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EOS R3で野鳥撮影 3日間カワセミ撮影レビュー

はい、というわけでEOS R3のレンタル期間も終了したわけですが、合計3日間カワセミを撮影してみての簡単なレビューを。

前提

まず、前提として私はまだまだ初心者の域を抜けていなくて、着水をフレームの中央でとらえてシャッターを切るので精一杯です 😛

飛び出しからカワセミをフレーム内にずっととらえられるわけではないので、初心者がカワセミを撮影する場合にどうなのか?という視点で書いていこうと思います。

前にも何度か書きましたが、ずっとフレームの中央にとらえ続けることができるなら、よっぽどAFが遅かったり連写が遅かったり…という装備じゃない限り、多分どんな装備でも撮れますw

あと私は解像度を気にする方ですので、EOS R3やEOS-1D X mark IIIの場合、EF800mm F5.6L IS USMで距離~20mまででの撮影が必須となっています。

カワセミを大きくフレームに入れて撮る撮影が多いので、そこもちょっと違う所かもしれませんがご理解のほど。


Canon EOS R3 600mm ƒ/4 1/4000s 800 -1EV 

上はトリミング、下はノートリでこんなもんですね。

これはEOS R3 + EF600mm F4L IS II USMですが、距離は12m程度だったと思いますので結構近いですけど800mmの15mくらいだと大体こんなもんですかね..もうちょっと被写体大きいかもですが。

EOS R3の性能

センサー解像度、ISO耐性、画素ピッチ


Canon EOS R3 800mm ƒ/5.6 1/4000s 6400 -1EV 

解像度はEOS-1D X mark IIIよりも少し精細…焦点距離がx1.1になったような程度の違いです。

大体カワセミをSS 1/2000~1/4000くらいで撮ろうとする場合、EV-2で ISOは~6400くらいまでは上がりますが、ISO耐性も十二分にあります。

画素ピッチも広いのでブレ耐性も高いです。

ただ、この写真は25mくらいなのでちょっと解像力が不足してます。

この距離で満足な解像度が得られるとすごく楽なので、やはり4000万~4500万画素欲しいですね。

とはいえ、ISO6400でこの距離でこのくらいまで撮れてればご立派 🙂

連写速度とローリングシャッターの歪み

Canon EOS R3 840mm ƒ/5.6 1/4000s 1250 -2EV 

これはEOS RシリーズではEOS R3だけの特権で、ローリングシャッターの歪みのない30コマ/秒の連写が可能です。

30コマあると、カワセミの撮影では概ね欲しいショットがみつかるのではないかなと思います。

これだけでもEOS R3を買ってしまいそうなくらいですが…ぐっと我慢。

ホバリングも欲しい瞬間がみつかって良いですね 🙂

AF:初動スピード、レリーズタイムラグ


Canon EOS R3 600mm ƒ/4.5 1/4000s 1000 -1EV 

AFの初動スピードについては、流石に速いです。

レリーズタイムラグも20ms、EOS-1D X mark IIIが29ms、その他は大体50ms~55msなのでとても良いですね。

「あ、少し遅れた」と思っても、「あれ?ちゃんととらえてる」というシチュエーションがこの3日間でも何度かありました。

このショットも、「これ完全に遅れた…」とガッカリしてプレビューを見てみたら、ちゃんと撮れててビックリでした。

AF:トラッキング

カワセミ撮影では残念ながらEOS Rシリーズ最大の長所であるトラッキングがあまり意味をなしません。

というのもカワセミの飛び込みは非常に速く、トラッキングがついてこれないためです。

撮影者のスキルが向上すればとらえられるようにも思いますが、少なくとも初心者には難しい気がします。

トラッキング、とまりものでは最高なんですけどね。

DPPで確認すると、大体わけのわからないところにAF合焦してます。

AF:被写体検出、AFエリア選択精度

トラッキングが使えない状況下では「AFエリア内の被写体を検出する」という性能が重要になってくるのですが、被写体の検出についてはダイブ中のカワセミをほぼ動物として認識してくれません。

さらにトラッキングも被写体検出もNGだった場合に、AFエリア内の「被写体らしきもの」にピントを合わせることになるわけですが、残念ながらこれの精度もEOS Rシリーズは最悪です 😛

とにかく背景や水面を掴み易いという傾向があります。

手前や奥…という感じではなく、ボケてないものにピントを撮られやすい傾向が強くて、カワセミ撮影ではこの点がEOS Rシリーズ最大の難点と言っても過言ではありません。

一眼レフ…EOS-1D X mark IIIではほぼ8~9割くらいの確率でカワセミもしくは水しぶきを「被写体らしきもの」としてとらえてくれるのですが、EOS Rシリーズでは約3割くらい…というのが今の私の感覚です。

AF:大デフォーカスからの復帰

この動画で、青い四角が出てきてる時がAF稼働させている時ですが、どうみても目の前に枝なりがあるのにピントが合ってくれません、MFして少しハッキリさせるとようやくつかんでくれてますが。

