z6 IIIについてはかなり要望が多いのか流石にフォロー入れてる感じはします。

こういうの、Canonに先行して借りて発売日に対応してくれないもんですかね 😛

 

さて、楽しみに待ちましょう。

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