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EOS R7で野鳥撮影のススメ(初心者向け)

発売からそろそろ1年になることですし、愛機EOS R7の宣伝でも🤤

EOS R7の長所

1. APS-C 3250万画素

Canon EOS R7 800mm ƒ/5.6 1/320s 160 -2EV 

EOS R7の最大の特徴は、APS-C 3250万画素という、フルサイズならば8300万画素に匹敵する解像力の高さです。

ただ画素ピッチが狭くて画素あたりの受光面積が小さいため、ある程度以上のレンズを使わないと性能を発揮できません。

そういった事情もあり、EOS R7を使った人の感想は

  • 解像力のあるレンズを使っているか
  • ミラーレスのAFを正しく使えているか
  • ISOを抑えて撮れるスキルがあるか
  • ブレを抑えて撮れるスキルがあるか
  • RAW現像できるスキルがあるか

で極端に変化しますので、あてにできません。

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この辺の記事で説明していますので、また読んでいただけたら。

おうみねこ
おうみねこ

このサンコウチョウは距離25m~30mくらいで木陰で撮影、私はここまで撮れれば文句ないですけどね。

サンコウ先生
サンコウ先生

これ以上を求めるなら、がんばって距離を詰めるしかなさそうだね。

2. トラッキングAF


Canon EOS R7 800mm ƒ/5.6 1/4000s 500 -2EV 

ミラーレスのAFは日進月歩ですので、新機種が発売されるたびにAF性能は少しずつ向上していきます。

ですのでEOS R7よりはR6mark IIやR8の方がAF性能が高いのは間違いありませんが、違いはそんなに大きくはありません。

AFが理由で買い替える…というほどの違いはないように思うのですが、感じ方は人それぞれ..なんでしょうね。

おうみねこ
おうみねこ

EOS R3以降のトラッキングAFをもったボディなら大体できることは一緒なイメージ。

ジョビコ助手
ジョビコ助手

EOS R6IIやR8はAF性能向上してるらしいけど、あまりカワセミの作例とかはみかけないかな。

おうみねこ
おうみねこ

次に大きく性能が変わるかもしれないのはEOS R1だから、期待したいね。

3. 電子シャッター30コマ/秒


Canon EOS R7 800mm ƒ/6.3 1/250s 500 -1EV 

EOS R7の電子シャッターは容赦なくローリングシャッターの歪みが目立つので、動きものを電子シャッターで撮るのはお勧めしませんが、とまりものは別です。

電子シャッター30コマはRAW(多分C-RAWも)で撮ると12bitになってしまうのですが、実際のところは露出補正 -2ならそんなに現像時の露出補正に問題はありません。

ISOを~1600くらいに抑えるためにどうしてもSSを稼げない時は、30コマで連写しておけば、どれかはブレなく撮れていますので、歩留まりの低いシチュエーションを連写でカバーするためにかなり有用です。

おうみねこ
おうみねこ

電子シャッターでの連写中はファインダーを覗いてても、そこまでブラックアウトも気にならないのがよいね。

カワセミ課長
カワセミ課長

当然だけど、連写の安定度はやはりEOS R3がズバぬけてるな。

EOS R7のAF

基本的な設定

EOS R7…というか、一眼レフからミラーレスに移ってきた人は特に要注意で、一眼レフの時と同じ要領でワンショットAFでスポット1点、親指AFを使っている方が思ったよりいるようです。

EOS Rシリーズ(R3以降のトラッキング機能を持っているボディ)は、とまりものでも

  • サーボAF
  • トラッキングON
  • 動物検出ON
  • 鳥瞳AF ON

という設定じゃないと、真価を発揮できません。

EOS R7で野鳥撮影 設定紹介
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かなり前に設定例を記事にしましたので良ければ参考にしてください。

おうみねこ
おうみねこ

このブログにあがってるEOS R7の写真は、カワセミ以外は基本的にサーボAF/トラッキングON。

サンコウ先生
サンコウ先生

トラッキングで被写体を掴んでフレーミング調整してシャッター、本当に便利だね。

おうみねこ
おうみねこ

スポット1点などではなかなか合わないピントも、トラッキングや瞳検出が効く場合はほとんどガチピンなので超オススメです。

被写体を認識できた場合は優秀な性能


Canon EOS R7 600mm ƒ/4 1/400s 800 

被写体の認識ができるとトラッキングが効きますので、非常に精度高くピントが合います。

これだけでも一眼レフから移ってきた人はかなり感動するはず 🙂

またCanon機にはデュアルピクセルCMOSというセンサーが搭載されていて、各画素を横に2分割して位相差を取得できるような仕組みになっています。

そのためEOS R3では4779ポイント、EOS R7に至っては5915ポイントという他社を寄せ付けないフォーカスポイントを持っていて、認識した「鳥の目」がフレームのどこにあっても、概ねピントを合わせてくれます。

被写体を認識できた時の瞳AFは強力で、これだけでも「とまりもの」を撮る際はCanonは非常に優秀と言えます。

近江猫
おうみねこ

一眼レフ時代は、素早く動く小鳥にピントを合わせるのは至難の業だったなぁ。

ジョビコ助手
ジョビコ助手
ミラーレスに慣れると、とまりもので一眼レフを使う気はなくなるね。
近江猫
おうみねこ

ここでは「とまりもの」って書いたけど、カワセミの飛び込み撮影以外はほぼミラーレスでOK。

カワセミ課長
カワセミ課長

呼んだ?

