今週は大寒波で大雪だったわけですが、今日も雪が降る中カワセミに会いに行ってきました 😛
まだEOS-1D X mark IIIが修理から返ってこなかったので、EOS R7での最終挑戦週になります。
今日の撮影
「完敗」
今日は雪のせいか(?)10回くらいは近距離で飛び込んでくれたのですが、そのすべての撮影で敗北しました…。
あまりにも撮れなくて午後から京都の川に久々に行って撮影したものの、そこでも完敗です。
カワセミ
今日は飛び込みはピックアップしたもの以外はノートリであげていきます。
雪のカワセミ
今日は昨晩からの雪が積もっていて、そこかしこから光が乱反射してレフ板的な効果が 🙂
過去にないくらい鮮やかなカワセミです。
野生の動物をこういう環境で撮れる事はあまりないので、非常に良い感じでしたね。
晴れていて雪が積もっている…という状況じゃないと無理ですので。
飛び込み1 (1枚マシ)
あわよくば雪の中のダイブ…と思いましたが、あえなく撃沈 😛
1コマ目の飛び出しをある程度撮れてるのはちょっとした奇跡ですね。
雪がちらついてます。
DPP検証
DPPでAF合焦エリアを確認。
もう「AF合焦エリアって何?」って感じで全くピント合ってません 😛
EOS R7はAFでのピント合わせに失敗する理由が
a:ボディのAF演算周期が間に合っていない(EOS R7側の問題:センサー読出速度やCPU速度のせいで演算間隔が遅い)
b:ボディのAF制御が間に合っていない(EOS R7側の問題:レンズへの制御間隔?)
c:レンズ-ボディ間の通信が間に合っていない(EFマウント-RFマウントの問題:レンズ-ボディ間の通信応答速度?)
d:レンズのAF動作が間に合っていない(レンズ側の問題:USMの動作)
e:ボケててうまくAFできない(EOS R7側の問題:デュアルピクセルCMOSの限界?)
くらいあると思ってます。
EF800mm F5.6L IS USMをRシリーズで使うとbやcのような挙動が良く見られるのですが、EF600mm F4L IS II USMの方は普段は連写中に絶えず少なくともピントが変化していることが多いので、今回は原因はeかな?と思ってます。
ピントを合わせる場所は決まってるけど、位相差をうまく認識できないのかAF合焦エリアが出ているのに時間をかけてもその場所にピントが合わないという、ミラーレスにありがちな挙動ですね。
EOS R7はトラッキングで瞳にAFを合わせるときなどは精度は非常に高いのですが、トラッキングOFFの時に全然ピントが合わないことが頻繁にあります(R5ではトラッキングがなかったので非常に厳しかった)。
クアッドピクセルCMOSになったら解決する…という単純なものでもおそらくない気はしているので、Canonのミラーレスは今後この辺はどうするんでしょうね?
少なくともEOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMではこのような挙動はほぼないので、かなり厳しいですね。
休憩
「また撮れなんだのか」
「すいません…」
EV上げないと暗くはあるんですが、雲がバックなのとは違ってとても綺麗。
程よい光。
飛び込み2(失敗)
鴨の群の中にダイブ。
これは比較的AFが動いてとらえてくれてはいるんですが、いつもながらの視差ですね。
というかノートリでこれは「撮影距離近すぎるだろ」ってのはわかってます 😛
鴨が荒らしているせいか水が結構汚れてますね。
ただ、鴨もカワセミダイブでは逃げないんだなぁと。
飛び込み3(失敗)
これはもう完全にAFが動いてません。
e:ボケててうまくAFできない(EOS R7側の問題:デュアルピクセルCMOSの限界?)
これも、eですね。
突然だったのもあってあらかじめ水面にピントを合わせておけなかったんですが、手前の枝にも奥のカワセミにも全くピントを合わせようとしていないので、ボケてて全くどこにあわせたらいいかボディが判断できてません。
これはトラッキングOFFだったので、まぁ…ミラーレスでよくあるやつです。
飛び込み4 (1枚マシ)
これはとらえたと思ったんですが…惜しかった。
完全に水柱の方にピントがいってカワセミがボケてるパターン。
「撮影距離近すぎるだろ」ってのはわかってます 😛
F4でこの距離は顔にピントが行かないと厳しい距離なのでまぁ…運ですね。
EOS-1D X mark IIIの場合は800mm F5.6か840mm F5.6で撮るので、水の方にピントが行ってもそこまで気にならないのですが。
ただ結局のところAPS-Cしか持ってないわけではないので、APS-Cでわざわざ距離をとって撮影するならフルサイズで撮るという選択肢になるので、距離をわざわざ離すことはしていません。
休憩
「惜しかったな」
「何度も申し訳なく..。」
流石に体温が低下するのかブルブルして水を飛ばしてました 🙂
水面が凍っている..というか雪が浮いていて飛び込める場所も少なかったのと、季節的に小さい魚ばかりなのでカワセミも大変そう。
飛び込み5 (失敗)
あまりにも撮れないので、トラッキングできる場所だったのもあって飛び出し前からトラッキングONで追いかけてみました。
結論…全然ダメ。かなり手前に向かってきたせいもあるんですが、とにかくAFが全然動いてくれない。
被写界深度が浅いのである程度ボケると、まぁ…無理です。
あとトラッキングの演算周期的なところも大きいと思いますが、AFが全然動かない。
F5.6くらいでトラッキングでギリギリ認識できる距離なら何とかなるのかな…。
「撮影距離近すぎるだろ」っていうのは…(略)
これ、最後の方は多分5~6mくらいです。
間違いなくAPS-C 600mm(960mm)で撮るような距離じゃないです 😛
