はい、というわけでこういう行動だけは早いおうみねこです。
EOS R3 + RF200-800mm F6.3-9 IS USMで軽く撮影してきました。
EOS R3
前回は3日間だけのレンタルでしたので軽くカワセミ撮影で使っただけでしたが、がっつり使ってみようかと思います。
2024年の抱負でも書いた通り「散策での動きもの撮影」を主にやっていきますので、精細な写真は今後はあまりアップできないかもしれませんが、これまではあまり撮れなかったカワセミや猛禽以外の動きのある写真を撮っていければと。
カワセミ
作例
とまりもの
フルサイズで撮影すると、表現が難しいのですが濃厚な色合いになる事が多い気がします。
APS-Cで撮るとサラっとしているような感覚がありますね。
ダイナミックレンジなどの違いからくるのかなとも思いますが、超近距離でフルサイズで撮れればそりゃ綺麗ですよね 😛
何枚も撮ってみましたが、距離14mのカワセミなら全く問題なく解像してますね。
飛び込み1
これはちょっと出遅れ…ボケっとしてました 😛 飛び込んだ場所も悪かったですが
草にピントもっていかれてるので、最後の1枚はマグレです。
飛び込み2
2フレーム目の頭が出たとこまでピントが合ってないのですが、3フレーム目からちゃんと合ってます。
被写体をとらえてさえくれればやはりEOS R3、基本性能高いなぁと思うショットでした。
あと離水だけでも3~4コマあるのは非常にGoodですね。
ちょっとだけ出遅れたのですが、かなり素早く本体にピントが合ってくれています。
この辺はレリーズタイムラグの短さとAFの演算周期の速さが効いているんでしょうね。
距離17mですが、まぁまぁ解像感があるので2000万画素と2400万画素で若干違いがあるかな?と思わないでもなく。
ローリングシャッターの歪みを気にしなくて良いので、水面に写る像をトリミングにせずアップできます 😛
なんか今回、水しぶきすごいな…と。
七色ですし、このレンズの特徴なんだろうか?
デフォーカスからの復帰
EOS R3を久々に使ってみて…デフォーカスからの復帰に関しては体感的にはEOS R7よりも厳しいですね。
これはおそらくEOS R3の方がフレーム内の同面積で見るとボケが大きいためと思われます。
あまりにもひどくて笑えてしまったので何枚か撮ってきました。
これ、フレーム中央にある程度の大きさのフレキシブルゾーンがあるんですが、左の状態でAFを作動させてもAFが全然手前のオブジェにピントを合わせてくれません。
以下、合焦エリアに赤枠でてます。
1つ目…これはまぁ背景の草にとられたんだなと。
ただ、AFエリアのど真ん中は手前の鉄のバーだけどね 😛
なんか違うくない…?
何度かファームアップがありましたが、まぁ…直す気ないんだね、Canonという感じ。
「背景にとられやすい」場合もあるんですが、これはAFが「どうすればいいかわからなくて固まってる」んですよね。
そういう時は意味不明な場所にAF合焦エリアが1個だけ出てきますね。
何故EOS Rシリーズで動体が撮りにくいのか?ですが、このオブジェがカワセミと思っていただけるとわかりやすいです。
フレーム内にボケた何かが入ってきても一切それを掴もうともしないし、それだけではなくAF自体が固まることが多いんですよね。
これ、もう不具合レベルだと思うんですけどね。
一眼レフのEOS-1D X mark IIIではありえない話です。
少なくともEOS R3、R7では同じ挙動ですので、EOS R1やR5 mk IIで最も改善されていてほしいポイントですね。
AFについて
AFがピントを補正してくれるスピードは明らかにEOS R3はEOS R7より速いですね。
今日の写真も、EOS R7だとボケたまま連写が終わってしまいそうなシーンで、すぐにピントが合うというシーンが多かったです。
EOS R7はセンサーの読み取りスピードがそもそも1/30秒ですのでAFの周期は速くても1コマ遅れの1/30秒のはず。
あと、恐らくですが連写中は更に怪しいはず。
EOS R3は読み取りスピードは1/200秒より速かったはずですので、AFが1/60秒周期だとして必ず毎コマAFの補正が入っていることになりますので、体感では4倍ほど速く感じそうですね。
こちらはおそらく連写中でも安定してこのスピードが出ていそうです。
とはいえ、何度か書いてますがAFが確実に被写体を捉えてくれることの方が大事ではありますので、スペックほどの差は感じないというのが実際のところですが。
