はい、というわけで逆戻りでEOS R5をレンタルです。
EOS R5
過去の使用感
当時はR5では一眼レフとくらべてとまりもの撮影はかなり厳しく、EOS R7が出るまで…と何とかこらえて、「ふぅ…」って感じでした?
ただ、この頃はカワセミの飛翔は撮っていなかったので動体のAF性能は未検証でした。
しかしながら、EOS R5 + RF600mm F4L IS USMで撮ったこの写真は未だに最高画質では?と思うくらいに綺麗です。
ここまで鮮やかなカワセミ写真は、これ以降撮れてない気がします。
光の具合..だけではなかなかここまで綺麗にはならないと思いますので、センサーサイズと画素ピッチのバランスが良いのでしょうね。
なぜ、いまEOS R5?
EF800mm F5.6L IS USM
以前EOS R5を使っていたときはRF600mm F4L IS USMを使ってましたが、焦点距離がやはりもう少し欲しいということで、今はEF800mm F5.6L IS USMがメインレンズとなっています。
EF800mm F5.6L IS USMは発売年は2008年、もう15年も前のレンズ。
ただ、2021年まで新品販売されていたレンズですので修理対応期間は2029年までとなっています。
画質はこれまで使ってきたレンズの中では最高で、EOS R7の画素ピッチに耐えられるレンズの中では最長焦点距離な気がしています。
そして、EOS-1D X mark IIIではカワセミ撮影も難なくこなせる性能があります。
一度このレンズを使うとなかなかロクヨンに戻りづらくなるほどの良レンズで、今の私の方針はこのレンズを中心に他を合わせていこうという感じになってます。
最高連写速度
実はEOS R5は20コマ/秒の連写性能とは言えEF800mm F5.6L IS USMが「最高連写速度を出しやすいレンズ」としてCanonの公式ページに記載があります。
EF800mm F5.6L IS USMには1つ問題があって EOS R3,R7などの比較的新しいEOS RシリーズのボディではEF800mm F5.6L IS USMは「最高連写速度を出せないレンズ」となっていて性能をフルに発揮できません。
そのため30コマ/秒の連写性能を持っているにも関わらず、実際には10~20コマ/秒くらいの不安定な連写となっています。
EOS R5ではEF800mm F5.6L IS USMに Extender x1.4、x2をつけても最高速度を出しやすいレンズになっていて、おそらくEOS R5では性能をフルに発揮できるはずです。
EOS R5使っていた時はEF800mm F5.6L IS USMは所持していなかったので、最高連写速度に関してはあまり意識して調べてなくて気づいてませんでした..。
AF性能
※EOS R3でも背景を掴み易いのは同じで、私はトラッキングも被写体検出もすべてOFFで撮ってました。
これまでカワセミの飛び込み撮影の検証をしてきて、私の撮り方やスキルではEOS R3,R7などの最新のCanonミラーレスの主AF機能をほとんどOFFにせねばうまく撮れないことがわかってきました。
つまり「カワセミの飛び込みを撮る」という用途に限れば実は私の場合EOS R6,R5以降のボディならばAF的に大差はないのでは?という事に。
画素数、ISO耐性、画素ピッチ
※左がEOS-1D X mark III(2010万画素)、右がEOS R7(3250万画素)で大体同距離、同レンズで撮影したものですが、クリックして比べていただけると全く画素数が違います。
EOS R5は、現行のCanonフルサイズボディで唯一、4500万画素という高画素なセンサーを積んだボディとなります。
この画素数は私がカワセミ撮影で最も使いたい画素数で、解像力的にはEOS R7 + EF600mm F4L IS II USM と EOS R5 + EF800mm F5.6L IS USMは同等です。
ただしEOS R7は電子シャッターの歪みが大きく、ISO耐性が低く、ブレ耐性が低いですが、EOS R5はそのあたりを解決できるのではないかと期待しています 🙂
ローリングシャッターの歪み(センサー読み出しスピード)
EOS R7で撮影すると、大体こういう「んん?」って感じのショットが混ざったりします。
羽が変形してますね。
EOS R3は積層型なので1/180秒と群を抜いて速いですが、EOS R5は確か約1/60秒くらいです。
EOS R7は1/30秒なので、R7と比べると倍くらい速いことになります。
つまり、カワセミ撮影では何とかローリングシャッターの歪みが気にならない程度に抑えられてないかな?という期待があります。
ただ、サイトを検索していると水面に写るカワセミと実体との違いがやはりあるようなので、被写体が歪まないといいな…という感じではありますけど。
連写継続時間
連写速度 (fps) |
出力 | メディア | 枚数 (枚) |
時間 (秒) |
12 | RAW | CFe | 405 | 33.8 |
12 | RAW | SD | 182 | 15.0 |
12 | RAW | CFe+SD | 175 | 14.6 |
20 | RAW | CFe | 146 | 7.3 |
20 | RAW | SD | 110 | 5.5 |
20 | RAW | CFe+SD | 104 | 5.2 |
実は、EOS R5は高画素の5シリーズにあるまじき連写継続性能を持っています。
4500万画素という高画素にも関わらず、なんと20コマ/秒でRAW撮影で146枚、7.3秒も連写できます。
EOS 5Ds Rは5コマ/秒だったので20コマ/秒でこの時間連写できるのは素晴らしいですね。
EOS R5は発売当初Canonがミラーレス界で勝負をかけた機種ですので、相当気合が入っています。
試写
今日はカワセミは撮りに行く時間はないので、近くの公園で散歩しつつ、解像度的なところを。
ツグミ
15~20mくらい?
EOS R5 + 800mmだとツグミくらいのサイズのとまりものなら、なんとかこの距離感でも。
ヒヨドリ
ヒヨドリサイズなら、この大きさで撮れればバキバキですね。
花粉のあたりが色乗りが良いです 🙂
ムクドリ
ムクドリもこのくらいで良い感じですが、トラッキングがないのでなかなか目にはピントが合いません。
鳥の瞳認識AF自体はあるのですが、背景がうるさいと結構厳しいですね。
メジロ
メジロくらいをこのサイズ感だと流石に厳しいですね。
この距離感で満足な解像感を得られるのはEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMくらいかな?と思います。
まとめ
今回、EOS R5でカワセミ撮影を試してみるのは私の環境特有の理由で、EF800mm F5.6L IS USMだけですべてのことができるように構成したいというのが最も大きい理由です。
EF600mm F4L IS II USM + Extender x1.4でEF800mm F5.6L IS USMを置き換えられれば良かったのですが、やはりテレコン時のAFスピードやEOS R7で使ったときの画質にちょっとだけ難があるので、EF800mm F5.6L IS USMをメインレンズにしたいなという所です。
あと、カワセミ撮影や散策で大砲2本を持ち歩いて明暗や遠近で使い分けるのはかなり無謀ですので、ボディの変更だけで対応できるようにしたいというのもあります。
- EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USM … とまりもの
- EOS R5 + EF800mm F5.6L IS USM … カワセミ撮影 平時
- EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USM … カワセミ撮影 悪天候、超近距離、歩留まり優先
でわけられるとレンズと三脚/雲台、あとはボディをリュックに入れるだけで済むので良いですね。
EOS R5で歩留まりがそこそこで、EOS-1D X mark IIIが不要になると最も良いですが…さすがにちょっと1DX3の歩留まりに迫るのは無理かな…。
さて、何とか週末から頑張ってみたいと思います 🙂