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RF200-800mm F6.3-9 IS USMのレビュー紹介、800mmでの撮影について

RF200-800mm F6.3-9 IS USMはもう海外のレビュアーが実機レビューしてくれてるので追加情報を。

Pangolin Photo Safarisの検証動画

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Pangolin Photo Safarisはアフリカの野生動物写真家のグループなはず。

たしかこの方はEOS R7の時もいち早くテスト情報をアップしてくれてました。

焦点距離とF値について

  • 200mm F6.3
  • 300mm F7.1
  • 500mm F8.0
  • 800mm F9.0

まぁCanonなのでRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMで500mmがF7.1ですし、それと同等の明るさでは出さないだろうなと思っていましたが案の定500mmでF8ですね。

800mm F9というのは、500mm F7.1と比べると相対的に明るくて600mm F6.3と比べると相対的に暗い感じです。

「500mmで十分な人はRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを買ってね」というCanon様の声が聞こえますね。

画質について

近距離

RF800mm F5.6L IS USMとRF200-800mm F6.3-9 IS USMの違いを掲載してくれていました(10:20~)。

ただフルサイズのノートリでこのくらいなので、相当近いですね。~10mくらいかな?

RF800mm F11 IS STMとRF200-800mm F6.3-9 IS USMの比較(10:42~)。

ぶっちゃけこの距離で撮ると違いなんて全くわかりません 😛 まぁ近距離撮影では問題ないよくらいの感じで。

F9なので近距離でも被写界深度が深くて程よく鳥が収まる感じはありますね。

遠距離

こっちは40mでRF800mm F5.6L IS USMとRF200-800mm F6.3-9 IS USM (17:51)。

流石にこの距離だと厳しいですね。

EF800mm F5.6L IS USMでもフルサイズだとかなり厳しい距離なので致し方なしではありますが、違いが顕著です。

RFハチゴローとでもここまで差が出ているので、RF200-800をEFハチゴローのように使うと痛い目をみそうですね。

注意点

この動画では注意点として2点あげられています。

長射程のレンズとは思わない方が良い

#1 「IT IS NOT A LONG DISTANCE LENS」

タイトルが面白いですね。同感です。

「このレンズは長射程のレンズではありません」

これについては同意で、800mmだからと言って鳥が小さくしかフレームに入れられないような状況での撮影を行っても、期待通りのシャープな写真は得られないという意味でこのタイトルなんだと思います。

この方は特に800mmレンジでの大気状態の影響を挙げられていますが、アフリカだと陽炎や砂埃の影響がとても大きいんでしょうね。

日本では陽炎とPM2.5や黄砂に注意すれば比較的空気が澄んでいることが多いので、まだマシとは思いますが。

私的には解像力の問題で20m~25mくらいで比較的大きく被写体をフレームに入れるのが望ましいんじゃないかなと。

ただ、この値段で20~25mレンジで撮ってもしRF800m F5.6L IS USM並みの結果を得られたならば非常に凄い事なので期待したいですね。

ISO耐性の高いセンサーのボディが必要

#2 「YOU NEED A LOW LIGHT SENSOR」

このレビューでは、どちらかというとISOが高くなるので~という意味合いで話されてる気はします。

写真は概ねSS 1/1000以上で撮られているので、「動体撮影」が当たり前の人たちにとっては当然かなと思います。

とまりものの場合はSS 1/200~1/500で撮れますし、EVも-2くらいまでは下げても何とかなるのでEOS R7でそのあたりもやってみてどうか…ですね。

このあたりの涙ぐましい努力は、私のように趣味で撮ってる貧乏人しかやらないので是非試してみたいですね。

Digital Camera Worldのレビュー記事

Canon RF 200-800mm f/6.3-9 IS USM review: the most souped-up superzoom ever?
The Canon RF 200-800mm f/6.3-9 IS USM is a super-telephoto lens that offers (mostly) super performance

この記事で気になるのはこれですね。

Down at the 200mm end, things are very sharp with good contrast and colors, this continues through the lens, with shots around the 400-600mm length also being very impressive. It isn’t until you get up to the headline 800mm focal length where, in my testing, things began to decline just a touch.

200mmでは非常にシャープでコントラストも高い。400-600mmでも非常に良好。
ただ、800mmでは甘くなる。

At 800mm the sharpness just isn’t quite there compared to lower numbers in the focal range, with the finest of details being lost in patterns such as the bird’s feathers or in the tree leaves. Don’t get me wrong, the photos are still very usable, but they don’t seem to quite have the same crisp clarity.

