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EOS R3で野鳥撮影 カワセミ 検証2

はい、というわけで試写に続きEOS R3検証の2回目です。

前回は全然時間がなくてちょろっと撮っただけでしたが、今日はもう少し頑張ってきました。

滋賀のカワセミ

挨拶 R3


Canon EOS R3 600mm ƒ/4.5 1/4000s 3200 -2EV 

「今日は違うレンズだな」

「わかるんですか」

飛び込み1 (失敗) R3

Canon EOS R3 600mm ƒ/4 1/4000s 2000 -2EV 

トラッキングで飛び出しから追ってはいたんですが、どうも途中で別の物を掴んでしまった模様。

EOS R7でもよく見られる症状。

DPP

いつも通り背景をがっちりキャッチ。

ぶっちゃけ、背景が草むらや枝とかだと、トラッキングでどうにかするのは無理な気が。

飛び込み2 (岩の奥) R3

Canon EOS R3 600mm ƒ/4 1/4000s 2500 -2EV 

せっかくEOS R3使うし、トラッキングいれて追いかけよう…とやってたんですが、見事に岩の後ろにドボン。

今日もカワセミ課長はイケズです。

DPP

いつものことなので、もはや何も言うまいという感じですが、トラッキング時のAF合焦エリアは酷い 😛

退散


Canon EOS R3 600mm ƒ/4 1/4000s 800 -2EV 

アメリカンヒーローのような胸板 🙂

このあと、目の前2mくらいの水面にドボンと飛び込んで大きな魚をとってくれちゃったので退散することに。

2mは…EF600mm F4L IS II USMの最短撮影距離より、かなり近い 😛

カワセミの飛び込み音をここまで間近で聴けたのは初めてですw

京都のカワセミ

飛び込み3 (成功) R3

Canon EOS R3 840mm ƒ/5.6 1/4000s 2500 -2EV 

かなり遠いですがようやくEOS R3で成功。トラッキングOFF、動物検出OFF。

DPPで見ても、ちゃんととらえられてました。

まぁ、結局のところやはりEOS R7と同じ撮り方ですね。

今のEOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMで不足しているのは解像度と連写コマ数ですが、ちゃんと撮れるとEOS R3はやっぱり良いなぁとは思います。

飛び込み4 (半成功) R3

Canon EOS R3 840mm ƒ/6.3 1/4000s 2500 -2EV 

これは、前半の背景にピントをもってかれて、9コマ目で水しぶきにあうという。

カワセミにもピントが合ってるのはたまたまですね。

トラッキング、検出OFF。

DPP

背景掴まれると、もうどうしようもないです 😛

これは、トラッキングOFFだったので途中であってくれてますが。

飛び込み5 (失敗) R3

Canon EOS R3 840mm ƒ/5.6 1/4000s 3200 -1EV 

トラッキングOFFはまぁEOS R7でも撮れるので、トラッキングONで飛び出しから追いかけてみました。

着水は少し横にずれてますけど、ファインダーで追いかけた割にはだいたいフレームにいれているのですが…全然追尾してくれませんね。

それなりに綺麗に追いかけた気するんですがやっぱりダメですね…とにかく背景に持っていかれます。

DPP


しょっぱなから背景を掴んで、何コマ目からか背景にピントがあってそれっきり。
初めのうちピントが合ってるように見えるのは、飛び出し前のピント位置から背景にピントを合わせ中ですね。

ホバリング (成功) R3

前半

Canon EOS R3 840mm ƒ/5.6 1/4000s 1000 -2EV 

まぁ、いつものことなのですが、飛び出しからシャッターを切り続けてホバリングを撮るとほぼ背景に持っていかれているので、いったんシャッターボタンから指を離して再度シャッターを切り始めるクセをつけてます。

