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EOS R3,R7+RF200-800mm F6.3-9 IS USMで野鳥撮影 R3/R7と絞り比較

はやいもので、もう12/31です。
年末にCanonからRF200-800mm F6.3-9 IS USM発売というプレゼントがあったので色々楽しいですね。

EOS R3とEOS R7での確認

確認:EOS R3とR7の解像力面での違い

EOS R3はフルサイズ2400万画素、EOS R7はAPS-C 3250万画素ですので、解像力の高いレンズならばEOS R3 + 800mmが、EOS R7 + 450mmの解像度と大体同じくらいと考えてください。

ただ、RF200-800mm F6.3-9 IS USMのテレ端800mmはEOS R7の画素ピッチで解像させるだけの解像力はないので、遠距離の被写体撮影ではそこまで差が出ないというのが実際のところだと考えています。

同じ距離から同じ被写体を撮って、実際にそうなのかを確認したいと思います。

確認:RF200-800mm F6.3-9 IS USMをF11、F13まで絞るとどう?

MTFチャートは開放F値での計測ですので、絞った場合の解像力はチャートからはわかりません。

最近の単焦点レンズは絞り開放でも解像力が高いため昔と違って1段絞るという事がなくなりましたが、RF200-800mm F6.3-9 IS USMはズームなこともあって絞ることで解像力を高めることができるのかを確認したいと思います。

ただ、APS-CではF値は11くらいまでが解像度が高まる限界で、F13~までいくと逆に回折の影響で解像度が低下すると言われています。

そもそもF9という高いF値で撮ってますのでどうかな…というところ。

F9、F11、F13の写真で比べて確認してみたいと思います。

オオアカゲラ

警戒態勢?

Canon EOS R3 800mm ƒ/10 1/4000s 2000 -2EV 

距離42m、今日はオオアカゲラ様が3羽で協力してくれました。

凄い鳴き声がして飛んでいくのが見えたのですが、木に止まった後でひたすら上空を気にしていたので、もしかしたら猛禽類に狙われていたのかもしれず。

アオゲラもなんですが、たまに木にとまって固まっている事があるんですがそういう理由なんだろうか?

撮影している分にはペンギンみたいに上を向いてヒョコヒョコ歩いていて可愛かったですが 😛

F値による解像感の違い

同じ位置から撮りました。

まずR3とR7の解像感の違いですが、一応EOS R7で撮った方が画素数が多いのもありますが、若干解像感もありますので遠距離のとまりものをEOS R7で撮る意味はありそうです。

ただ、R3の方は画素数が少ないのにかなり健闘しているという方が際立ってますね。
クローズアップはできないのですが、ぱっと見のシャッキリ具合では同等ですね。

F値についてですが、F11に絞って違いがあるかな?と思ってこの写真だけではなくいろいろと見比べていたのですが、F11やF13にすることによる解像感の向上よりRAW現像の効果の方が大きいためか、あまりわからなかったので私の用途では800mmでもF9で撮っておいて良いんじゃないかな?と思います。

EOS R3 F9、F11、F13

R3 F9

あまり変わらず…。

やはりCaptureOneでクラリティ補正とかしてる段階で違いは感じなくなってるかも。

相変わらずフルサイズは画素数が少なくてもシャッキリ見えるのが凄いですね。

フルサイズ


Canon EOS R3 800mm ƒ/10 1/4000s 2000 -2EV 

240万画素しかないのですが、よくここまで写るもんだなと。

撮影中に頭が赤いザビエルなやついたよな?というのは憶えていたんですが、これは先の2体とは別個体ですね。

撮影中は2体しか同時には見なくてどちらかがオスかな?と思っていたので、実は3体いたのかとちょっとビックリ。

フルサイズとAPS-C

R3 F13

Canon EOS R3 800mm ƒ/13 1/200s 640 

Canon EOS R7 800mm ƒ/11 1/400s 1000 

若干EOS R7の方が精細です。

レンズの解像力はEOS R7の画素ピッチで使うには足りていませんが、それでも若干EOS R7の方が精細ではあるのと、EOS R3の方の写真は200万画素、EOS R7の方は670万画素ですので、その分RAW現像を効果的にかけられるのが理由ですね。