800mmでは200-600mmと比べてシャープではないというだけで十分実用的なレベル。
ただ、鳥の羽毛までの解像は厳しい。

こんな感じ。

MTFをみただけでも800mmが少し甘いのはわかるのですが、この記事で気になる点は600mmまでは非常に良好という点ですね。

EOS R5を使っているようなので、フルサイズ4500万画素クラスでも800mmでの解像度低下が感じられるということですね。

Canonから200mmでは中央部が0.83くらいの解像力があるとMTFチャートで出ていますので、600mmがどのくらいか…ですね。

0.82くらいあると良いのですが。

そのくらいあるとEOS R7 + RF200-800mm F6.3-9 IS USMを600mmメインで使って、テレコン的に800mmを使うという使いかたができますので。

ただ、この記事の方は普段は鳥を撮らなそうですし、被写体も鴨とかなので信憑性という面ではもう一つですね。

800mmでの撮影について

検証動画でもいろいろ話があったので、ちょっと800mmでの野鳥撮影について少し。

RF200-800mm F6.3-9 IS USMは「800mmすげぇ!」っていう感じで飛びつくと残念な結果になると思いますので。

フレーミング

まず「被写体との距離を600mほどは縮めなくて良い」という面では撮りやすくなります。

ただ「カメラを操作して撮影する」という点では難易度は非常に高くなります。

フルサイズならまだ楽なのですが、EOS R7などのAPS-C機で撮影する場合は「全然被写体をフレームに捉えられない」という問題が起きます。

35mm換算で1,280mmという超望遠焦点距離ですので当然です。

初めてAPS-C + 800mmで撮ると全然フレームにいれられなくてびっくりするんじゃないかと。

ただでさえミラーレスはデフォーカス問題があって被写体を見失いガチなのに、それにプラスアルファです。

ただRF200-800mm F6.3-9 IS USMは幸運にもズームレンズですので初めのうちは「500mmくらいで被写体をフレームに捉えてズームする」ことをお勧めします。

慣れれば照準器なしでもAPS-C + ハチゴローでほぼ1発で被写体をフレーミングできるようになりますので「がんばって使いこなしましょう」。

ブレ

当然、800mmは600mmなどよりもブレにはかなりシビアです。

RF200-800mm F6.3-9 IS USMは5.5段分もの手振れ補正があるので手振れは大丈夫な気はしますが、被写体ブレもあるので結局のところとまりものを遅くとも1/200~1/500で撮るというのは変わりません。

EF800mm F5.6L IS USMは重い&手振れ補正が弱いので三脚必須ですが、APS-Cではできれば三脚使用ですかね。

RF200-800mm F6.3-9 IS USMは高速連写対応レンズと思いますので、フルで連写してブレのないものを選ぶというやり方を多用するのが良いかと思います。

RAW現像必須

まぁ、ほぼ間違いなく撮って出しではAPS-Cでは厳しいです。

PureRAW3やCaptureOneなどRAW現像のツール類をフルで使ってようやくかなと思います。

また、RAW現像前提でEVを下げて撮るなどの細工も必須と思います。

EOS R7での使用

勘違いがあると良くないので書いておきますが、

  • EOS R3 + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
  • EOS R7 + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

この機材だと、解像力的には概ね同等と思ってください。

  • 2410万画素 + 35mm換算800mm F9
  • 3250万画素 + 35mm換算800mm F7.1

となるのと、RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMはズームレンズにしてはテレ端の解像力が良好なのとF値も若干明るい。

  • EOS R7 + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

の方が解像力が高そうですが若干EOS R7の画素ピッチではレンズ解像力が不足しているのでその分を差し引いて同等ですかね。

ですので、

EOS R7 + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM を使っている人が フルサイズ + RF200-800mm F6.3-9 IS USMに乗り換える意味は実際のところあまりありません。

フルサイズを使っている方は焦点距離が不足することが多いと思いますので「買い」ですね。

私のように EOS R7 で RF200-800mm F6.3-9 IS USM を使ってみたい人は、ある意味「ロマン砲」ですね。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMにExtender x1.4をつけるとRF200-800mm F6.3-9 IS USMよりも遥かに解像力が低下するのはわかっています。

RF200-800mm F6.3-9 IS USMをEOS R7で600mm~800mmで使った場合にもしかしてより良い結果が得られないか?を試したい感じです。

もちろん「至近距離で撮影した場合」は確実に綺麗に撮れますが、それはどのレンズでも一緒なので気になるのは20~25mレンジですね。

距離40mくらいも一応試しますがこっちはまず無理かな…。

RAW現像などをフル活用して、EOS R7 + RF200-800mm F6.3-9 IS USMで20~25mレンジで良好な結果が得られるならば「EOS R7でも買い」なんじゃないかと思います。

来週の火曜日から予約開始ですね~楽しみです。

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