CaptureOneに変わって大量のRAW現像も苦ではなくなったので、
過去の撮影写真を現像して回顧録的に探鳥地の紹介をしつつ貼っていきたいと思います。
今回は2011年…もう11年前ですね。
私が本格的に野鳥撮影を始めた年です。
野鳥撮影歴11年…30代で野鳥撮影始める人も少なそうですが歳をとりましたね。
装備
この頃は、装備としてはEOS 5D mark II + SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMを使っていました。
私が本格的に一眼レフで写真を撮り始めたのはEOS 5D markIIからで、この頃はまだ鳥以外も撮っていたのですが、SIGMA 50-500mmで超望遠の野鳥撮影にハマりました 🙂
標準域~超望遠域まで1本でカバーしてくれる上に、それなりに綺麗なレンズでしたのでどこ行くにも持ち歩いていました。重い&大きかったですが 😛
レンズが2kgなので、カメラと合わせると2.8kg。
当時はまだ若かったのもあって、フットワーク軽くいろんなところに行っていた記憶があります。
本当に何もかもわからない状態で、しらみつぶしに色んな探鳥地へ行って撮影してた気がします。
オオワシ (山本山)
滋賀の山本山のオオワシは、今も毎年やってきます。
ただ、この当時でもすでに高齢と言われていたので、いつ途絶えてもおかしくありません…。
オオワシは相当遠いので、SIGMA 50-500mmではCaptureOneで補正をかけてもここまで。
Extender x2つけてますね。
三脚も雲台もかなり安いの使ってて、全然冬の風の振動を抑えられなかったのを憶えてます。
冬ですので、凍えながらの撮影。
吹雪の中で待っていたこともあります。
当時からよくカラスに追いかけられていました 🙂
ただオオワシは本当に動かないので、カラスがつついてくれるからこそ飛翔写真を撮れていたという話もあります。
ヤマセミ (天ケ瀬ダム)
獲物をくわえていますね。
場所は天ケ瀬ダム。
当時は滋賀京都周辺でヤマセミと言えばこの場所で、常に大砲を構えたカメラマンが道路に並んでいましたが、狭い道路でしたので結構トラブルになっていたようです。
この翌年くらいにダムの工事が始まってヤマセミは姿を消したと聞いていますが、今はどうなんでしょう?
当時の撮影機材と技術でこの写真が撮れてるのは奇跡です。
かなり遠いのと、ヤマセミなので動きが遅いので何とか撮れたという感じです。
飛び込みの撮り方を知っていたわけでもないので、下手したら手持ちで、ワンショットかMF、もしくは置きピンじゃないでしょうか。
恐るべし、根性ですね。
この時にヤマセミを撮れてしまったのが、野鳥撮影にのめりこんで大砲レンズへとシフトするきっかけになった気がします。
当時はRAWで撮っていたものの、あまり現像の方法もわかっていなくて「あまり綺麗に撮れなかったなぁ..」と思っていましたが、今見るとそれなりに綺麗ですね。
チョウゲンボウ (木ノ本)
湖北です。
山本山のオオワシに行きつつ、途中の川沿いの道を雪の中、散策した記憶があります。
近づいたらちょっとだけ先の標識などにとまる….という行動を繰り返していました。
今思うと遊んでいたのかな?と思いつつ。
CaptureOneで結構補正はいれましたが、クッキリ。
フルサイズ500mmでこのくらい写っているので相当近いです。
これもチョウゲンボウですね。
これはどこで撮ったのやら…。
あまり猛禽類を狙って撮りにいかないので、なんとチョウゲンボウはこの後撮れてません 😛
今年あたりから猛禽類にも手を出そうかと思っています。
ハイタカ (野田沼)
湖北の、山本山の近くにある野田沼です。
オオワシの季節に湖北に通っていると、いろんな猛禽類が撮れますね。
ただ今もたまに野田沼にはいくのですが、この頃ほど鳥はいないように思います。
ハイタカも、おそらくこれ以降撮れてません 🙂
ツミ (希望ヶ丘公園)
希望ヶ丘公園はとにかく広くて、徒歩での野鳥観察には実はそんなに向いてないのですが、当時は機材をもってひたすら歩いていました。
冬に自転車でまわるとよさそうです。
大体の場合、鳥が飛び立つなり飛んでくるなりして鳥の存在に気づくことが多いのですが、この時は相当な遠距離から発見しました。
ただ、この距離でも相手はこちらをじっと見ていますね 🙂
ツミもこの時以来撮っていないんじゃないかな…。
カワセミ (観修寺)
ハスはすでに枯れていますが、ハスカワです 🙂
これは山科の観修寺(かじゅうじ)。
拝観料¥400かかります。
観修寺はカワセミのやってくる氷室池のあるお寺として有名です。
ただ、ここで大砲を構えている方々はもういません。
氷室池はこの11年で橋が壊れたり、樹木の老齢化で伐採がおこなわれたりで少しずつ荒れてきています。
あと、蚊がすごいです?