後半

Canon EOS R3 840mm ƒ/5.6 1/4000s 1000 -2EV 

そうすると、大概の場合はピントが合ってくれます。

流石に30コマ/秒のホバリングは良いですね 🙂

DPP

トラッキングOFF/検出OFF。流石にガッチリとピントあってます。

真横を向いているのもあって綺麗に撮れてますね。

飛び出し(実験) R3

Canon EOS R3 600mm ƒ/4 1/4000s 250 -2EV 

トラッキングのテストに飛び出し撮影…。

DPP

そして言うまでもなく、AF合焦エリアは意味不明な場所に。

ピントあってるのは真横に飛んでくれたからですね。

まぁ…やっぱりカワセミの飛び込みをトラッキング任せで追いかけるのは厳しいですね。

飛び込み6 (半成功) 1DX3

Canon EOS-1D X Mark III 840mm ƒ/5.6 1/4000s 2000 -2EV 

突然、EOS-1D X mark IIIです。というのも、同じような条件で撮り比べ。

ちょっと今日もハシゴ撮影なので疲れてたのか、うまくレンズを止められず…。

まぁそれでも確実に水しぶきにはあってますね。

ただ、ExtenderありだとEOS-1D X mark IIIだとどうもシャッキリしません。

飛び込み7 (成功) 1DX3

Canon EOS-1D X Mark III 840mm ƒ/6.3 1/4000s 1250 -2EV 

水しぶきの形が恰好良い 🙂

手前に枝ありますがなんのその。

飛び込み8 (失敗) 1DX3

Canon EOS-1D X Mark III 840mm ƒ/6.3 1/4000s 3200 -2EV 

1DX3にしては珍しく水しぶきの少し手前をひろってます。

まぁ、EF800mmと違ってこの辺りがちょっとEF600mm F4L IS II USM時は厳しい。

AFエリアが広いのが逆に禍になってるパターンです。

飛び込み9 (半成功) 1DX3

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/5.6 1/4000s 500 -2EV 

もうかなり暗かったのですがEOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USM。

「まぁ無理」と思いつつ草の間を….で、それなりに撮れてしまうという。

もちろん水の方に合ってるので少しボケてますが、この暗さで草の間のカワセミにピントを合わせてくるのはヤバイなといつも感心。

まとめ

EOS R3いろいろ

トラッキングON、検出ON

まぁ昨日の段階で大体わかってはいたんですが、EOS R7と同様な感じですね。

飛び立った瞬間からトラッキングが剥がれて、そのまま背景を掴んで、最後までピントが合わないというパターン。

これの厄介なのは、ほぼ確実に背景を掴んでしまうのでカワセミを追いかけてもまずピントが合わないという点。

飛び込み5が典型的で、飛び出し前はカワセミの瞳AFまできいてる状態なのですが飛び出したらついていけないのか、背景をすぐ掴んでのまま最後まで…。

背景がゴタついてない場所でならトラッキングで撮れそうですが、今のところ私の撮ってる環境では厳しいですね 😛

設定的には被写体乗り移りしない、追従粘るなど、最も剥がれにくい設定。

トラッキングOFF、検出OFF

これもEOS R7と同様。

劣化一眼レフAFですが、この設定ならちゃんと撮れます。

次回はトラッキングOFF、検出ONも試しますがトラッキングはやはりちょっと厳しいですね。

カスタム高速撮影

これに関してはなんとなくそんな気もしてましたが、仕様の勘違い。

100コマ/秒 30枚とかで設定して撮ると、1コマ目の状態で30枚撮って保存してくれるという機能。

なのでカワセミを追いかけながら..とかいうのは無理でした。

視線入力

試しに使ってみましたが、案外精度が高いです。

ただ、連写中に使うものではないのでカワセミ撮影では意味ないかな…。

AFエリア動かすよりはレンズ振って中央に入れた方が速い&安定しますしね。

ローリングシャッターの歪み

これは公称通り。

ホバリングみてても羽の形がへんなショットは1枚もないので、野鳥撮影ではまず問題なさそう。

まぁ、これと30コマ/秒の歪まない連写だけでも今のEOSシリーズではR3だけの特権なのですが。

むしろ、改めてEOS R7の電子シャッターはカワセミの羽がどれも変形してるのがわかったので、今度からはメカですね?

スポット1点AF

これもまぁ予想通りでEOS R7と一緒でした。

全然スポット1点じゃなかったです 😛

まぁ、EOS Rシリーズのスポット1点って周りにピントがもっていかれますよね。

一眼レフの場合はどういったロジックかわかりませんが、すごくアナログな感じで枝の間を縫ってピントがあってくれるのですが、そうはいかず。

一眼レフって中央のAFエリアが一番精度が高いことが多いですが、ミラーレスってデュアルピクセルCMOSでどこでも制度は一緒な感じなので、そもそも真ん中が凄く合わせやすいとか、そういうのも特にないんでしょうね。

連写速度

カワセミ待ちの間にEOS R3 + EF800mm F5.6L IS USMでなんとなくレンズを振って連写速度を測りましたが、だいたい15~20コマ/秒くらい。

なのでまぁ.. EF800mm F5.6L IS USMを使う場合はEOS-1D X mark III と変わらないですね。

実際のカワセミ撮影ではもう少し連射速度落ちそうですが。

EF600mm F4L IS II USMの場合は当然ですが、条件が良ければ30コマ/秒出てそうです。

ファインダー

これは全然意識していなかったのですが、ファインダーが非常に見やすいのと、ブラックアウトフリーに近いので非常に撮りやすいですね。

「あれ?カワセミってこんな簡単にファインダー覗きながら追いかけられたっけ?」と感じていたんですが、よく考えたら、EOS R3だからですねこれ。

EOS R7ではパラパラ漫画以下なのでちょっと無理です。

フルサイズ 840mm 距離15mで追いかけられたので、「実はEOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMでも、追いかけられるんじゃないか?」っていう気づきが。

EOS R7では確実に無理で諦めてたので、そういう発想がすでになかったです 😛

ファインダー覗きながらだと飛び出しのタイミングは確実にわかるのと、照準器の視差で悩まされている問題が解決するので、いけそうだし修行しようかな…。

総評

とりあえずEOS R3検証の2日目終了時点。

少なくとも私の撮影スキルではカワセミ撮影においては、AFはEOS R7とあまり変わらないという印象。

もう少しスローなものを撮るときにはEOS R7より追尾性能は良いのでしょうが、カワセミくらいのスピードになるとそんなに変わらない感じですね。

EOS R6 mark IIは動物検出のAIの方が強化されているようなので、もし一瞬で検出できるならカワセミの飛び込みに限って言えば、案外EOS R6 mark IIの方がトラッキングOFF/動物検出ONで撮りやすいかもしれませんね。

とはいえ連写速度やローリングシャッターの歪み、CFexpressカード、ファインダーなどのベースは当然EOS R3の圧勝なので、安心感や安定感はEOS R7とは段違いです。

EOS R7は電子シャッターで撮ってると「頼むから歪まないでくれ」と神頼みで撮ってますし 😛

概ねの検証はできたのですが、あとは少しトラッキングOFFの動物検出ON/OFF、トラッキングONで着水時に開始で撮ってみようかと思います。

私はEF800mm F5.6L IS USMをメインで使ってますのでEOS R3に買い替えることはもうありませんが、RF800mm F5.6L IS USMを持ってるような稀有な人ならばRFマウントの最新ハチゴローですし違った撮り方ができそうですね。

しかし…レンタルボディ使うのって気をつかうので案外疲れます…. 😛

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