はい、なかなかEOS R5 mark IIのデリバリーが開始されなくて暇なので、設定の想定をしていこうかと。
コンセプト
2つの設定
EOS R7でもとまりものと動体撮影の設定はわけていましたが、今回も同様になりそうです。
1つの設定で両方撮れるような世界はまだ15年くらい先ですかね。
で、当然ですがとまりものはできるだけ綺麗に撮る方向で、動体撮影はできるだけカワセミを撮れるように。
動体撮影主体
とまりもののクローズアップ写真は、高い解像力をもったレンズとそれを使い切るセンサー画素ピッチで撮るのが最も精細に撮れますので、現状ではEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMを超えるのはCanon機材では無理ですし今回は諦めます。
EOS R5 mark IIで野鳥撮影する意義は、動体撮影。
15コマのプリ撮影、60FPSの新しいAF、軽減されたローリングシャッター歪み、APS-Cより広いフレーム、広い画素ピッチ…など、カワセミを撮るならばEOS R7より確実に優れています。
もちろん新しいAFが期待通りなら…ではあるんですが 😛
そういうわけで、今回は普段は動体設定で持ち歩いてカワセミに限らず鳥の動体撮影を主体にしていきます。
EOS R3でやろうとしたんですが、プリ撮影がなくて断念したやつですね。
想定設定
項目 | とまりもの | うごきもの |
画像サイズ | RAW | C-RAW |
クロップ | x1.6 (APS-C) | フルサイズ |
ISOオート範囲 | 800~6400 | 800~12800 |
シャッター方式 | メカシャッター | 電子シャッター |
ドライブモード | 高速連続撮影+(12コマ/秒) | 高速連続撮影+(30コマ/秒) |
ブラックアウトフリー表示 | する | する |
サーボAF中の全域トラッキング | しない | する |
追尾する被写体の乗り移り | 粘る | 粘る |
とまりもの
とまりものについては、フルサイズではほぼトリミングになるので基本的にクロップして撮ります。
そうすることで4500万画素の大きなRAWファイルをできるだけコンパクトに。
またダイナミックレンジが優れているのでメカシャッターを使います。
とまりものは30コマ/秒で撮影する必要はあまりないので、12コマ/秒くらいが程よいですね。
動体撮影
動体撮影については被写体の追跡にフルサイズフレーム一杯を使いたいので、C-RAWでフルサイズ撮影。
たしかフルサイズRAWで3秒ほどの連続撮影が可能という事でしたので、C-RAWだと10秒くらいはいけるんじゃないかな?
ISOについてはPhotonsPhotoの計測結果をみてると、ISO400以下よりISO800~で撮った方がデュアルゲインで撮れるようなのでF9レンズですし、もうこれでいいかというところ。
気になったこと
トラッキングOFFの設定がない…?
見逃していたんですが、トラッキングOFFの設定がなくなってますね?
これまでのEOS Rシリーズではトラッキングは1コマ遅れてくるような挙動をしたり、変なものを掴んで離さなかったりしてたんですが、改善されたんだろうか…。
これカワセミとかでしっかりテストしてくれていなかったら、どうしようもなくなる可能性あるのでドキドキしますね 😛
まぁ、「サーボAF中の全域トラッキング」っていうのが追加されてるので、これで範囲は絞ったりできますが。
動物検出やトラッキング自体が相変わらずダメすぎたら、完全アウトかもしれないw
「トラッキング」という名前があまり表にでてないので、Canon的にはトラッキングは十分な性能に達したからデフォルト機能になったということなんでしょうね。
ただ、あとで紹介する動画ではトラッキングOFFでスポットAFできるような事を言ってたので見落としかもしれない。
プリ撮影のON/OFF
これまでのEOS Rシリーズはプリ撮影に切り替えるときにメニューからON/OFFを選ばないといけなかった気がしましたが、今回はどうでしょうね。
いきなりショートカットでON/OFFされると挙動的に厳し目な機能な気もしますが、今回はRAWバーストじゃないのでどこかのボタンに割り当ててON/OFFできるようになってたら最高なんですけど。
レビュー動画のピックアップ
R5 Mark II: Near PERFECT with a SURPRISING FLAW! | INTENSIVE in the Field REVIEW
バッテリー
R5 mark IIを購入するのであれば、少なくとも2つ、3つ、4つの新しいバッテリーを購入することをお勧めする。
まぁ、1日中撮り続けるような使い方をするなら多めに持っとけと言う話らしい 😛
この方はガチな野鳥写真家のようなので、多くても3つとかで良い気はしますがw
ローリングシャッターの歪み
鳥が飛び立つ時でさえ、ローリングシャッターの問題はほとんどなかった。
このあたりのセンサーの性能は非常に満足のいくものでした。
ローリングシャッターについてはこういうコメントが。
まぁ、そんなに気にならなくなってるのは間違いないでしょうね。
ただカワセミなんかは飛び込むときがトップスピードなので、どうかなというところ。
AF オート
オート設定はあまりにハイパーでアグレッシブで、被写体から飛び出す傾向があったので、私はマニュアル設定にすることにした。
その結果、オートフォーカスが劇的に落ち着き、被写体をとらえるのがとても楽になった。
R5 Mark IIのオートフォーカスシステムで特に印象に残っているのは、被写体に飛びつく速さだ。
どうもオート設定は鳥では少し敏感な模様。
まぁ実際に試してみてですがこれまで通り、少し粘るよりに設定する感じかなぁ。
あと、食いつきが速くなってるらしいのでここは期待大。
スポットAF
R5 mark IIに追加された素晴らしい点は、トラッキングなしでスポットAFができることだ。
R7、R6 Mark II、R3では、スポットAFを選択しても追尾機能が有効になっていることが多かった。
これは…どうだろう。
R7でもボタン押してる間はスポットAFでトラッキングなしはできたはずですが。
逆に今回トラッキングOFFにできないのかと思ったのですが、できるのかな?
