この一週間は暑すぎて平日の朝にあまり撮影に出られなかったので、今日は一念発起して早朝から朽木へ。
軽くRF100-500で1時間ほど軽くまわってみて、思いのほか鳥の気配が強かったのでRF600F4Lを車へとりに。
さらに3~4時間くらい山を歩いていました。
罠
いや、もうおかしいですよねこの気温。
もちろん実際に外気温が44℃ではなく外気温40℃で、車の熱で周囲の温度が上昇した結果ですが。
今日は昨日よりは少し気温が下がるような予報だったので、かなりまいりました。
初めにRF100-500だけ持って歩いていた時は30℃いってなかったのですが、車に戻ってきた時には39℃。
その後ちょっとカワセミとか見に行ったのですが、その時にはもうこの40℃状態でした。
来週は台風もきて気温は下がってくれるようですが。
サンコウチョウ RF600mm F4L IS USM
無駄に神々しいサンコウチョウ。
APS-Cのちょっとした欠点は「サンコウチョウの尾羽根が入りきらないことが多い」でしょうか 😛
「ようこそ!」みたいなポーズ。
ISOがかなり高く。
さぁ帰ろうかなという所で突然あらわれたので、とっさに撮るので精一杯。
すぐ逃げていく鳥ではないのですが、枝から枝に飛び回るんですよね。
木陰の暗いところを飛び回ることが多いので、あれこれ手元操作で調整しているうちにどんどん遠くへ。
にょいーんと。
ロクヨンでもやはりISO高いともう一つ。
いや、等倍とかで見なけりゃ十分以上に綺麗ですが 😛
CaptureOneのシャープネスや明瞭度などは優秀なのでまたR7対応したら再調整しよう..。
少し離れた場所だったので同一個体ではない気が。
こちらを睨んでいるような、悪そうな顔してます。
今日はサンコウチョウが山のいろんな場所で鳴いていて、歩いていて近くで鳴き声がしたら立ち止まって~というのの繰り返しでした。
小鳥の群れのなかに「あれ、あいつ尾羽根長いぞ?」ってのが混ざってたり。
サンコウチョウはなんかユーモラスで撮ってて楽しいですね 🙂
鳴き声と目のリングですかねぇ。
「ホイッホイッホイッ」
あと、尾羽根が長くて枝から枝に飛び移るときも妙に優雅です 🙂
クロツグミ RF100-500、RF600F4L
ミラーレスAFの罠 検証 RF100-500
以前、ミラーレスAFの罠発動 R5+RF100-500 という投稿で書いたのとほぼ同じシチュエーションになったのでパシャリ。
場所は違いますが、暗くて、手前の枝にクロツグミ、奥に少し明るめの木がある、というなかなか絵にかいたような同条件。
クロツグミは低い場所にいることが多いので、こういうシチュエーションになりがちですね。
R5ではこのシチュエーションは恐ろしいことに後ろの木にピントが吹っ飛ぶことが多いんです。
結果的には、R7では全く問題なくクロツグミをトラッキング。
今日撮ってても、AFに大きな不便さは感じなかったのでミラーレスのAFの罠もある程度は解消できているとみて良さそうです。
※解消というよりは、気にならないようにうまくアルゴリズムやフローが調整されています。どうしても合わないことがあるのは相変わらず。
暗いですがピントもバッチリです。
R5/R6は先行した分どうしてもAFのシステムが古いので、CanonのRFマウントボディのAFは今のR3ベースのものにファームアップしてあげてほしいですね。
R5は私の用途では解像度が足りないのでもう持っていませんが、流石にR7の3倍のお値段なのと、ソフトウェアで解決しそうな部分ですし。
RF100-500で最も検証したかった日陰撮影
このエリアにクロツグミがいるのは知っていたので、とにかくこの検証をしたかった。
「R7 + RF100-500で、日陰のクロツグミを綺麗に撮れるのか?」
RF100-500はF7.1と暗いレンズなので、日向ではなく日陰でかつ黒い鳥を綺麗に撮れるのか。
クロツグミって比較的綺麗に撮るのが難しい鳥で、明るい場所なら良いのですが、暗い場所では黒い部分にノイズが乗りまくります。
それをノイズリダイレクションすることによってディテールが全くなくなってしまうというのが、600mmズームの定番です。
RF100-500 日陰のクロツグミ part.1
もちろんディテールが失われている部分はあるんですが、ここまで残っていれば完全に合格です。
SIGMAの600mmなどで撮ってもらうとわかるのですが、まずシャッキリと撮れない上にザラザラでディテールが完全に潰れる、ということが多い。