ただ、案外フレームには入っているのでEOS-1D X mark IIIでまたこの撮り方は試してみたいという欲求が 🙂
飛び込み6 (失敗)
手前に枝もあったのでまぁ…ちょっと無理なやつです。
ただ、手前の枝に合ってるかというと全く合っておらず。
なんか変なノイズみたいなのが入ってますね? 🙂
飛び込み7 (失敗)
まぁ..これは仕方ないですね。
流石に茂みすぎた。
飛び込み8 (失敗)
何かの前衛的な芸術作品でしょうか? 😛
これも多分5mくらいのとこに飛び込んだのでボケててAFが硬直していたのと、あともしかしたらレンズの最短撮影距離に引っかかったかもしれず。
カワセミって飛び込み先に人がいても関係なく飛び込んできますね。
場所移動
「久々にみる顔だな」
「お久しぶりです」
あまりにもダメすぎて心が折れたので、京都の川へ。
着いてすぐ鳴き声がしたのでどこだろ?と探してたら橋の下の鉄筋に。
かなり雪や霰が降ってたので丁度よいのかもしれませんね。
飛び込み9 (失敗)
これもDPPで見ても全くAF合焦エリアがでてないのでボケでAFが停止ですね。
距離が近いとちょっと予測が外れるとどうしてもボケるので、そこは防ぎようがないのですが…とにかくAFが動かないのはやめてほしい 😛
このシーンは何度かEOS-1D X mark IIIで撮ってますが、カワセミ本体にはあってませんけど中央の水しぶきを完全にとらえて一瞬で合わせてくれます。
やはり…この距離での撮影ではもうレフ機使うしかないのかなぁという感じが。
もしくはEOS R3でワンチャンですが…センサーやAFの仕組み的にはEOS R7と一緒ですがどうなんでしょう?
飛び込み10 (失敗)
これは着水予想地点は大体正しかったのですが、視差と私のしくじり..ですね。
ちょっと縦の視差防止のために試しにボディの上ではなく横に照準器をつけていて左手をうまく使えないのがアダに。
視差についてはどうしようもないのである程度は照準器であわせて、最後の詰めはモニターかファインダー…という感じでやっていこうかと模索中。
飛び込み11 (失敗)
これも連写中にAFが初期の位置からほぼ動かない。
最近EOS R7で撮ってて思うのですが、ほぼ予測がガチピンで合ってないと撮れないのでMFで置きピンで撮ってるのと変わらないか、変なものを掴んだりするのでそれよりも歩留まり悪いかな…という感じ 😛
DPP検証
トラッキングONにしていて、このAFエリアにピントを合わせようとしてるんですが、ずっとAFが動かず。
飛び去ってフレームから外れるくらいでようやく水滴にピントが合ってます。
まぁ…ちょっとカワセミ撮影は無理ですかね…このスピード感では。
セキレイ
雪のセキレイ
なんというか、雪がフレームにある状態で撮れば何かしら絵になりますね 😛
セキレイも雪ではしゃいでました。
エサ?
何か虫の残骸…?
よほどうれしかったのか、雪に穴を掘って埋めようとしたりかなりルンルンな感じでした。
アップ
多分、5~6mほど。
こういうのを撮ると本当にEOS R7は最高ボディなので、カワセミがどうにも撮れないのは残念ですね。
まぁこのカメラの値上がりが甚だしい昨今、18万円のボディに多くを求めすぎな気はしてます 🙂
モズ
なぜか妙に私を睨んでいました。
「私のなわばりに異質なものがいる」
みたいな感じでしょうか 😛
ツグミ
ツグミはいかにも雪や寒いのが好きそうで、かなり気分よく歩き回ってました。
雪の中で撮りたかったですが、チャンスには恵まれず。
まとめ
先週はEOS-1D X mark IIIが戻ってこなかったので、今週が最後のEOS R7検証と思って雪の中行ってきました。
ただ…やはり私のスキルと、今の撮影環境では厳しいという結論です。
過去いくつか撮れていたものもありますが、距離が遠いか、ほぼ着水地点の予想が完全に的中して初めからピントが合っている状態で、かつシャッタータイミングも完璧だった時だけな感覚です。
もっと距離をとれという話ですが、APS-Cを選択して距離をとるのはナンセンスなので、それならフルサイズで近くで撮る選択になりますね。
(近づけないからAPS-Cでセンサー解像度を高めて撮っているので、近づけているのにわざわざ離れるならISO感度やブレ耐性、色乗りの良いフルサイズを使った方が良いという話)。
明日、頑張れそうならもう一度だけEOS R7メインのカワセミ撮影をやってみます。
ただ、おそらく厳しいのでカワセミ撮影に関してはEOS R7は距離が遠い場所でのサブ機的に使って、EOS-1DX mark IIIをメインにすることになりそうですね。
あとはEF800mm F5.6L IS USMとEF600mm F4L IS II USMのどちらが撮りやすいかを検証して…という感じでしょうか。
EF400mm F4 DO IS II USMは手放したので、EOS R7 + EF600mm F4L IS II USMはショートフードをつけて散策用として独立させたいので
- EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USM (or EF600mm F4L IS II USM) … 動体撮影
- EOS R7 + EF600mm F4L IS II USM … 散策
- EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USM … それ以外
これでおそらくFIXかな…。
あとはR5 mark IIがまさかの積層だったり、R1が期待通りの性能だったら動体もEF600mm F4L IS II USMを使う感じで。
今日も相当歩いたので足が..。