当時は本当にカワセミの生態もなにも知らぬまま、やみくもに追いかけていました。
ただ、逆にそれがカワセミのいろんな表情を撮ることにつながっていた気がします。
今ならこのシチュエーションで止まり木がわかってたら、ブラインドをはって息をひそめていると思います。
過去の野鳥写真を見るといろいろ考えて刺激になって良いですね。
カケス (芹川ダム)
カケスは、いる所にはたくさんいるんだと思いますが、いまだにあまり会えない鳥です。
芹川ダムあたりには野鳥観察施設が当時はあったのですが、すでに閉鎖されていてダムの方にも行けなくなっている気がします。
鳥の種類を知っているうえで野鳥撮影をしていたわけではなく、撮った鳥を調べて種類をおぼえていっているので、カケスは普段は見ない鳥ですし、結構びっくりした記憶があります。
オシドリ (犬上ダム)
犬上ダムは、たぶん今もヤマセミが生息しているダムです。
(2021年くらいの記事を見かけました)
当時も今も私は発見することができていませんが 😛
ネットにあがっている写真で場所は特定できる気がするので、今度探索してみようかな…。
私は水鳥はあまり撮りませんが、オシドリは綺麗だったのでパシャリ。
アカゲラ (こんぜの里)
多分これは栗東のこんぜの里です。
突然飛んできて何とか撮った写真…当時の撮影スキルではこれが限界。
今はもうこんぜの里にはあまり鳥はいなくなりましたが、当時は比較的人気のスポットでした。
どうしてもバブル期?に作られた施設は、メンテナンスが行き届かない&経年劣化でそろそろ自然にかえろうとしてますね。
朽木のふれあいの里跡地もそうですが、道が危うい状態ですので、昔からの探鳥地は今後入れなくなっていくんでしょうね…さみしい限りです。
たまに行くのですが、まだホトトギスが鳴いているので、いつか撮りたいとは思ってます。
ただ、ホトトギスはシビアです 😛
イソヒヨドリ
当時はイソヒヨドリはそんなに見かけ無い鳥でした。
気づいたら適応能力の高さから、うちの住宅区にもかなりの数が生息するに至っています。
すごいですね。
モズ
EOS 5D mark II + SIGMA 50-500mm時代に撮った最高解像度の写真がおそらくこれです。
相当近いです。しっかりRAW現像すればいけますね。
ただ多分….2m~3mとかいう距離だと思うので逆に言うとそこまで近づく必要があるということです。
場所は…さすがにおぼえていません 😛
まとめ
この頃はまだ大砲レンズなんて頭の中にもなくて、とにかく撮るので精一杯という感じでした。
カメラやレンズのこともそんなには理解しておらず、どうやったら綺麗に撮れるのかもわかっていないような撮り方をしてますね。
ただ、その割には頑張って撮っているなと思います。
現像していて、ピントが合ってなかったりブレている失敗写真が本当に多くて、機材としてもスキルとしても、今は歩留りよく撮れるようになったんだな…と実感しました。
あと若かったのもあって、EOS 5D mark II + SIGMA 50-500mmをもって本当にいろんな場所に行っていました。
鳥仲間もいませんでしたので、野鳥はインターネットで調べたり、GoogleMapなどであたりをつけて撮りに行くスタイル。
いまも基本的には同じスタイルで、決まった場所で決まった鳥を撮るというよりは、二度と撮れない一期一会の鳥たちを撮るのが好きです。
乾鳥期の真夏は森に行ってもほぼ鳥は出てきませんので、ヤマセミやカワセミばかり撮りに行っていますが、また秋~冬はいろいろなところを探索したいと思います 🙂