昨日は少し時間があったので嫁と撮影に。
私がEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USM、嫁がEOS R3 + RF200-800mm F6.3-9 IS USMを使っていましたので、少し解像度やブレ、ピンボケについて。
スマホでこのサイトを見てる人にはナンノコッチャかもしれません🐦
私の撮影事情
必要な画素数
少し前までは写真は紙に印刷して鑑賞するものでしたので300DPI~350DPIの解像度があれば良いとされていました。
ですので、理想的にはL判=225万画素、A4=1140万画素、A3=2512万画素くらい必要です。
ただ実際にはL版=150万画素以上、A4=900万画素以上、A3=1400万画素以上くらいあればなんとか大丈夫とされてます。
近年では写真鑑賞はもっぱらPCやスマホ画面ですので、その場合は以下の通り。
- FullHD = 1920 x 1080 ≒ 200万画素
- 4K = 3840 × 2160 ≒ 830万画素
- 8K = 7680 x 4320 ≒ 3300万画素
PCやスマホでは写真は簡単に拡大して等倍鑑賞ができてしまいますので、そこまで考えるとキリがありませんが時代的にはFullHDから4Kに移っていっているところで、スマホではFullHD(1920×1080)が多いですが、PCの方は4K(3840×2160)が増えてきたという感覚ですね。
ただ、実際にはスマホは画面が小さいのでL判程度の解像度があれば十分にシャッキリ見えますので、150~200万画素程度あれば十分です。
私の場合は4Kモニタでの鑑賞はできるようにしたいと考えていますので、830万画素。
最近はスマホの影響で縦写真にすることが増えたので、縦の方を2160画素と考えると1440 x 2160の300万画素~400万画素程度あればなんとかという感じで考えています。
実際の撮影距離とサイズ感
で、実際なのですが私の場合は大体小鳥を撮る距離は平均15mくらいかなと思います。
その場合は小さい部類に入るエナガを焦点距離35mm換算1,280mmで撮ってもこのくらい。
このまま載せるならば3250万画素という事で8Kモニタでも不足はありませんが、ちょっと被写体が小さいですね。
このくらいのトリミングで1000万画素。
4Kモニターで画面いっぱいにする限界くらいで、程よいサイズと解像感。
このくらいで300万画素。
4Kで見た場合にはちょっとだけ粗いかなという感じはうけますが、ディテールが潰れているほどの感じはうけません。
ですので、私の場合は小鳥のクローズアップ写真は距離15mでAPC-C 3250万画素 + 800mm(35mm換算 1,280mm)というのが適合。
普段から800mmほしいと言っているのはこれが理由ですね。
ただ、これは「等倍で見て解像していれば」という前提での話ですので、撮影時にはとにかくブレやピンボケをおこさないよう細心の注意を払う必要があり、今回はEOS R7で撮る場合に実際どうなのかの話を少し。
なお、スマホ鑑賞でOKの場合は大体低画素フルサイズ(2000~2400万画素) + 800mmくらいが丁度適合かなと思ってますので、そういう意味でも800mmは私にとって非常に都合の良い焦点距離だったりします 🙂
作例
成功例
はい、メジロです。かなりシャッキリ撮れてGoodです。
距離7.6m。
約1170万画素で概ね満足できる解像感ですので、このまま4Kで見てもシャッキリです。
ノートリでこのくらいですね。
ただ、実はこれは30枚〜50枚ほど撮った中で、唯一あまりブレやピンボケなく撮影できたショットだったりします。
1枚しか載せませんが前者のように目元がほんのちょっとブレやピンボケしているものがほとんど。
SS1/200はやはり小鳥を止めて撮るには厳しいSSですので、EOS R7のトラッキングAF/瞳AFと30コマ/秒連写に頼って成功しているものをピックアップするしかないというのが現状です。
もちろんSSを上げれば歩留まりは高くなるのですがその分ISOや露出補正の方に響くので、そのあたりのバランスが重要になります。
珍鳥の場合はSSをもう少し上げて撮って、その後で画質を求めてSSを下げていくような感じです。
またEOS R7って高解像度なセンサーを積んでますが、「このセンサー解像度で動く小鳥の目にピントを合わせてブレやピンボケなく撮れるAF性能」があってこそ。
この写真ももちろんメジロはかなり素早く動いているんですが、30コマ/秒で撮るとほんの一瞬だけ動きをとめたメジロの目をガチピンでとらえてくれるという、いつもながら凄いボディだなと感心してしまいますね。
