はい、というわけで予定通りRF200-800mm F6.3-9 IS USMが届いたのでファーストインプレッションを。
外観や機能
外箱、大きさ
と、いうわけでRF-S10-18mm、RF200-800mm、EF800mmを並べてみました。
実際のところの感想は「やっぱ結構大きいな」という感じ。
もちろん伸ばすとハチゴローとレンズ長自体はほぼ一緒で、フードの分だけ短いという感じです。
外箱。
あいからず、超厳重にマトリョーシカ梱包されてたので大砲と同じくらいの大きさの箱で送られてきました 😛
中身どんだけ小さいのよと。
ただ、レンズは大丈夫ですがちょっと傷というか…薄い傷跡のようなものに気づいたので、どうすっかなと思いつつ。
査定なんかでも文句を言われないような部分ですが、初期不良的に交換してもらうのもありかもね…くらいですけど。
重量
重量は2050gということで、やはりまぁまぁ重いですね。
「おもったよりズッシリくるな」というのが感想。
フード
若干フードが心配だったんですが、「カチ」っと止まるスイッチがついてるタイプで微妙にホコリなどを吸いつけてくれる質感なので問題なし。
リング
これ、ちょっと勘違いしてました。
調整リングはズームリングの重さを調整できるリングです。
ズームのロックがないのでこれも心配してたんですが、この調整リングをTIGHTの方にしておくと自重ではズームが動くことはまずありません。ですので、これがロックの変わりですね。
で、TIGHTにしていてもズームリングを回す分には一応ちゃんとズームできます。
逆に調整リングがTIGHTだと直進ズームのように使う事は厳しいのですが、SMOOTHにしておくとズームリングを回さずとも先の方をもって直進ズーム的に伸ばせます。
そして相変わらずRFレンズで最悪なのはピントリング、ガチで使いづらいです 😛
AF
まだ慣らしでちょっと使っただけなのでわかりませんが、特に違和感なく使えていたので遅いとかはないですね。
普段大砲を使っているので、速い方と考えて良いのではないでしょうか。
ファームアップ
RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STMをEOS R7に装着すると「ファームを1.4に上げてね」と言われるので、ファームアップしました。
軽微な不具合などがあったのでもしかしたらAF性能なり向上していないかな?と思いましたが、そういうこともなく。
作例
撮影に使えた時間は2時間もなかったので、本当に適当に慣らし程度。
RAW撮って出しの写真は露光補正だけして明るさは合わせてます。
メジロ
まず先頭バッターは距離7mのメジロ様、日光があたってくれたのでISOは640くらいで収まってますね。
まぁ、予想はしてましたが既に解像的にはハチゴローよりかなりあまいです 😛
EOS R7の画素ピッチでこのくらいの解像力のレンズで撮るとこうなるという良い例ですね。
ただ、甘くはあるもののこの距離はこの画素数があればRAW現像で対処できますので、EF800mm F5.6L IS USMと比べてもそんなには遜色ない画質でいけますね。
ムシクイ
暗所でひらけた場所
次は距離13mのムシクイ様(ウグイスやセッカなのかもしれませんが、今回はまぁいいやということで)。
茂みからは出てきてくれたのでISOは640 … F10なのは謎。
ISO640なのにノイズが多いのはEV-2で撮ってるためで、PureRAW3などでノイズ除去を行わずにEV調整するとノイズが浮き上がってきます。
ですので、元の写真にこれだけノイズが乗っている…というものではありません。
このくらいならPureRAW3で処理すれば見れる程度には現像できています。
もうちょっとEVを上げて撮れると良いのですが、そうすると今度はISOが跳ね上がるのでやはりEV-2~-3あたりでISOをどれだけ抑えながら撮れるかが撮影の鍵です。
この距離で既に、好条件じゃなければEF800mm F5.6L IS USMと同じ画質で撮るのはRAW現像含めても難しくなっているのがわかります。
以下、同条件の写真です。
暗所
