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EOS R7 実戦投入 サンショウクイ、カワセミ、ヒヨドリ

はい、というわけでR7の実戦投入です。

気温

天気予報は曇り。
最高気温31℃ということで暑くなってきたなぁ…とか思いながら撮影後に車に乗ると…

「・・・は?」

二度見しました。

そして危うく熱中症になりかけました。

RAW現像ソフト

ぶらっとテスト的な撮影だったので、同じ被写体を連写しまくって1500枚程度は撮影。

今現在RAW現像ソフトでまともにR7に対応しているものはないため、Canon様純正の悪名高いDigitalPhotoProfessinalを使いました。

噂に違わぬ激遅ソフトウェアで、なんとこのブログを書くに至るまでに5時間ほど経過してます。

  1. RAWをカメラから取り込み(30分?)
  2. DPPでイケてそうな写真にレートをつける(1.5時間)
  3. DPPが強制終了 (!)
  4. RAWをカメラから再度取り込み(30分?)
  5. DPPでイケてそうな写真以外を消す(1.5時間)
  6. 現像 (30分?)
  7. トリミング (20分)
  8. 現像 (10分)

とにかく動作が遅すぎてRAW調整する気が全く起きません

どのくらい遅いかというと、RAWの写真をダブルクリックして内容を確認できるまでに20~30秒くらいかかります。1500枚にそれやったらどうなるかわかりますよねCanonさん…。

CaptureOneは9月対応らしいのであと2ヶ月強の期間をこのソフトと付き合わねばならないと思うとちょっとめまいが。

調整もしていないし、CaptureOneほどシャープネス処理が優秀ではありませんので、CaptureOneがR7に対応するまで「当面は写真のクォリティは2段階ほど落ちます」

現状、ほぼ撮って出しでトリミングするだけで精一杯ですのでご容赦ください。
まさかこんな罠が待っていようとは。

噂では4Kディスプレイで使うと、4Kで表示するためにせっせと画像処理して時間を食っているというバカな構造になってるらしいので、次はFullHDの画面で編集してみます…。

あとは久々にLightroomですかねぇ。

サンショウクイ

ベストショット

とりあえずはEOS R7 + RF600F4L IS USMの超解像ショットから。

▼トリミング

Canon EOS R7 600mm ƒ/4.5 1/320s 250 

▼ノートリ

▼顔アップ

先日の記事ではスズメがあまりにも近くに寄ってきた(1.5m?)ので超解像度でしたが、ロクヨンなら35mm換算960mmでこの大きさで撮れれば超解像します。

近いのは近いですが7,8mくらいで、このくらいのシチュエーションは現場ではザラです。

R5の時はセンサー解像度が足りなくて、「ロクヨンはエクステンダーつけなかった場合の解像度が凄い」というのをお伝えするのが難しかったのですが、RAW撮って出しでこの立体感とコントラスト。

あと、ロクヨンの場合は背景のボケが綺麗なので被写体が浮かび上がってさらに立体感や明瞭感が増しますね。

この写真はCaptureOneがR7対応したら、現像しなおしますw

レンズ別ショット

RF600F4L IS USM

▼トリミング
▼ノートリ

Canon EOS R7 600mm ƒ/4.5 1/500s 640 

600mm x 1.6 なので 960mm相当です。

ベストショットはそれなりに距離が近かったですがこれは普通の距離で非常にクッキリ。

R5の解像度ではRF600F4Lのレンズ解像度が使いきれてなかったので、これは素直にうれしい。
気合を入れてのぞむときはR7 + RF600F4Lですね。

RF600F4L IS USM + Extender x1.4

▼トリミング
▼ノートリ

Canon EOS R7 840mm ƒ/5.6 1/200s 1000 

600mm x 1.6 x 1.4 なので 1344mm相当です。

このセンサー解像度だとよくわかりますが、エクステンダー有りはロクヨン単体よりやはり少し緩い感じです。
もちろん焦点距離は最も長いので最も寄れます。

ただ、焦点距離のUP効果よりもR7のセンサー解像度を活かしきる方が効果が高そうなので、普段使いはRF600F4L単体でよさそうですね。
ただ、こちらもCaptureOne待ち。

