今、課題となっている事
ようやくボディも一通り検証し終わったので、次のステップに進むために何が必要か考察…。
どうしても検証しておかないと「あのボディだったら簡単に撮れるのかも..」とか考えて身が入らないので 😛
フレーミング
フレーミング速度
※EOS-1D X mark IIIは、少し遅れてフレーミングしても1コマ目からガチピンが多いというチート性能。
今は着水予測地点にレンズを向けておいて、カワセミの飛び出しにあわせてレンズを振っています。
この方法はどうしてもカワセミ本体と離れた場所にレンズを向けている関係上、「目ではカワセミを追っているけど、レンズは着水地点に向かって振らねばならない」という乖離が発生します。
なので、「レンズを振る距離や時間は短い」のですが、「レンズの振り始めが遅れがち」になります。
カワセミを目で追って着地点を予測し続けてレンズを動かす感じになりますので。
もちろん、飛び出し地点と着水地点が近い場合にはこの撮り方が良いと思うので、これはこれでできる必要がありますが。
ですので歩留まりを高める次のステップとして
- 着水点の距離にピントを合わせておく
- その状態で照準は飛び出し前からカワセミに合わせておく
- カワセミの飛び出しに合わせて照準器で追いかける
- 着水と同時にシャッターを切り始める
という風に変えていこうかと思います。
これを突き詰めれば最終的には飛び出しからカワセミを追い続けることができるようになるはず…。
照準器の視差
https://www.sonidori.jp/products/sd-006SONIDORIのドットサイトページの画像がとても分かりやすかったので引用 🙂
私の場合かなり大きく被写体をフレームに入れることが多いので、照準器の視差はかなりシビアで厄介な問題です。
視差を意識してすこしズラすように練習してますが…そのズラす量をカワセミの飛び込み場所によって微妙に調整せねばならないのでかなりきわどいですね。
これに関しては最終的にファインダーを覗きながら撮影できれば100%解消できる事ですので、何とかそこまで上達したいですがとりあえずは意識して補正していきます。
着水地点を中央に捉える事による本体のフレームアウト
※ノートリです。最後のフレームでカワセミ本体がフレームの外に出てしまっています。
これも厄介で、着水地点をフレームの真ん中に捉えてしまうと、カワセミは着水地点から浮上してくるわけですので「フレームの上半分しか使えない」という事になってしまいます。
これでは近距離の撮影では、カワセミ本体が浮上時にフレームの外に出てしまいます。
ですので着水の瞬間は中央でとらえて、浮上時には着水地点は心持ちフレームの下部に配置する必要があります。
「それは距離が近いか焦点距離長すぎでは?」というのはモットモなのですが、今のところ解像度を上げるには必要だったりします。
これに関しても最終的にファインダーを覗きながら撮影できれば100%解消できる事ですので、何とかそこまで上達したいですがとりあえずは意識して補正していきます。
ピント
カワセミ本体と水しぶき(水柱)の区別
これに関しては現状はかなり難しいと思っています。
ファインダーを覗きながら、かつAFエリアをかなり狭めてピンポイントにカワセミをとらえる必要がありそう。
もしくはミラーレスの動物検出AIで、この状態でもカワセミを認識してくれることを期待するか…ですね。
一番厳しいのは手前に飛んできてカワセミと自分の間に水柱がたってしまうことなので、当面は位置や方向を意識することで対応しようと思います。
まぁ、そんな思った通りには飛び込んでくれないですが 😛
背景や水面にピントがとられる
これに関しても根本的には水柱と一緒で、よりAFエリアを狭くして「カワセミ以外認識しようがない状況」をつくる方向。
本来は一眼レフは鳥以外を掴み易くて、ミラーレスは動物検出で鳥を掴んでくれるイメージがあるのですが、カワセミ撮影の現実は逆な気がします。
EOS-1D X mark IIIの場合はそれでもかなり賢くカワセミに合ってくれるのですが、EOS R7の場合は絶望的です。
当面はEOS-1D X mark IIIは自動選択AF/ゾーンAF、EOS R7はフレキシブルゾーンでEOS-1D X mark IIIのゾーン程度のサイズの少し狭いゾーンAFを作って対応します。
そのうえでフレーミング精度を上げるしかないですね。
ブレ
EOS R7 (APS-C 3250万画素)でのブレ
EOS-1D X mark IIIで撮ったときはまったくブレがないショットがほとんどなのですが、逆にEOS R7で撮った時はほぼブレてます。
EOS R7は画素ピッチが強烈に狭いので当然ではあるのですが、これでは低い歩留まりを覚悟してEOS R7で撮るメリットが全くありません。
カワセミ撮影でレンズの手振れ補正をONにしてしまうと、カワセミの飛翔は「カクカク」して全く追いかけられませんので、基本は手振れ補正はOFFです。
そうなると、「手振れ補正に頼らずブレを抑えるしかない」という事になります。
いろいろと考えたのですが、今のところは「高級なビデオ雲台を使う」くらいしか思いついていません。
ジンバル雲台は力を入れずとも素早く振れるのですが、その分ピタっと止めるのは得意ではありませんので。
当面の方針
高級なビデオ雲台
目的としては
- フレーミングの精度や速度を高める
- ブレを抑える
になります。
候補としてはザハトラーのFSB8 mkIIですが、お値段が21万円くらいしますね 😛
ブレに関してはEOS-1D X mark IIIではGITZOのジンバル雲台でも問題ないので正直、悩むとこですね…。
ビデオ撮影機材ってレンタルが充実しているので、それこそレンタルで試すのが良い気もしますが 🙂
どうしても使ったことないタイプの雲台をレンタルで借りるのは怖くはあります。
かといってこういうタイプの機材を中古で買うのも少し怖くはあるのでどうしたもんかなぁ…。
撮り方を変える
EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMで10m~15mくらいで大体このくらいのサイズ感です。
私が欲しいのはこのくらいの解像度。
被写体がフレームに対して大きく感じるか、小さく感じるかは人それぞれだと思いますが、十分追える大きさかな?とは思ってます。
と、いうわけで当面は失敗が続きそうですが、飛び出し前からカワセミに照準を合わせて追いかける撮り方に変えます。
あとはなるべくAFエリアを狭めることで精度も高めていきます…。
まとめ
一旦は、撮り方を少し変えてみてどうかを試してみます。
ジンバル雲台だとカワセミの急降下~水面でピタっと止められる気は全くしないので、厳しい気はしますが。
あとこのところ、繁殖期に入ってきてカワセミの行動が安定しなくなってきました。
撮影機会が減っていく中で厳しい戦いになりそうです…。
どうでもいいですが、ここに貼るためにα7R IVの写真掘り起こしていましたが、Canonだから苦労してるんじゃないか感がまたどんどん強まってきました 😛