EOS R7を1年半使ってみた感想など
はい…なんだかんだもうEOS R7が発売されてから1年半ほどが経過しましたね。
なんとなく振り返ってみたいと思います。
写真はEOS R7で撮った今年後半に撮ったものを適当に貼りつけてます 🙂
狭い画素ピッチと等倍ジャスピンで撮影できるAF精度
まぁ、結局これですね。
CanonではEOS 90DやEOS M6 markIIなどAPS-C 3250万画素センサーを搭載したボディは他にもあるのですが、どちらもAF精度が厳しいためこの精細な画素ピッチを活かしきれませんでした。
EOS R7にはこの狭い画素ピッチでもほぼ間違いなく等倍ジャスピンで撮れるAF性能があります。
もちろんシチュエーションによって得手不得手はあるのですが、「とまりもの」で考えた場合はやはり断トツの性能なのではないかと思います。
CanonのレンズではEF800mm F5.6L IS USMとの相性が良く、フルサイズ+ロクヨンなどで苦労して近づいて撮っていたのはなんだったんだろうと思うくらい遠くから精細な写真を撮影できます。
解像力の高いレンズが必要
ただ、今はEFレンズの上位レンズが投げ売りのような値段で売られていますので先5年くらいはEFの大砲レンズを使うのが良いのではないかと思います。
修理対応期間を加味した場合のお勧めレンズは
- EF300mm F2.8L IS II USM
- EF400mm F4 DO IS II USM
- EF500mm F4L IS II USM
- EF800mm F5.6L IS USM
ですね。
性能的に最も汎用性があって良いのは EF600mm F4L IS II USM なのですが2025年7月で修理対応期間終了なので注意です。
撮影には慣れが必要
一眼レフ時代からAPS-Cを使ってきた方はそんなにほぼ問題ないと思いますが、慣れが必要です。
ISO
フルサイズは比較的ISOは気にせず撮れるのですが、APS-CはISO1600を超えるとちょっとRAW現像でも難しいくらい画像が乱れるので常に意識して低く抑えることが必要です。
RAW現像でなんとかしようと思ってもディテールが失われてしまっている感じですね。
平時で400、暗くても800、緊急時に1600という感覚で調整して撮影しています。
ブレ
フルサイズとは違い、画素ピッチが狭いのでかなりブレ易いです。
正直なところ、長い焦点距離で撮るならば三脚をつかうことをお勧めします。
EF800mm F5.6L IS USMは4段分の手振れ補正があるので撮れないこともないのですが、4.5kgという重量のおかげで長持ちしませんので三脚の方が安定します。
あとは被写体ブレですが、とまりものでもSS1/200以上は確保しましょう。
1/50~1/100までシャッタースピードが落ちると、百枚撮って1枚ブレてないのがあるか?くらいの運ですね。
ピントあわせ
これは一眼レフ時代にはそんなになかった苦労ですが、EOS R7の画素ピッチで等倍ジャスピンで撮影する場合、やはりAFに頼るのが無難です。
EOS R7の被写体検出性能はあからさまに低く、おそらくCanonが意図的にボディ性能のヒエラルキーを構築するために抑えてるんだと思う(適当)のですが、被写体の検出や瞳AFをきかせようと思うとあの手この手で頑張らねばなりません。
- トラッキングAF
- 動物検出
- 瞳AF
- AF-OFF機能を使ったMF
- AFエリアのダイレクト切り換え
- フレキシブルゾーンAF
これらがキーワードですので、うまく組み合わせて何とかAFでピントを合わせましょう。
RAW現像
上の注意点をどうにかしようと思うと、EVを下げて撮ったりいろいろと細工をする必要があるのですが、そうなるとJPEG撮って出しはまず無理です。
ハナからDxO PureRAW3を使う前提でCaptureOneのような良質な現像ソフトを使うのがストレスがなくて良いですね。
安いので気楽に使える
EOS-1DX mark IIIやSONY α1などのフラグシップ機を使っていると、散策していてかなり気をつかいます。
その点EOS R7は17万円ほどのバーゲンプライスボディですので、気楽に使えますね。
まぁ、落っことしてしまったのはやりすぎですが 😛
RF200-800mm F6.3-9 IS USMの追加情報
これは海外の人の動画を見ていて載っていたんですが、RF200-800mm F6.3-9 IS USMは焦点距離673mmまではF8らしいですね。
これは少し面白い情報で焦点距離650mmで使えば比較的高い解像力を維持してくれる可能性があります。
平時は650mm、緊急時に800mmという使い方になるのか?…実際に使っての検証が楽しみですね。
あと、焦点距離455mmまではF7.1のようです。
MTFチャートではこうですので、200mmでの解像力を455mmでも維持しているとしたらRF100-500 F4.5-7.1からの買い替えにあまり躊躇しなくて良くなるかもしれませんね。
まぁ、Canonなのでそういうことはないと思いますが 😛
総括
EOS R7を1年半使ってみて、過去に撮ってきた野鳥たちをもう一度撮りにまわるくらいには解像度に劇的な変化がありました。
R7発売後に様々なボディが発売されましたが、やはり画素ピッチの狭さがずば抜けているというキラー性能があると、全く他のボディに移る気がしませんね 😛
万人にオススメはできませんが、とまりもの主体の人にはやはりオススメします。
そしてRF200-800mm F6.3-9 IS USMですが、このレンズが発売されたらようやくEOS R5クラスの画素ピッチのボディで撮っても良いかなという気になりますね。
焦点距離673mmくらいまではF8で使えることが分かったので、EOS R7でまず試してみたいですね 🙂
では、頑張っていきましょう。