おそらく、被写体の境界と背景が同化してボヤっとするはず。収差が大きいとうまく補正がきかなくてそうなるんでしょうね。
α1+FE200-600で撮ってた時と比べると同等かそれ以上な感覚。
Canonって他社と比べて解像感が感じられないこと多いのですが、標準でノイズ処理が強めにかかってることが多いです。
逆にSONYはザラザラ感ありますね。
RAW現像時に調整できるので、機材性能というよりはソフトウェア処理の違いなことが多かったり。
まだSONYの頃のRAWが残ってるので、R7がCaptureOne対応したらこのあたりは再度検証してみます。
RF100-500 日陰のクロツグミ Part.2
こっちはISOも結構高いです。
このシチュエーションは本当に厳しくて、状況によってはロクヨンで撮っても残念な写真になることが多いのですがRF100-500、素晴らしいですね。
羽根もおなかの部分も拡大してみなければ、シャッキリかつディテールを残しています。
WEBにアップするまでなら問題ないです。
検証まとめ
このところRF100-500ベタ褒めしていますが、R5+RF100-500で使っていた時はかなり懐疑的でした。
というかR7で使ってみても多分ダメだろうから、おそらく売り払うしかないかな…とまで思っていました。
と、いうのもα1+FE200-600を使っていた時ですら、私の感覚では解像感はギリギリ許容で、R5+RF100-500は、それより焦点距離が100mm短い上にAPS-Cクロップ時の画素数も約1730万画素。
R5+RF100-500では満足できる写真は全く撮れておらず、耐え忍んでいました。
もちろん以前書いた通り、RF100-500はR7ではレンズさえ解像すればα1+FE200-600よりも精細に撮れることはわかっていました。
しかしながら、R5で使っていた時にあまりその片鱗のようなものがみえなくて、多分このレンズだと厳しいだろうな…と思ってた感じです。
写真の解像感が足りない場合、レンズの解像力が足りないのか、センサーの解像度が足りないのかなかなか判断がむずかしい。
またレンズが500mmでF7.1とかなり暗いため、日陰での撮影で破綻しないだろうか?という疑念が強くありました。
R7が発売されて実際にRF100-500を使ってみて、解像感が非常に高かった時には感動しました。
ようやく不安が払拭できた感じです 🙂
ただ、Canon機でどうにかしてほしいところ
「RAWのプレビューをファインダーや液晶でみたときにとても汚い」
これは、R5もそうでした。
コスト的に仕方ないところはあるのですが、今日の日陰撮影も現場で確認したときには「これはちょっとダメか…」と思って意気消沈していました。
ですが、DPPで現像してみると様々な処理が施されて非常に綺麗。
フィルム撮影のように現像するまでわからない感じで、かなりドキドキするので勘弁してほしい。
ちなみに、α1はRAWでとってもファインダーでの確認がとても綺麗です。
ファインダー自体もすさまじく綺麗でしたので撮影プレビューが、もう肉眼で撮影時の世界を覗いてるのと錯覚するくらいです。
ですので現場で確認して、帰って現像して違いがあったことがほぼありませんでした。
是非いつかR7II出すときには改善をお願いしたいところ。
RF600F4L クロツグミ
ある程度近かったですが。
相変わらずの安定度。
RF100-500は「鳥」を撮ってる感覚ですが、RF600F4Lは「鳥の細部」を撮ってる感覚。
なので、RF600F4Lは要らない人には全く必要ない気がする?自己満足?
ヒヨドリ RF600F4L
R7+ロクヨンで結構近く(5m〜6m)のヒヨドリとったらこんな感じですよ的な。
エサの部分がちょうど真っ黒になっていて放送禁止やモザイクいれられてるようでいいですね 😛
拡大してみると、モアレがでそうなとこかなりありますが、ローパスフィルタのおかげかうまく処理されています。
直射的に日光があたっていたので少し白飛び気味ですが。
おまけ RF100-500
今日は前半はRF100-500を持って山にいたのですが、なにやら谷底でガザゴソと音が。
遠かったものの、熊だったらいやだなと思って覗いてみたらタヌキがなにやらウロウロしてました。
向こうも一切こちらを見なかったので、これはかなり遠いです。
シカは多いのですが、タヌキは初めてかもしれない 🙂
暑い中、頑張って撮影しましたが、全体的によき一日でした。