あと、最大の問題点は「1344mmは被写体をフレームにおさめることが非常に困難」ということで、撮ってて相当難儀しました。

RF100-500

▼トリミング
▼ノートリ

Canon EOS R7 500mm ƒ/8 1/200s 1000 

500mm x 1.6 なので800mm相当です。

500mmということで小さくしか撮れませんが、相当善戦しています。
単焦点と比べるとコントラストが低いのはわかりますが解像感は良いですね。

R5のときには解像度が足りなくて物足りなさがありました。
R7はR5のAPS-Cクロップと比較すると画素数約2倍ですしね。

感覚的には RF600mmF4L + Extender x1.4 と比べると、寄れない分だけ少し解像感が低くてコントラストも低い感じです。

ただこの辺りはCaptureOneならかなり綺麗に補正できるので、実質的には単焦点並の性能じゃないかと。
もちろんRF600mmF4Lの方もさらに綺麗に補正できるので相対差は埋まらないのですが。

とにかく軽いのと、被写体をフレームに収めるのがとても楽なのでこの組み合わせは今後のメインになる気がしています。

流石にお高いレンズだけありますね。

RF100-500 + Extender x1.4

▼トリミング
▼ノートリ

Canon EOS R7 700mm ƒ/10 1/60s 400 

かなり寄れてますね。

500mm x 1.6 x 1.4なので1120mm相当です。

ここまで大きく写せるならそれなりに解像します。
正直なところ「F10なのでナシかなと思ったけど、案外悪くない」というのが一番の感想です。

ただ、R7 + RF100+500の性能がかなり良いので出番はないかもしれません。
こちらもまたCaptureOne使えるようになったら真面目に現像ですね。

各レンズ比較(参考程度)

レンズ ノートリ トリミング
RF600F4L
Canon EOS R7 600mm ƒ/4 1/160s 320 
RF600F4L+Ex1.4
Canon EOS R7 840mm ƒ/6.3 1/100s 400 
RF100-500
Canon EOS R7 500mm ƒ/8 1/30s 160 
RF100-500+Ex1.4
Canon EOS R7 700mm ƒ/10 1/40s 400 

同じ位置から、同じとこにとまってるサンショウクイの若を撮ってます。

途中で飽きたのか、最後に撮ったR100-500では若は寝てますがw
なかなかかわいいやつでした 🙂

RF100-500+Ex1.4はF10になるのですが、逆にくっきり写っているのが印象的。
ロクヨン単体はサンショウクイが奥の方を向いてるのと被写界深度が浅くてしくじりました。

ちょっと暗かったのと、DPPが使い物にならないのでまたいつか再評価します。

ISO比較(参考程度)

ISO ノートリ トリミング
640
Canon EOS R7 600mm ƒ/4.5 1/1250s 640 
1250
Canon EOS R7 600mm ƒ/4 1/2500s 1250 
6400
Canon EOS R7 600mm ƒ/4 1/16000s 6400 

本当はもっといろいろ撮ってるんですがRAW現像ソフトがあまりにもひどくて心が折れました。

まぁ…さっと見は6400はちょっと厳しいですね。

後日また再評価しますが、基本的には~1600、いったとしても3200ですかね。

これはCaptureOne使えるようになったら評価が変わる可能性あり。

プリ撮影

Part.1

▼トリミング▼ノートリ

Canon EOS R7 600mm ƒ/4 1/2000s 1600 

撮れてはいるのですがシャッキリではないですね。

Part.2

▼トリミング

▼ノートリ

Canon EOS R7 600mm ƒ/4 1/2000s 1600 

使ってみた感じ、R7はレリーズタイムラグがそれなりにあるという印象で、飛び出しを撮るなら必須かも。

普段見ない鳥の表情なので楽しいですが、R7はローリングシャッターの歪みがおきるので、歪んだ結果の羽の形なのかどうなのか、わからないときがあります 🙂

ローリングシャッターの歪み


Canon EOS R7 600mm ƒ/4 1/4000s 6400 

被写体の右上に明らかに羽が流れた爪痕がw
ここまで派手に出てくれると面白いですね。

まぁ、鳥が左右の羽を上下逆に動かしてるような写真があったら、ほとんどの場合はローリングシャッターの歪みの影響です。

カワセミ

ボディ内手ブレの暴走?