はい、一気に厳しくなりました。
距離は12mくらいですが、ISOが1600まで行っています。
EOS R7ではISOが1600いくと像が崩れ出しますので、この写真をみてもわかる通り被写体と背景の境界もあやふやになってきてますね。
ですので、撮影距離によらずISOが1600に達するような撮影をすると厳しいというのは、常に意識した方が良いです。
EV-3での撮影も視野に入れた方が良いですね。
以下、同条件の写真です。
エナガ
とりまわしに相当手間取ってしっかりは撮れませんでしたが晴天下のエナガ。
距離9mでISO100…ただ、F20までいってしまってるので解像度落ちてるかも…これは参考程度で。
本当に一瞬しかとまってくれなかったので、EV調整する余裕ナシでした。
これは甘いですが…SONY FE200-600ほどではない気もしないでもないです。
まとめ
取り回しや操作
※写真は今日手伝って(邪魔して)くれた猫様
まず取り回しですが、やはり思ったより大きい&重いなという印象。
ただ三脚前提だと逆に重さを感じないくらい軽く感じます。
操作としては、ズームの調整リングがうまくできてるな?と思いました。
慣れるとシャキシャキとズームできそう。
ただ、とにかくピントリングの場所も大きさも厳しすぎる。
現状のEOS RシリーズではMFに頼らねばならない場面がまだまだ非常に多いので、これは大きなマイナスかなと思います。
このレンズって野鳥撮影を比較的ターゲットにしたレンズだと思うのですが、ピントリング大きくしてくれりゃいいのにと。
そもそも野鳥を撮ってる人ってほとんどの人がテレ端でとりますし、ズームリングいらないくらい 😛
撮影
※写真は今日手伝って(邪魔して)くれた猫様
撮影としては….これはこのレンズがどうではなくて今のEOS RシリーズでAPS-C 800mmの手持ちって荷が重くない?って思ってしまいました。
というのもデフォーカスなどの問題でレンズを被写体に向けて構えてAFを作動させても、小鳥の場合はよほど綺麗に見えているひらけた場所を除いて、まず1発ではAFは掴んでくれません。
で、そうなるとこれまで紹介してきたようにMFでピントを被写体に近づけてAF発動、それでもトラッキングAFや動物検出AFが捕まえてくれなければMFで拡大してピントを合わせて…といった撮り方になるのですが、三脚で安定しているからできる事であってこれらはちょっと手持ちでは無理です。
ですので、現状はEOS RシリーズでAPS-C 800mmの撮影は三脚必須なのかなぁと。
逆にせっかくのズームですので600mmF8あたりで撮ってみてどうかは試したいなと思います。
一時期EOS R7 + RF600mm F4L IS USMで撮っていたことがありますがその時はそんなに大変ではなかったので。
やはりそっちが使い勝手も画質も結果的に良いかもしれないな?と思いつつ。
画質
画質についてはMTFチャートで感じたよりは思ったより良いかな?と思いつつ。
当然ながら35mm換算1280mmで撮ってるからこその被写体の画素数の多さによるゴリ押しですが。
少し暗い茂みなどでは距離15mくらいでもEF800mm F5.6L IS USMと比べて厳しい部分が露呈しましたので、曇りでひらけた場所でどうか?を見ていきたいですね。
総評
※写真は今日手伝って(邪魔して)くれた猫様
ポジティブ
- ズームリング/調整リングがなかなか良い
- 鏡筒が高級感あって良い
- フードが思ったより良い
- 800mmの画質は好条件なら思ったほど悪くなさそう
ネガティブ
- ピントリングが最悪
- 思ったより大きい/重い
- F9はやはり暗い
- 薄っすらとした傷が…Canonめ 😛
とりあえずは、概ね予想通りの性能かな?というのが第一印象です。
さて、検証は始まったばかり。がんばっていきましょう。
EF800mm F5.6L IS USMと同じシーンを撮り比べ…も考えていたのですが、どのシーンでも一目でわかる程度には解像力がちがうので、RF200-600mm F6.3-9 IS USMで撮り続ける方向でいこうかな。
追記: 2日目記事もどうぞ😺