被写体を認識できない場合は残念な性能

EOS Rシリーズは被写体を認識できない場合には、少し残念な性能となります。

AFエリア内のピントは、遠近はあまり関係なくコントラストがハッキリしたものに持っていかれやすいのか、とにかく背景にピントか持っていかれます。

また動物検出もうまくいかないことが多く、わざわざ被写体を避けるように背景にピントが合うという現象が頻発します。

トラッキングや動物検出がONで被写体を誤認識した場合は最悪で、連写中ずっと背景や水面をつかんだまま…という事が頻繁に起きます。

近江猫
おうみねこ

中央に被写体がいるのに、どうしてわざわざそっちにピントあわせるの?…って事が非常に多い。

ヤマセミ部長
ヤマセミ部長

Canonは顕著ですがミラーレスは他社もこの傾向はあるので、像面位相差AFの特徴ですかね?

近江猫
おうみねこ

ミラーレスは原始的なAF性能はまだまだ一眼レフに及ばない感覚があるねぇ。

ヤマセミ部長
ヤマセミ部長

被写体の認識ができなくなった途端に、AFが荒れる傾向がありますね。

トラッキングの追尾スピード

トラッキング、動物検出ON

カワセミが飛び出しても全くトラッキングのAFエリアが動かず、飛び去ってしばらくしてから枝にAFが移動しています。

AF合焦エリアが初めの何コマか動いてもいないので、ハードウェアというよりはソフトウェア面の仕様な気配。

トラッキング、動物検出OFF

こちらはAFエリアが毎フレーム素早く変化しています。

一眼レフに近いような反応です。

近江猫
おうみねこ

カワセミのトラッキングはEOS R3でも厳しかったから、EOS R1に期待。

カワセミ課長
カワセミ課長

Canonの威信をかけて他社を圧倒してほしいね。

近江猫
おうみねこ

ただ、Canonってあまり野鳥撮影には力いれてないよね…。

カワセミ課長
カワセミ課長

明らかにスポーツ撮影よりだからちょっと心配だな。

大デフォーカスからの復帰が苦手

EOS R3

※AFエリアが出てない時はシャッターから指を離しています。

ここまで手前に何かがあるのが目視できる状態でも、全くピントを合わせようとしてくれません。

EOS R7、1点

1点AFでカワセミのいるあたりでシャッターボタンを半押ししても全くピントが合ってくれません。

後半MFである程度カワセミにピントを合わせてやったら、ようやくAFがカワセミにピントを合わせてくれました。

近江猫
おうみねこ

初めはボディかレンズが壊れてるのかと思って、もう少しで修理に出すところだったよ。

ヤマガラ軍曹
ヤマガラ軍曹

一眼レフからミラーレスに移ると、びっくりするのがコレですね。

近江猫
おうみねこ
レンズのフォーカスプリセットで、一番近い距離にピントが来るように設定して対処している人が多そう。
ヤマガラ軍曹
ヤマガラ軍曹

あとF値が大きかったり焦点距離が短いレンズだと、そんなには気にならないのかもしれませんね。

AF総評


Canon EOS R7 800mm ƒ/11 1/200s 100 -2EV 

  • 被写体認識やトラッキングが効くシチュエーションでは一眼レフより使いやすい
  • 被写体認識やトラッキングが効かない撮影では、AFがかなり乱れる
  • 大デフォーカスからの復帰が苦手
近江猫
おうみねこ
EOS Rシリーズは、トラッキングさえ効けばとても優秀。
サンコウ先生
サンコウ先生

逆にいかにトラッキングが効く状態で撮影するかが撮影のキモになりますね。

近江猫
おうみねこ

被写体が小さすぎると効かないから、なんとか近づくか、長めの焦点距離のレンズがほしいね。

サンコウ先生
サンコウ先生

大体500mm〜600mmあれば、概ね問題ないですね。

近江猫
おうみねこ

あとカワセミ撮影のような高速な動体ではトラッキングは厳しいから、あまりに撮れなかったら認識系をすべてOFFにするのも手。

まとめ

EOS R7は解像度の高いレンズや、撮影のスキルがないと、なかなか本領を発揮できない尖ったボディです。

万人にオススメ…とはなかなかいきませんが、解像感を求めるならば最高のボディと思っています。

写真を拡大表示してニヤニヤしながら羽毛を眺めるのが好きならば、きっと満足できます。

まぁEOS 7DmarkIIや90DなどのAPS-C機を使いこなしていた方なら、すぐに慣れるんじゃないですかね?🤤

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