正常

▼トリミング
▼ノートリ

Canon EOS R7 600mm ƒ/4.5 1/250s 250 

行きつけの京都の川で撮ったカワセミ。

これまでと比べて非常にクッキリです。
非常にGood。暗かったので少しギラついてる感はありますが。

異常

▼トリミング
▼ノートリ

Canon EOS R7 600mm ƒ/4.5 1/160s 160 

これ、撮ったときにファインダーで確認して「あれ?」って思ったんですが、明らかに何か振動のようなものを受けたようなブレが起きています。

そもそもが三脚を立てて撮影しているので、このブレ方はかなり異常です。
で調べてみたら…

ありました。

機械式シャッターの先幕が開ききって止まるときのショックが、手ぶれ補正機能と共振して、発生する

シャッタースピード1/125秒で撮った写真が必ずブレる

割と有名な話のようですが、知りませんでした。
ミラーレスは基本的に電子シャッターで使ってましたしね。

これは気を付けないとですね…。

ヒヨドリ Dive!

いや、もちろん格好よくカワセミのダイブを撮りたかったんですよ…? ?
ただカワセミ様は対岸の枝にとまってくれたものの、飛び込んでくれませんでした。

しかしながら、なぜかその近くでヒヨドリがダイブしてくれたのでパシャリ。
ぶっちゃけ飛び込みなら何でもよかったので大助かりです。

Part.1

▼トリミング
▼ノートリ

Canon EOS R7 600mm ƒ/4.5 1/4000s 2500 

いや、ちょっと格好良すぎやしないですか?このヒヨドリ。

Part.2

▼トリミング
▼ノートリ

Canon EOS R7 600mm ƒ/4.5 1/4000s 2000 

カワセミみたいです。

Part.3

▼トリミング
▼ノートリ

Canon EOS R7 600mm ƒ/4.5 1/4000s 2000 

フレーム内では小さいものの、比較的大きな鳥なので大迫力ですね。

Part.4

▼トリミング
▼ノートリ

Canon EOS R7 600mm ƒ/4.5 1/4000s 2500 

なんとなくなのですが、ここではよくカワセミが飛び込んでいるので真似してる気もします。

R7で飛びこみは初めて撮りましたが、ヒヨドリは大きいものの遠かったので、丁度良いサイズ感になりました。

で、結果としてはヒヨドリの体に食いついてフォーカスしているので、バッチリじゃないでしょうか。

4回くらい飛び込みを撮りましたが、そのうち3回はOKでした。

カワセミは飛び込む鳥なので準備してのぞみますが、なかなかヒヨドリの飛び込みはねらえませんので、とても新鮮?

まとめ

結果としては、

  • R7 + RF100-500がとても良いので今後の標準装備へ
  • R7 + RF600F4Lはレア鳥や飛び込み、暗いときなど
  • Extender x1.4は特殊用途以外では使わなくてよさそう
  • 基本は電子シャッターを使う、飛び込みはメカを使う(低SSでの共振ブレが怖いため)
  • プリ撮影はやはり歪むのでお遊び程度で。12bitなのもあり
  • ISOは私基準では800まで。厳しくても1600まで(飛びものは3200)
  • RF600F4Lでフレームに被写体をとらえるのが結構しんどかったので要練習
  • 電子シャッターをフルで使うとバッファが一瞬で尽きるのでHi+じゃない方がいいかも

さて、一通り検証は終わったので次回からはノートリ/トリミングの両方は貼りませんw
検証用にトリミングも目いっぱいでやってましたが、以降は普通に戻します。

R7は鳥撮りにはちょうど良い機種ではあるものの短所も多くあります。
ただ長所の方がはるかに勝っているのでうまく使っていきたいですね 🙂

あと、改めてR7+RF100-500が非常に良いです。

これだけ軽い&小さいと、とても移動しやすいし、本当にフレームに鳥を入れやすい。それでいて綺麗。

α7R IV+FE200-600は綺麗に撮れたので良かったのですが、やはり少し重かった。

普段ロクヨン担いでる身としてはまだ軽量で良かったのですが、この組み合わせ使っちゃうとキツイですね?

 

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