EOS R5 mark II 在庫確保
はい、というわけで今日マップカメラから在庫確保メールが届きました。
EOS R5 mark IIは10:00にマップカメラのサイトが過負荷でダウンして、10:25くらいまでオンラインでは購入できなかったのですが、「これはちょっと厳しいかな?」と思っていたんですけど確保していただけたようです。
予備バッテリーは届くかどうか微妙ですが、LP-6NHも使えないわけでもないようですし、しばらくは1個でも大丈夫かな。
バッテリーグリップは8/3くらいに思い出したかのように注文したので、当分手に入らないでしょうけどw
発売日
EOS R5 Mark IIなどを8月30日より発売いたしますEOS R5 Mark IIなどを8月30日より発売いたします
一時期は8/20発送と言われていましたが、8/30というのがCanonから発表されています。
最終週の金曜日までズレ込むとは思いませんでしたが、どうも8月末ギリギリまで、できるかぎり小売店に在庫を届けようというような気がしますね。
EOS R5 mark IIによる野鳥撮影
長所
さて、EOS R5 mark IIでなぜ私たち鳥撮りは盛り上がっているのか、一応説明。
フルサイズ4500万画素
解像力的にフルサイズ2400万画素(EOS R3)とAPS-C 3250万画素(EOS R7)の間に位置するフルサイズ4500万画素(EOS R5 mark II)は、「焦点距離800mmで満足できる解像度」で鳥を撮れる都合の良いセンサーを積んだボディです。
EOS R7でハチゴローのような単焦点の大砲を使うのがとまりものでは最も綺麗なのですが、動体撮影はかなり厳しいのと、撮影時のブレやISO耐性などでかなり条件がシビアな撮影となりがちです。
フルサイズ4500万画素というのは大砲に1段ほどテレコンをかました状態でもシャッキリ撮れるので、気楽に撮れる丁度良いセンサーなんですよね。
それでもRF200-800mm F6.3-9 IS USMは解像力はあまりないので厳しいレンズではあるんですが、多分RAW加工込みならいけるんじゃないかなと。
積層センサー、ローリングシャッターの歪み
これに関しては、センサー読み取り速度は1/125秒ということで完全には期待値を満たしてはいないのですが、それでもEOS R7は1/30秒ですし、かなりの改善が見込まれます。
これまでのレビューを見るに、「悪くない」そうなので期待しましょう。
ブラックアウトフリー
これに関してはEOS R3でもう経験済ですが、非常に良かったのでEOS R5 mark IIでも同等のブラックアウトフリー撮影ができるはず。
ヤマセミくらいなら何も考えずにファインダーで追いかけることができます。
30コマ/秒 連写
SONY α1が同じく30コマ/秒ですが、このコマ数はカワセミの飛び込みを撮っても「欲しいコマを見つけられる」連写スピードです。
15~20コマ/秒だと、せっかく綺麗に撮れても、欲しいタイミングが抜けてることがあるので30コマ/秒というのは野鳥の動体撮影では非常にGoodです。
プリ撮影
積層センサーを積んでいるフルサイズ4500万画素クラスのカメラで、RAWでプリ撮影できるボディは今のところありません。
Nikon Z9やZ8もファームアップで搭載されるのではないかという話はあったのですが見送られましたし、SONY α1にもありませんので、Canon R5 mark IIが初となります。
鳥撮り的にはJPEGでプリ撮影できても仕方ないですし、積層じゃないローリングシャッター歪みのきついセンサーではそこまでプリ撮影に魅力はありませんので、これはEOS R5 mark IIが鳥撮りにおいて確実に有利な点と言えます。
※他社のボディはよく知らないので間違ってたらすいません
新しいAF
これに関しては未知数なのですが、これまで散々書いてきた通りでCanonのEOS RシリーズのAFはとにかく背景を掴み易いAFで、いまのところ野鳥撮影においてはCanon、SONY、Nikonの3社の中ではもっとも微妙なAFです。
Canonはミラーレスには完全に乗り遅れたので、EOS R3のトラッキングAFは「未完成」という感じが強かったというのが現実。
で、今回とうとうフラグシップのEOS R1が発表されて、それに搭載されているAFがEOS R5 mark IIにも載っていると。
ある意味で今後のCanonミラーレス機のAFのベースになるものですので、期待しないわけにはいきませんね。
AF演算周期も1/60秒ですので他社にはおよばないものの、AF性能は演算周期だけではなくAIによる被写体認識精度や追従精度、測距点の数、レンズ側の駆動系のスピードなどの総合ですのでおそらく問題ないと思います。
特に今のミラーレスで大事なのは被写体認識や追従の精度ですので、是非EOS R1と共にぶっちぎってほしいですね。
短所
野鳥撮影向きのレンズが不足
CanonはRFに関してはかなり出遅れたので、今のRFレンズの超望遠のラインナップはほぼEFレンズIII型にアダプタをつけただけのものだったりします。
以前RF600mm F4L IS USMを使っていた時期がありましたが、EF600mm F4L IS III USMと光学系は全く同じであからさまにRFマウントアダプタの分だけレンズが長くなっているというものでした。
EFIII型はマスターレンズで使う分には良いのですが、テレコンをかました時の画質劣化が顕著なのが特徴ですね。
RF800mm F5.6L IS USMとRF1200mm F8L IS USMはそれぞれRF400mm F2.8L IS USMとRF600mm F4L IS USMに、「拡大光学系」という名前で少しだけ性能の良いテレコンx2を内蔵したようなレンズですので、ちょっと残念なMTFになってますね。
もちろんRF大砲は小さいし軽いしで取り回しは非常に向上してるんですが、この価格帯のレンズで画質が低下しているのはどうしても気になりますよね。
ですので今のCanonは、せっかくEOS R5 mark IIというGoodなボディが発売されても高額なレンズ購入に踏み切るのは勇気がいるという人が多いんじゃないかと。
幸い安価なRF200-800mm F6.3-9 IS USMという神レンズが発売されましたので、EOS R5 mark II + RF200-800mm F6.3-9 IS USMという機材構成は、ほとんどの野鳥撮影Canonユーザーにとって良い組み合わせとなりますが、もう1歩踏み込みたいときに困るという感じですね。
まぁ…EOS R5 mark IIがあまりにも良かったらRF600mm F4L IS USMの買戻しも考えますが、RF200-500mm F4L IS USMかRFロクヨン、ハチゴローのII型を待ちたい気はしますね。
まとめ
とりあえず一安心
EOS R5 mark IIはけっこうな争奪戦になっているようですので心配していたんですが、在庫確保できたので一安心。
いつもながら、マップカメラさんには頭が下がります。
ただ、そろそろこういうヤバそうな予約日にはサイトのスケールアウト対応しておこうねと言いたいですがw
夏終盤
8/30は金曜日ですので、その日は設定をつめて週末の8/31、9/1はいろいろとまわってこようかなと。
去年の9月頭って何撮ってたっけと思って調べてたら、最後のサンコウチョウを撮影してますね。
繁殖期を終えたサンコウチョウやアカショウビン、ブッポウソウ、ヤイロチョウといった鳥たちに出会える可能性は、一応ですがある時期ではあります…完全に運ですが。
あとこの時期はカワセミがとにかく元気で、今年生まれた幼鳥たちが自分の縄張りを求めて散りますし、親鳥も自分の縄張りに戻ってきます。
その後は3月くらいまでずっとカワセミは安定しますので良いポイントを確保したいところです。
さて、張り切っていきましょう 🙂