ただ、正直なところ「距離42mで案外写ってるな」というのがEOS R3もR7も両方ともの感想です。

シャッキリ感はEOS R3の方も十分なのでクローズアップしない場合は、わざわざEOS R7で撮る必要はなさそうですね。

オオアカゲラは大きいですが、それでも距離42mでこのくらい撮れてたら別に不満ないかなぁ。

ミソサザイ


Canon EOS R7 800mm ƒ/11 1/200s 160 -2EV 

あまりこの季節の朽木でミソサザイを見たことがなかったので、ちょっとびっくりしました。

茶色い影が暗い穴を次々チェックしてました 😛

手前の淡い影は草ですが合間を縫って。


Canon EOS R7 800mm ƒ/11 1/200s 160 -2EV 

素早かったのと、障害物が多かったので撮れてないかと思いましたが思いのほか。

最近はレンズファンクションボタンでAF機能の切り替えをしてるので、それが大きいかもしれず。


Canon EOS R7 800mm ƒ/11 1/200s 160 -2EV 

撮ってる時は距離15mくらいの気分だったのですが、距離10mくらいだった気配。

現地でプレビューを見て「お、綺麗に撮れてる」というのがわかるとなんか気分良いですよね。

今日の1発目がこのミソサザイだったのでボウズも逃れましたし 😛

ミソサザイは鳴き声が美しいので、是非つぎは繁殖期にお願いします 🙂

ルリビタキ♀


Canon EOS R7 742mm ƒ/11 1/160s 1600 

いつもこの辺りを通りかかるといるので、この個体はこの冬は住み着いている模様。

あまり表には出てきてくれないんですが、今日はちょっとだけ出てきてくれました。


Canon EOS R7 742mm ƒ/11 1/160s 1600 

距離14m。

「あーん?」みたいな感じでこっちを見てます。

やはり15mくらいまでなら小鳥は非常に綺麗に撮れますね。

キバシリ


Canon EOS R3 800mm ƒ/9 1/4000s 6400 

距離6.2mとかなり近いのですが、近い上にとにかく速いし障害物が多くて厳しい撮影。

キバシリの通り道に枝などがなくてひらけてる場所がないかを確認して待ち構えです。

SSもISOも結構高いのでこれはちょっとEOS R3じゃないと厳しかったかもしれず。

ムシクイ


Canon EOS R7 742mm ƒ/11 1/160s 800 

案外茂みなのにしっかり撮れてるな…と。

撮ってる時は「あ~…これは厳しい」と思ってました。

レンズのF値が大きいのが良い方向にはたらいているかもしれません。

アトリ


Canon EOS R7 742mm ƒ/11 1/160s 100 

バキバキではありませんが、精細ではない…という感じでもなく。

かなり適当に撮って適当に現像したのでアレですが。

マヒワ


Canon EOS R7 742mm ƒ/11 1/160s 320 +1.7EV 

マヒワってあまり狙わないのもあるんですが、あまり見なかったりします。

おかげでヒワ系の区別は苦手 😛

使えない写真ではありませんがやはりハチゴローと比べると距離20mの小鳥は歴然とした差がありますね。

コガラ


Canon EOS R3 800mm ƒ/9 1/2000s 2000 

今日はコガラが至近距離でマツボックリに夢中でしたので、EOS R3での撮影題材に。

こういう距離6mで遊んでくれる小鳥はEOS R3の本領発揮ですね。

全て手持ち。

前回もこの場所で見たので、夕方にここでマツボックるのはヒガラの日課かもしれず。

オケツ


Canon EOS R3 800mm ƒ/9 1/2000s 1600 

こういうのをシャッキリ止めて撮っていきたいですね。

小鳥はエサを食べて、少し周りの様子をみて別の枝に飛ぶかまだ食べるか判断するタイミングがあるのですが、そこで一応連写を挟むようにしてるので枚数が爆発気味 😛

横ピョン

Canon EOS R3 800mm ƒ/9 1/4000s 3200 

案外、コガラの脇の羽毛がモッサリ。

