EOS R5 mark IIの罠
ロクヨンII型らしくない写真
今日も前回と同じく全然ピントが合わない現象が発生して、変だなという事で調査。
使っている方ならわかると思いますが、ロクヨンってExtenderなしで撮ると、「撮れてる」というレベルではなく「息をのむようなシャキッとした写真が撮れるレンズ」なので流石に変だなと。
「画素数が足りていなくて解像感がない」と「画素数が足りてるけど解像感がない」は同じ解像感がない写真でもまったく別で、ロクヨンって後者なことはまずありえないスーパーレンズなんですよね。
「わかりやすいように、今日の写真はDxO PureRAWはかけてますが、露出補正とトリミング以外は全くRAW加工してません」
カワセミ ホバリング x3 全異常
全てピントを外してる…というか「こういう風に撮ろうと思っても難しいくらい違和感のあるピンボケ写真」になってます。
陽ざしが強いと光が乱反射してこういう写真になる事はあるのですが、すべてのシーンでこうなることは基本的にないはずなのでこの時点で流石に変だなと。
カワセミ 飛び込みx3 全異常
飛び込みについても、もちろんピントが別のとこにもっていかれて撮れない事はあるんですが、なんか様子が変。
その場合って大体はどこかにピントがあってるんですよね。
よく見るとわかるんですが水面や水しぶき、岩まで全部にピントがあってません。
近距離アトリ 異常
カワセミは中断して、群で近くにやってきたアトリを日陰で。
これが決定打ですね。
ほぼノートリくらいの距離で撮ってますが、ロクヨンって絶対こんな写りにはならないレンズです。
なんていうか、説明がむずかしいんですが「機械的に微妙にピントがズラされてる」感覚。
ズームレンズで撮るとこういうシャキっとしない画質はよくあるんですが、ロクヨンではありえません 😛
中にはちゃんと撮れてるものもある
モズ
今日は朝一でまずこれを撮ったのですが、「まぁ、ちゃんと撮れてるかな」という感じでした。
これもある意味では罠でしたが 😛
ジョウビタキ
これも、撮れてるんですが…若干ロクヨンぽくはないですね。
少しだけモヤっとしていて改めて見ると変ではあります。
ただ、これは日差しでやられてる気もしますね。
酷いものはとことん酷い
ジョウビタキ
逆光ではあるんですが、これは酷い。
スマホやトイカメラで撮ったような写真。
これ、距離14mです。
かなり近距離なんですがシャッキリしません。
ホオジロ
同じく全くダメ。
撮ってプレビュー見た瞬間に思わず笑ってしまいました 😛
考察
可能性を考える
半日くらい撮ってみて稀に撮れているものはあるものの、ほとんどが「まるで機械的にちょっとだけピントがズラされているような写真」になっています。
EF600mm F4L IS II USMは少し前にEOS R3やR7で使っていたので、EOS R5 mark II以外では撮れてるのは確認してます。
もちろん買い戻したのでレンズの故障はありえますが。
- EF600mm F4L IS II USMの故障
- EOS R5 mark IIの問題
とりあえず大きくはこの2軸、ただレンズの故障はどうしようもないのでそう判断するのは万策尽きた時。
流石に美品で買ってるしUCSでもチェックされてるとのことでそれはないんじゃないかなと。
EOS R7からEOS R5 mark IIで増えた設定…?
