はい、とうとうR5 mark IIのスペック詳細が公開されましたね。
EOS R5 mark II
EOS R5 Mark II:レンズ交換式カメラ・レンズミラーレスカメラ EOS R5 Mark IIについて紹介しているページです。
スペック一覧 (野鳥撮影に関係するもの)
センサー | フルサイズ 4500万画素 裏面照射積層 CMOSセンサー |
連写速度 | メカ 12コマ/秒 電子 30コマ/秒 |
最大シャッター速度 | 電子 1/32000秒 |
AF性能 | デュアルピクセル Intelligent AF (AI用のCPUのDIGIC Acceleratorを使ったAI-AF) |
プリ撮影 | あり (過去15コマ、RAWバーストではなく個々のRAWファイルとして保存) |
EVF | 約576万ドット |
LCD | 約210万ドット |
視線入力AF | あり (EOS R3と同等) |
ブラックアウトフリー | 対応 |
重量 | 746g |
バッテリーグリップ | 3種あり |
発売日など
発売日 | 2024/08下旬 ※予約は2024/07/23 10:00~ |
価格 | 65万4500円 (定価) |
所見
センサー
はい、センサーについては噂通りで「フルサイズ 4500万画素 裏面照射積層 CMOSセンサー」ですね。
ようやく他社のミラーレスと同等のセンサーを積んだボディがCanonで発売されたなと。
EOS R5比でローリングシャッターの歪み量を約40%に低減というのが、「あれ?そんなもんだっけ?」って感覚はありますが。
AF性能
AF性能については、大体予想はしてましたがAI用のCPU(GPU的なもの)を積んでAI性能を高めた上での「被写体の検出」と「被写体の追従」の性能向上をしてきましたね。
EOS R1と同じ性質のものだけど、恐らく演算周期はR1が速いのと、クロスAFがどのくらい優秀かでAF性能に大きく差がつくかも。
正直、EOS R3世代のCanonのAFは未完成感が半端なかったので期待したいと思います。
そしてこれですね。
これまであまり言及されてなかった気がしますが、ようやく「瞳、顔、全身と部位ごとの検出が可能になり」と明記されていますね。
これによって鳥が枝の後ろにいたり、カワセミが飛び込み中で中途半端な形に見えていても検出できることを期待します。
こっちはR1の方には明記されていませんでしたが、瞳の左右優先指定も追加されてるようで。
鳥ではあまり使わない気はしますが。
AIによるノイズ除去とアップスケーリング
前にDxO PureRAWのノイズ除去やPhotoshopのアップスケーリングの検証で書きましたが
予想通りAIによるノイズ除去とアップスケーリングをカメラ内現像、またはDPPでできるようにしてきましたね。
性能はどうかわかりませんが、DxO PureRAWやPhotoShopのアップスケーリングのようなものがCanon純正でサポートされたと考えて問題ないんじゃないかと思います。
AIって書くと過剰に反応する人が多いので、ニューラルネットワークとかディープラーニングとか名前つけてますがAIです。
アップスケーリングはともかくDxO PureRAWでのAIノイズ除去はこのブログでも何度も紹介していますが、ゲームチェンジャーと言って過言ではないくらい凄まじい効果なのでカメラメイカーが無視できるわけないですよね。
DxO PureRAW必要ないとか騒いでた人達も、Canonが純正でサポートしたら180度態度がかわるんだろうなと思いつつ、これは大歓迎です。
EOS R1は低画素なのでそもそもがノイズに強いですが、EOS R5 mark IIやEOS R7のような高解像機ではISOノイズはシビアになるので、DxO PureRAWとかを使ったことない人が初めて使ったらビビるんじゃないですかね?
プリ撮影
はい、ようやくきましたね。
こちらはEOS R1とは違ってカワセミが作例としてあがってました 🙂 野鳥撮影が意識されててGood
これまでのプリ撮影は処理速度を稼ぐために、RAWバースト(1個のファイルに連写中の画像すべてを保存する)という形でしたが、今回からは独立したRAWファイルで保存されますので、非常に使い勝手がよくなっています。
15コマという事なので連写速度が30コマ秒ならば0.5秒、15コマ/秒ならば1秒さかのぼって保存されます。
実際に野鳥撮影をしていると、0.5秒以上遅れてシャッターを切ってしまう事は稀なので十分じゃないでしょうか。
視線入力AF
これは実際に使ってみないと未知数です。
ただ、EOS R3の視線入力は野鳥撮影ではあまり使い物にならなかったので、EOS R1のように倍速になっているわけでもなさそうですし、多分つかえない 😛
「視線検出光学系」とか「拡大光学系」とかいう~光学系という名前をCanonがつけるときって、微妙な機能にハクをつけるためにそう命名している気がしないでもないですが。
バッテリーグリップ
バッテリーグリップは3種発売されるようです。
・通常のバッテリーグリップ
・2.5GBase-T有線LANポートを内蔵したバッテリーグリップ
・冷却ファンと2.5GBase-T有線LANポートを内蔵したバッテリーグリップ
EOS R5Cで動画撮影していた人もEOS R5 mark IIに移ってくると思いますので、それを意識した感じですね。
4500万画素という事で転送量も増えてますし、高速LAN内蔵のグリップも良いかもしれませんね。
重量
746gは…かなり重いですね。
これにグリップをつけてバッテリーx2になると1kgくらいは行くのでは。
重量という意味ではバッテリーグリップつけるならEOS R1と大差なさそうです。
まとめ
EOS R5 mark IIですが、野鳥撮影で期待していた機能はすべて搭載されている感じでしたね。
流石にCanonもここでコケると取り返しがつかないので、気合入れてきたかなという感じ。
ただ、他社のボディと比べて圧倒的かというとそういうわけではないので「デュアルピクセル Intelligent AF」がどこまでのAF性能を叩き出すかが全てかなと思います。
EOS R1はプロ記者以外には必要のないプロ用スペックで、EOS R5は何にでも使える上にAFもこれまでのフラグシップ並のスペックという位置づけのように思います。
過去のCanonの流れからすると5シリーズは高画素モデルですので、AF性能や連写性能はいまいち高くはなかったのですがここにきてそうも言っていられなくなった感じですかね。
EOS R5 mark IIがいまいちだったらEOS-1D X mark IIIを買い戻して隠居しようかと思っていましたが、ここまでの性能を出してこられると流石に購入して試してみるしかないかなと思ってます 🙂
さて、まずは予約して、先行レビューを出してくれるガチプロな人たちの情報を待ちましょう 🙂 ワクテカ