これもEOS R3…というかミラーレス全般?の特徴で、大デフォーカスになった被写体にピントを合わせるにはMFなりするしかありません。

一眼レフでももちろん似たようなことは起こりますが、ミラーレスはちょっとボケてるだけでも全くピントが合わなくなります。

散々ミラーレスAFの罠として書いてますが、一眼レフからミラーレスに移ってすぐの人は「これ、故障してるんじゃ?」と本気で勘違いすると思います 😛 現にいろんなサイトでお怒りのレビューをみかけます

EOS R7のデキが悪かったら今ごろ野鳥撮影装備売り払って別のことしてますねw

被写体の認識についても精度が低い原因の一つはこれだと思っていて、どうしても着水地点の予測にはブレがあるので、私の撮り方ではカワセミが少しボケて入ってきます。

その時にボケたカワセミじゃなくて、ハッキリ見える着水予測地点のほうを掴んじゃうだろうなと。

飛び出しから追いかけても背景にもっていかれるのでなかなか難しい…。

ファインダー

試しに飛び出しからずっと追ってみたのですが、ほぼフレームの中央でとらえ続けることができてます。

普段は追わないので私は追いかけるスキルはゼロなのですが、それでも追いかけられるというのはなかなか。

これは、EOS R3で撮るまであまり気にしてなかったのですが、ブラックアウトフリーに近いのでファインダーを覗きながらの撮影がとてもスムーズです。

EOS R7はちょっとファインダーで追うのは無理なくらいにはパラパラ漫画になります。

EOS R3でカワセミを撮ってみて


Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/5.6 1/4000s 1600 -2EV 

EOS R3のカワセミ撮影は私のような初心者にはまだまだ厳しいなという印象です。

EOS-1D X mark IIIではまず失敗しないようなシチュエーションでも、EOS Rシリーズでは被写体を掴んでくれるか運任せです。

あたりを引く確率は大体30%~40%くらいに思っていますので自然と歩留まりもそこまで…という感覚。

今回の検証期間中も、「もしかして環境が悪かったり私の疲労がたまってるのか…?」と思ってEOS R3をEOS-1D X mark IIIに変えて試したりしてたんですが、ほぼ100%撮れてました。

「AFエリア内の被写体に瞬時にピントを合わせて撮る」という使い方ではやはり一眼レフに分があります。

EOS R3が4000万画素超ならば即購入していましたが、EOS R3については購入は見合わせることにしました 🙂

次の手…

ただ、いろいろ調べていてちょっと気づいたことがありまして…。

 

【ミラーレスカメラ】EOS R5 高速連続撮影時に最高速度で撮影するための条件は?

連続撮影速度最高約 20コマ/秒が低下しにくいレンズ

EF600mm F4L IS II USM
EF800mm F5.6L IS USM
EF800mm F5.6L IS USM + Extender EF1.4x III
EF800mm F5.6L IS USM + Extender EF2.0x III

EOS R5の20コマ/秒の対応レンズには、EF800mm F5.6L IS USMがちゃんと入っています。

というか、EF800mm F5.6L IS USMはExtender x1.4、x2.0つけても対応…逆にEF600mm F4L IS II USMはExtenderありでは対応していない…これどういう事なんだろう?

EF500mm F4L IS II USM は Extender x2.0はOKでExtender x1.4がNG…なんか非常にページの情報が嘘くさい。

当時はまだEF800mmはフラグシップレンズだった気がするので、入れておかないと批判が大きかったからかな?

ただCanonってレンズスペックではなく機種で機能制限かけたりは平気でやりそうなので、最高連写速度が出やすいレンズ一覧に明記してくれてるのはポイント高いです。

私はそもそもがEOS R3、R7などで撮るときもトラッキングOFF/動物検出OFFで撮っているため実は全くミラーレスの主AF機能を使っていないのが現状です。

EOS R5はとまりもの撮影で打ちのめされたボディですので少し抵抗があるのですが、今ならば前に売ったときの価格で買えるようなお値段ですのでアリかなという気も。

EOS R5 + 800mm は EOS-1DX mark IIならば1200mmで撮るのと解像度的には一緒(4500万画素)で、かつコマ数も16コマ⇒20コマなので、歩留まりが30%まで低下したとしても非常に有用ですね。

あともう1点、気になる事があって、EOS R3,R7,R6 mark II,R8,R10…などはいわばCanonのミラーレスの第二世代AFです。

EOS R5,R6が第一世代AFとなるのですが、第一世代の方はトラッキングに頼っていない分、少し違ったAF特性じゃないか?という気がしてます。

と、いうわけでちょっと逆行しますが、今ならEOS R5のレンタルはタダですので1週間借りてみることにします 🙂

EF800mm F5.6L IS USMでフルに性能が発揮できる…という点で、私には救世主になるかもしれません。

EOS R3での検証期間中の成功撮影

3日間だったのでそんなに成功撮影はありませんでしたが、撮れたものはコマ数も多くて歪みもなく、満足できたかなと思います 🙂

スキルがある方で解像度が許容できる環境なら、EOS R3もかなり良いのではないでしょうか?

現状のEOS RシリーズはどれもAFに似たような問題があるように思いますが、ベーススペックはダントツですので。

ただ、野鳥撮影者はみなさんR1なりR5 mark IIなりを待っているように感じてはいますがw

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