EOS R5 mark II 究極のAF性能
有名なゆ〜とびさんですね。
あまり最近はこれ系の動画は見ないのですが、この人は楽しそうなポジティブ動画あげてくれるので好きです。
RF600mm F4L IS USM持っておられるようで、撮影動画アップしてくれていました。
ロクヨンなんでトンボは背景の方にピントが抜けそうな感じなんですが、ちゃんと捉えてくれていますね。
ただ、どのくらいまでジャスピン連発してるかは、しっかりとドットバイドットで見ないとわかりませんが。
欲を言えばカワセミなどが見たかったですが、いけそうな感じはしてきました 🙂 RFロクヨン買戻したくなるや~ん….
うわさなど
RF100-500mm F4L IS USM + Extender x1.4
A timeline for the Canon RF 200-500mm f/4L IS USM?
Just a moment...
すっかり話を聞かなくなったRF200-500mm F4L IS USMですが、久々にCanon Rumorsに噂があがっていました。
RF100-300mm F2.8L IS USMの性能から考えると「マスターレンズではゴーヨン単焦点に近い性能、Extenderつけるとイマイチ」なんだろうなぁという想像はできます。
ただ、「Extenderが内蔵されるかもしれない」というのが今回の噂。
つまり、EF500mm F4L IS II USM と EF200-400mm F4L IS USM Extender 1.4×の両方を掛け合わせたようなものになるんじゃないかという話ですね。
RFになって100mmのばしてきているレンズが多いので十分にありえますね。
当然ですが外付けのExtenderよりも、内蔵Extenderの方がそのレンズ専用に調整できるので劣化は小さくなります。
EF500mm F4L IS II USMは
というスペックなので、Extender x1.4ありの解像力がこのMTF付近まで届いてくれるなら、1本あれば200mm~700mmまで撮れてかつ野鳥撮影でも十分すぎるほど使えるというスーパーレンズになりますね。
EOS R6 mark IIIがEOS R5 mark IIを超える?
私たちが望んでいるのは、各モデルが他のモデルと競争し、常に最上位モデルを上回るパフォーマンスを追求することです。したがって、私たちは EOS R6 Mark III がいつか EOS R5 Mark II を超えること、そして EOS R5 Mark III がそのバランスを是正することを願っています。
Interview Canon : avec l'EOS R1, "notre mission est de fournir le boîtier ultime aux photographes pro"Lors lancement des Canon EOS R1 et EOS R5 Mark II, nous avons interviewé Manabu Kato et Tomokazu Yoshida, Unit Executive et General Manager de la division ICB. ...
最近よくこの引用を見かけるので。
どこにも「EOS R6 mark IIIがEOS R5 mark IIを超える」なんて書いてません。
後発機はヒエラルキー的に下のボディでも、先発上位機種より性能が上回る事を目指して開発していくという事ですね。
ただ価格帯的にも、まず無理です。
特にハード面はコストに直結するので、なんとかソフトウェア面での改善を入れていく方針でしょうね。
ソフトウェア面は特にAIがまだまだこれから進化しますので、下剋上できる可能性はあります。
ただ、EOS R5 mark IIはEOS R1のAFシステムなので、それを明らかに超えるAFを搭載してしまうと、「EOS R1全くいらないじゃん」って話になるのでそのあたりを考えても厳しいでしょうね。
2025年はAPS-Cラインアップをやりなおしましょう、お願いします
2025年はAPS-Cラインアップをやりなおしましょう、お願いします。
Just a moment...
Canon Rumorsに、噂でもなんでもなくCanonへのご意見が載ってました。
同意です😂
CanonはAPS-Cが売れてもそんなに嬉しくないんでしょうけど、EOS R5 mark IIのAPS-C版が欲しいですね。
手抜きなくやってくれるなら、ぶっちゃけ40万でも買います。
まとめ
EOS R5 mark II デリバリー
はい、当初予定されていた8/20は過ぎ、8/23も怪しい感じですのでこれは最終週な気配が濃厚になってきましたね。
全然在庫が足りてないって話もありますし、いろいろと雲行きが怪しくなってきました。
8/30という話もありますが8/20発送を見越して準備してたので、初回で手に入ったとしても結構撮影に行けない期間ができそう。
まぁ、待つことしかできないのでどうしようもなく。
印象
レビュー動画もいくつか出てきてますが、「おおむね悪くなさそう」というのが全体の印象。
Canonはレンタルで貸し出したプロにディスることは許していないので悪い話は出てこないんですが、それでもこれまでのCanon AFでは厳しかった背景にピントあう問題がかなり改善されてそうな気配がありますね。
ただ、EOS R5初代と比べて最後の評価してる動画が多かったりするので、R3とかと比べてどうなのかなどが正直知りたいですよね。
さて…デリバリーされるまで暇ですw
ワクテカしながら待ちましょう。