これまではとまりもの機材だったので撮れなかったこういうのを撮っていくと、いろんな発見があって楽しいですね。

飛び出し

Canon EOS R3 800mm ƒ/9 1/4000s 4000 

トラッキングは瞬時には追いかけてくれないので、どう撮るかちょっと課題ですね。

次は動物検出ありトラッキングなしでやってみよう。

マツボックリ占領

Canon EOS R3 800mm ƒ/9 1/4000s 4000 

あまりヒガラをしっかり見てこなかったのもあるんですが、マツボックリ大好きなんですね。

こころなし誇らしげにしているようにも見えなくもなく。

小鳥はかわいいなぁ 😛

まとめ

F値による解像力の違い

F11にしたらEOS R7でもシャッキリするか?と期待しましたが、そんなに甘くはなく。

RAW現像する前提ならばFは開放の9で撮ってよさそうに感じました。

撮って出しなら結構変わってるのかもしれませんが。

このために今日は設定を1つつくって臨んだんですが、もとに戻そう 😛

EOS R3とR7でのRF200-800mm F6.3-9 IS USM

EOS R3では、ファインダーを覗いて「これ、ちょっと解像度厳しいか?」と思うシチュエーションでも「案外しっかり撮れてる」という場合が多い印象です。

ハチゴローを使っている時はフルサイズとEOS R7の写真と見比べた時に大きな差があるので、そのせいかもしれませんが。

EOS R7についてはEOS R3で撮るよりも画素数はかなり多くなるのでRAW現像の恩恵を受けやすいのもあり、シャッキリ感はそんなに変わらないものの、遠距離で撮る際にEOS R7にかえて撮る意味はありますね。

ですので、やはりとまりもの主体で三脚持ち歩く日は EOS R7動きものも撮りたい場合や悪条件時はEOS R3という使い分けで良い気はします。

スマホでこのサイトを見てくれている人は多いですが、スマホだと拡大しないと違いがわからないくらいですので、気楽に撮る分にはEOS R3で問題なさそう 🙂

4KディスプレイだとEOS R7じゃないと遠距離の撮影は画素数的に足りない事が多いですが。

私がEOS R7+800mmに慣れているのもありますが、撮りやすさという面では私としてはにはそんなには変わらないかな..。

基本的な扱いやすさは断然EOS R3なのと悪条件では全然違うのですが、どうしてもトラッキングAFなどでうまく野鳥をつかめないのは変わらないためです。

本日の感想

なんとなく、「静止画はEOS R7で撮らないと厳しい」という結果になると予想してたのですが、「EOS R3でもなんとかなる」という感想でした。

被写体の画素数が全然違うのでもっと精細さが失われるかと思いましたが、EOS R3とRF200-800mm F6.3-9 IS USMの組み合わせは丁度レンズの解像力とセンサーの画素ピッチがマッチしてるんだろうなぁという印象ですね。

ですので、

  • EOS R3 + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
    … 撮影時に感じたままの精細さで撮影できてる印象
  • EOS R7 + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
    … 撮影時の印象よりはすこし緩いですがRAW現像でR3時よりは若干精細にできる印象
  • EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USM
    … 撮影時に感じた以上に精細に撮影できる印象

こんな感じですね。

色味はやはりR3の方がきれいなことが多いです。

嬉しい誤算ですが、これは散策時にR3とR7どちらをつけて歩くか悩みますね…。

まぁ、肩からもう片方をかけてるのでどっちを標準にするかだけの違いではあるんですけど。

さて、年末年始はそんなに天気は良くなさそうですが出られる日は撮影に出たいと思います 🙂

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