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EOS R7で野鳥撮影 設定例(2024/04)

はい、もう気づけばEOS R7を使い続けてはや1年と10ヶ月くらいでしょうか?

EOS R7で野鳥撮影 設定例(2023/10)
今のうちに現時点のEOS R7の設定など紹介しておきます。 とまりもの設定 基本的に、モードはTv(シャッター速度優先)です。 Mでも良いと言えば良いのですが、絞り開放以外で撮ることはほぼないのでTvで撮ってます。 1. カメラ設定 ...

前回の設定紹介からRF200-800mm F6.3-9 IS USMが発売されたりしたので、そろそろ今の設定紹介でも。

今回くらいがおそらく最後かな?と思ってますが。

Tvモード


Canon EOS R7 800mm ƒ/6.3 1/500s 320 +1/3EV 

多くの人が玄人好みなMモードで撮っておられると思うのですが、私はTvモードで撮ってます。

私がTvで撮っている理由は以下。

  1. 野鳥撮影で絞りを変更することは稀で、F9レンズからF5.6レンズにかえた際の戻し忘れが多発。
  2. EOS R7はダイアルが少ないので、頻繁に使う露出補正やSSを割り当てるとどうしても絞りのダイアルが足りない。
  3. 咄嗟の時にオートで絞りを上げてくれるので最悪の事態を避けられることが多い。

複数体の被写体を同時にフレームにいれたり背景を気にする場合は困りはするのですが、私の場合は何故かa.の事故が多すぎて「もうTvでいいや」ってことになってます 😛

とまりもの設定

1. カメラ設定

前から大きくは変わってませんが、RF200-800mm F6.3-9 IS USMを使い始めたので調整。

記録画質

記録画質は 「RAW」を選択しています。
とまりものでは連写枚数よりも品質優先で。

露出補正/AEB設定

露出補正はほとんどの場合マイナスで撮るのでハナから-1になってることが多いです。
ISOは800以内で撮るように心がけているので、露出補正は撮影中にかなりの頻度で変更する設定だったりします 🙂

ISO感度に関する設定

私はISO感度はオートで範囲は100-3200にしてます。

EOS R7は1600を超えるとディテールが崩れ出すので基本的にはISO1600までなのですが、被写体が近い場合などはISO 3200でも問題ないので、SSやEVで調整できるように最大は3200にしています。

DxO PureRAWを使わないなら、おそらく100-800にしてます 😛

ドライブモード

とまりもの時は、ドライブモードはHにしていたのですが、最近はH+にしてます。

RF200-800mm F6.3-9 IS USMで使う事が増えて最大連写速度対応しているのもあって、連写で1枚でもピントが合ってれば…という願掛け連写のためにH+にすることにしました。

ただ一瞬でバッファフルになるのと凄い枚数を現像時に省かないといけないので、またHに戻す可能性はあり。

シャッター

シャッターは電子シャッター。
とまりものの場合はレンズを激しく振ることもないので、特に問題なさげ。

表示Simulation

Exp.SIMに設定。

これを忠実にすると悪環境でファインダーのフレームレートがガタオチすることがあります。
ただ、確認できないのはまずいので絞り込み中のみ反映。

あと、意図的にEVを下げて撮るときが多いのでそれが反映されてしまうと不便だったりします🥴

2. AF設定

AF動作

ミラーレスはサーボAF前提なのでとまりものもサーボで。

被写体追尾(トラッキング)、検出する被写体、瞳検出

トラッキングAFはON。
検出する被写体は動物優先。
瞳検出する。

とまりもの時は、AFを外したら中央1点AFなりMFするので普段は検出や追尾系はすべてON。

サーボAF特性、追尾する被写体の乗り移り

トラッキングAFがONなこともあって、最も粘る設定で。

AFエリアの限定

前に紹介しましたが、フレキシブルゾーンを調整して、ボタンを押すたびに大きくなっていくようにしています。

3. ボタンカスタマイズ

M-Fn

ファインダーを覗きながら拡大ボタンを使う事が多いので、押しやすいM-Fnに拡大ボタンを当ててます。

MF時にすぐに拡大してピント合わせしたり、ファインダーでプレビュー確認してる時に使います。

AF-ON

ここは、RF200-800mm F6.3-9 IS USMを使い始めて変更しました。

手持ち撮影でMFすることが減ったのもあり、AF-ONボタンを押している間はトラッキングや動物検出などOFFの中央1点AFになるようにしています。

前はEF800mm F5.6L IS USMだけしか使ってなかったため、三脚前提だったのもあってMFになるようにしてました。

*を押している間はAFが切れるようにしています。
AFが期待通りに働かなかった場合に、*を押しながらMFで撮ります。

AFフレームボタン

AFエリアダイレクト選択をあてて、押すたびにAFエリア限定で有効になっているAFエリアを即座に切り換え。
トラッキングAFを有効に使うためには必須な機能な気がします。

4. ダイヤルカスタマイズ

サブ電子ダイヤル

Tvで撮っていますので、ここに露出補正をあてています。

非常に良く使います 😛

動体撮影

とまりものと違うページだけ貼っておきます。

1. カメラ設定

記録画質

記録画質は 「C-RAW」を選択しています。
EOS R7はバッファが小さいのでRAWでは全然連写できないのと、CanonのC-RAWは優秀なのでこれで。

C-RAWにすることで、30コマ/秒で3秒程度、15コマ/秒なら12秒ほどもつようになります。

シャッター方式

動体撮影はRF200-800mm F6.3-9 IS USMを使うので、電子シャッターで30コマ/秒で撮る場合もありますが、連写が3秒しかもたないのと、普段はローリングシャッターの歪み対策で電子先幕かメカシャッターを使っています。