じゃあEOS R5 mark II側の問題な可能性が高いなということで想像。
RF200-800mm F6.3-9 IS USMでは快適に使えていたので、恐らくですがRFレンズもしくはAFがRFレベルで高速なレンズでは起こらない何かな可能性が高いなと、特にEOS R7にはなくてEOS R5 mark IIで増えた設定が怪しい。
まぁそうなると当然サーボAFがらみになるわけで、あーだこーだ試したんですが、結論としては
「サーボAF1コマ目レリーズ」
が怪しいなと。
EOS-1D X mark IIIでは普通に使っていたので、特にしっかり検証せず「レリーズ優先」にしていました。
というわけで「バランス重視」に変更。
実験
カワセミ ホバリング
はい、もう撮ってプレビュー見た瞬間に「あ、これはロクヨンの写真だ」って感じでした。
無加工でこれは相変わらずの超鬼畜画質。
距離20mでこれなので、やはり25m~30mくらいまでなら画素数は厳しくなったとしてもシャキッと撮れますね。
比べると一目瞭然です。
というか左は本当に酷いですね。
カワセミ ブルブル
夕方ちかくで、RAW加工してないので色味などはアレですが、しっかり写ってますね。
カワセミの羽ってなかなか解像させるの大変なんですが、何も考えず撮っただけでもちゃんと解像してます。
モズ
距離30m。
被写体画素数200万画素、大砲の強みはこのくらいの画素数になってしまってもRAW加工なしでシャッキリ撮れてる点。
逆光なんてなんのその、羽虫を見るモズ様。
Extender x1.4をつけて380万画素。
フルサイズ4500万画素ならEF600mm F4L IS II USM + Extender x1.4は、ほとんどの場合で画質劣化が感じられない組み合わせですね。
x2でも撮ろうと思ったんですが、残念ながら飛び去ってしまわれた 😛
いまのところの結論
EFレンズもしくはAFの遅いEFレンズではレリーズ優先で連写はまずそう
※「バランス重視」でその後も少し撮りましたが問題なし
「ピントが合ってない時がある」というよりは「ほぼピントがズラされる」ような挙動になっているので少なくともEF600mm F4L IS II USMをつけている時に「レリーズ優先」設定はまずそう。
なんとなく、レリーズ優先で動作してAFが全然同期できてないとかな気がしないでもなく。
ただ、実験を開始したのが少し陽の光が緩くなった夕方でしたので、また陽ざしが強い日にためしてみようかとは思います。
RF200-800mmの時ももしかしたら影響が出てたのかもしれませんが、それも合わせてまた今度実験してみます。
これでRF200-800mmでの動体撮影がシャッキリしたらよい感じですしね 🙂 パワー必要なのですぐには無理ですが
発生するときとしない時
※夕日が強い状態ですが、問題なし
これはまだわかりませんが、やはり陽ざしが強くてピントがブレやすいときに大きく影響しやすいのかなとは思ってます。
陽炎がたってるときなんかにピントが合わないのと同様で、AFが継続的に作動するようなシチュエーションで同期がとれないのかなと。
ただ、日陰でもおかしいのでやっぱり異常ですけど。
まとめ
ロケーション
最近カワセミが1羽しかいないな~と思ってたんですが、夕方くらいに2羽で追いかけっこしてましたw
どっちが追い立てられてる方かは、ちょっとわかりませんでしたが。
そして最近は蚊のいない季節になってきたので、公園に遊びにくる人が増えてきてカワセミが逃げてしまう事もしばしば。
ただ、こうやってエリートカワセミになっていくんだろうなと思いつつ。
冬になれば木の葉もほぼ落ちて撮りやすくなるので、はやく少し寒くならないものかなとか思ってみたり 😛
EOS R5 mark II + EF600mm F4L IS II USM
まだEF600mm F4L IS II USMで試し始めてそんなに撮れてないので、違和感だけもっていたのですが今日は進展がありました。
やはりボディのAFや設定が新しくなったときはちゃんと検証しないとダメだなと。
というかRF200-800mmではあまり違和感を感じなかったので、これはちょっと気づきづらいですけどね。
ただ、今回EOS R5 mark IIを設定していて感じるのは「設定を極端にすると酷いことになる事が多い」という事ですかね。
これまでのEOSは設定を極端にしてもあまり違いがわからないようなものが多かったですが、方針変わったのかな?
CanonもいよいよRFレンズではちゃんと動くけど、EFレンズではうまく動かない機能を入れてきた感じもしますね。
ただ、まだ確定ではないので今後しばらく検証してみます。
そろそろ冬鳥の季節ですね。
張り切っていきましょう 🙂