EOS 90Dなどもセンサー解像度は同等で凄い写真が撮れる事はあったんですが、どうしても動く小鳥の瞳にガチピンとなると難易度が高くてあまりにも歩留まりが悪くてAPS-Cの悪いところの方が気になってしまったボディな印象があります。
ちょっと失敗例
距離9.6m。
失敗とまではいきませんが、目にガチピンでブレなしかというと、ほんの少しピンボケしています。
この2枚を比較すると若干後者の方がシャッキリしてますが、それでもなおですね。
鳥の正面写真ってやはりパースがつくので難しいですね、変顔にもなるし 😛
このショットも撮ってる時は「成功しているはず」と思ってましたが、シビアです。
私の野鳥撮影の現状
EOS-1D X mark II + EF600mm F4L IS II USM (+ Extender x1.4)で撮っていた時期があったのですが、その時はPCモニターもFullHDだったりで、普通に探鳥にいって撮影した写真が思ったより解像してくれなくて挫折しました。
EOS R7の登場で、EF800mm F5.6L IS USMとの組み合わせでようやく妥当な距離からの小鳥撮影で満足いく解像度での撮影ができる…ようはなったものの、ブレやピンボケと常に闘っているのが今の私の野鳥とまりもの撮影です 😛
うごきもの撮影の場合はEOS R7では画素ピッチが狭いためなかなかブレを抑えられないのと、センサー読み出しスピードやAF性能との兼ね合いもあって、今現在は「フルサイズセンサーで近距離で撮る」必要があるかなと思ってます。
EOS R7で距離15m 焦点距離800mmの小鳥の解像度に満足できていますので、EOS R3では距離10m 焦点距離800mmでカワセミを撮影したいところで、今いろいろと試行錯誤している感じですね…。
これがEOS R5ならば距離15mm 焦点距離800mmとなって非常に丁度良い感じになるので、もう4500万画素クラスのフルサイズ機、具体的にはEOS R5 mark IIやEOS R1などを待った方が良い気もしてますが 😛
EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMでのカワセミ撮影
飛び込み1
かなりコンディションの良い飛び込みだったのですが、このような結果に。
EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMで撮ってみて「この機材ではやはり厳しい」というのを痛感しました。
このときは着水時にド真ん中にカワセミをとらえていたのですが、シャッターボタンをおしてから0.6~0.7秒くらいシャッターが切られず。
EOS R7の最高連写速度に対応していないレンズですのでなおのことなのですが、「え~」って感じでした。
撮れるときはちゃんと撮れるんですが、やはり相当大変ですね。
飛び込み2
こちらノートリ、もう視差で全くカワセミがフレーム内に収まっていません。
連写速度も出てませんが、どう見てもフレームに対してカワセミが大きすぎですね。
やはりフルサイズ 800mmくらいが程よいというか…視差なども考えると安定させることのできる限界な気がします。
今日の他の写真
とはいえ、とまりものはまったく他の追従を許さないくらい綺麗。
なかなか両立は難しいものです。
ちょっとしくじってます。
シジュウカラって白トビしやすい鳥で、たまに露光を上げて撮ってると「しまった」という事態になる場合が多いですね…。
エナガは身近な小鳥ですが、いまだに難易度高いですね 😛
小さいし素早いしで嫁も苦労してるようです。
まとめ
久しぶりにかなり近い位置に無防備な小鳥の群がやってきてくれたので、楽しく撮影してました 🙂
あと久々にEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USM縛りだったのでカワセミを撮ってみたのですが、やはり厳しい…。
昔EOS R7 + RF600mm F4L IS USMで少し撮っていた時は快適だった気がするので、やはりEOS R7では動体はRFレンズやEF II型以降ですね。
前回書きましたが、EOS R3ではEF800mm F5.6L IS USMでもそんなに違和感なかったので次回はこの組み合わせで撮ってみて、更にExtender x1.4をつけてどうなのかなど試しつつ、どう撮るのが良いか試行錯誤かなと思ってます。
まぁ、もう動体はRF200-800mm F6.3-9 IS USMで良いかなと思ってはいるんですけどね。
それでは、頑張っていきましょう 😛