どの場合でもEF800mm F5.6L IS USMを使う時よりは速いので被写体次第…ですかね。

カワセミのように横方向の移動が大きい場合には電子先幕かメカシャッターで、その場の羽ばたきとかを撮ったりする場合には電子シャッターで歪まないことを祈って…ですかね。

2. AF設定

被写体追尾(トラッキング)、検出する被写体、瞳検出

トラッキングAF:OFF
検出する被写体:動物優先
瞳検出:する

これはEOS R3でカワセミを撮っていた時の設定で、カワセミを出だしから追いかける場合の設定。

着水予測点で待ち構えるときは

トラッキングAF:OFF
検出する被写体:なし
瞳検出:しない

という全OFF設定と切り替えて使っています。

サーボAF特性、追尾する被写体の乗り移り

とまりものとは全く逆で、一切粘りません。

とにかくできるだけ毎フレーム被写体の検出やなんかを行って、対象をどんどん切り替えていく形。

本来ミラーレスが得意なやり方ではないのですが、こうしないと背景を掴んでそのまま…というパターンが多すぎ。

離れた距離から撮る場合は追従しやすい設定でも良い気はしますが、今はこれで落ち着いています。

よく使う操作

シャッタースピードと露出補正


Canon EOS R7 800mm ƒ/10 1/200s 320 -1.3EV 

上で書いた通り、私はTvとISOオートで撮影していますので主な調整はSSとEVのみです。

一期一会で撮影することが多いので、被写体発見から撮影までの時間をなるべく素早くしたいというのは、やはりありますね。

余裕がある場合はSSとEVを調整して色んなパターンで撮ってます。

AFエリアダイレクト選択


Canon EOS R7 800mm ƒ/5.6 1/200s 200 -2.3EV 

私はAFフレームボータンに、AFエリアダイレクト選択を割り当てています。

この写真のように被写体が小さく、かつまわりがうるさい場合などはAFエリアが大きいと動物検出の成功率が低下します。

ですので、丁度被写体を囲むような大きさに調整したりしますね。

登録AF


Canon EOS R7 800mm ƒ/6.3 1/500s 500 +1/3EV 

AF-ONボタンを押しながらで、押している間は登録されたAF(トラッキングや動物検出OFFの中央スポット1点)に切り替わるのでそのまま枝の間の被写体にピントを合わせてパシャリ。

上の写真なんかは手前に枝がかぶっていてそのままゾーンAFで撮ると不安定なので、顔にスポット1点AFを合わせて撮ってたりします。

AF-OFFにして拡大MF


Canon EOS R7 800mm ƒ/5.6 1/200s 320 -2EV 

私は*にAF-OFF機能を割り当てていますので*を親指で押しながらMFにしたうえで、人差し指でM-Fnを押して拡大MF。

そのままピントリングを回してピントを合わせて人差し指でシャッターボタンを押す…という流れ。

上の写真は極端な例ですが、ゾーンAFだと無理でスポット1点でも合いにくい場合に使います。

RAWバースト プリ撮影


Canon EOS R7 800mm ƒ/5.6 1/4000s 640 -2EV 

私は特にボタンには割り当てていませんが、カスタムメニューを開いたらすぐに選択できるようにしています。

カワセミとかは飛び立つ前の予兆がわかりやすいのですが、小鳥の飛び出しはプリ撮影がないとかなり厳しいですね。

EOS R3で一時期頑張っていたんですが、やはり厳しかったです。

まとめ

RF200-800mm F6.3-9 IS USMによる変化

RF200-800mm F6.3-9 IS USM

このレンズは私としてはCanon待望の野鳥撮影向きズームレンズですので、非常に重宝しています。

特別に解像力が高いわけではないのですが、それでも800mmで比較するとかなり良い線をいっているレンズです。

EOS R7 + RF200-800mm F6.3-9 IS USMは山などで超遠距離撮影する場合以外はあまり不満がないですね。

で、EOS R7で使うケースが増えたので、それに合わせて設定を結構さわりました。

一番かわったのは諦めてMFを使う前に、AF-ONボタンを押しながら中央1点AFを試すようにしたことでしょうか。

EF800mm F5.6L IS USMは重い&大きいので手持ち撮影はあまり考慮してなかったのですが、このレンズは逆に手持ち撮影主体なので、手持ちでの撮影成功率を高めるのが目的です。

Fが暗いレンズですので逆にデフォーカスにも強い(ボケにくい)ため、それも相まって快適に撮影できている気はします。

あとはRFレンズですので、AF的にはEOS R7の性能をフルに使えるのでその点でも良いですね。

DxO PureRAWによる変化


Canon EOS R7 800mm ƒ/5.6 1/2000s 2500 +1/3EV 

設定的に大きく変わった…というわけではないですが、最大ISO3200まで許容するようにしました。

実際の撮影ではISO800まででおさえるのですが、近距離撮影ではISO3200でもそこまで気にならないケースが多いので。

EOS R7使いにとってはDxO PureRAWは神アプリですね 😛

1年10ヶ月使ってみて

EOS R7が発売されてから、とにかく撮りまくったなという感想。

私にとってはゲームチェンジャーなボディで、今でも「ここまで写るか~」というびっくりが多いですね。

不満点はやはり積層型センサーではないことに起因したものが多いので、積層型センサーでバッファだけ増やしたEOS R7 mark IIの登場を切に願っています 😛

さて…そろそろEOS R1やR5 mark IIの発表が近づいていますね。

ただ、画素数的にEOS R7がとまりもの用もしくはサブ機として使われ続ける事は変わらない気がしますが  🙂

 

では、この記事がEOS R7を使っている人にとって、何か設定の気づきなりがあれば幸いです。

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