その他の鳥たち
年末年始休み
こういう時は、大体気楽に京都植物園あたりをブラブラするのですが、行ってみて衝撃の事実が判明。
仕方ないので第二の定番、京都御苑でブラブラしてきました。
年末年始に京都植物園で探鳥しようかと思った人は、ご注意。
作例
京都御苑のバードバスは有名なので行ったことのある方は多いと思いますが、まぁ夕方に行ってもかなり暗くて少なくとも動体撮影には不向きな場所です。
というわけで悪条件でどこまで行けるかを軽く。
シジュウカラ
こういう一瞬を切り取って、良い感じのものをピックアップしていきたい所。
今日は試しにISO12800で撮ったので、ノイズ除去で頭がつるつるです 😛
メジロ
メジロ速いなぁ…と。
暗所でSS1/2000、ISO12800、EV -3ということで全く解像してませんし、ブレてます。
こいつらは明るい場所でSS1/4000~1/8000で撮らないとダメそうですね。
アトリ
わりかし、お気に入り。
上のアトリの羽がのびていればよかったのですが、運ですね。
アトリ劇場。
アトリが2羽→1羽飛んでくる→もう1羽飛んでくる→ヒヨドリがきて散る。
コントみたいでなかなかおもしろかったです 😛
ビンズイ
ビンズイ様は…飛んでくれるかと思って連写してたんですが、このまま奥の茂みまで歩いていくという奇行に出てくれました。
距離12m。ISO5000くらいならモノともしませんね。
シロハラ
シロハラは解像させるのが比較的むずかしくてノッペリしやすい鳥ですが、SS1/2000、ISO12800で動きものを止めきれずにブレていると完全に塗りつぶしになっちゃいますね。
暗所こそシャッタースピードが重要だなぁと。
モズ
カワセミがいたので相手をできなかったですが、珍しく全然逃げないモズ。
至近距離撮影、とても綺麗。
シャッタースピード
小鳥の動きものってどのくらいシャッタースピードがあれば良いのかなぁ…と思いながら撮っていましたが、まぁカワセミでも羽を止めようと思うと1/8000くらい必要なので、当然そのくらい必要な感じですね。
ISOは比較的なんとかなるのですが、SS1/4000は無理にでも確保した方が良さそう。
ブレてるとRAW補正時にAIが塗りつぶす方で補正しちゃうんですよね。
カワセミの場合は水に一回もぐるのでスピード落ちてますが、普通の小鳥の飛び出しとかはそういうわけでもないので、なかなかシビア。
高感度耐性
とりあえず…初回という事で限界を知るために EV-3、1/2000~1/4000、ISO 12800くらいで撮ってきました。
点滅していたので、実際はEV-4~5くらいいっていそうですが。
ISO12800で撮った写真を見るとノッペリしてるのが多いですが、そうじゃないのもあるので、これはおそらくSSが足りていなくて被写体ブレしてるせいでうまく解像度を維持したままノイズ除去できていないのが原因ですね…。
とはいえISO6400まではあまりノイズを感じさせないのに対してISO12800になるとかなり目立つのでISOは6400くらいまでで抑えておいた方が無難そうではあります。
EOS R7のISO1600がEOS R3のISO6400くらいの感覚なので、まぁ画素ピッチを考えると妥当な感じですね。
撮影枚数
RAWバーストがないのでちょっとでも飛びそうな仕草を見せたら連写を開始するしかないわけですが、撮影枚数が思いのほか危険。
電子シャッターなので別に気にするほどのものではないのですが、PCでの取り込みや処理がかなり大変ですね。
カワセミは飛び込む瞬間はわかりやすいのですが、小鳥はかなり素早いので「飛ぶ!」と思ってからではちょっと間に合いません。
ただ、小鳥も突然…というわけではなくてテンポがあるのでそれで狙ってはいますが、かなり修行が必要そう。
飛び出しは比較的撮りやすいので、やはり着地やホバリング、エサとりなどしっかり撮れるとよいなぁ…。
まとめ
EOS R3
今日はとりあえず、なんとなくの設定で撮ってきました。
EOS R3は撮っている時の安心感はEOS R7の比ではありません 😛
30コマ/秒で連写しても歪みを心配しなくて良い点、バッファがかなり大きいので長時間連写してても全く問題ない点、ブラックアウトフリー、グリップの良さなど基本性能の高さが安心感につながっていますね。
総重量はEOS R7の時よりもちろん重いのですが、非常にバランスが良くて持ちやすいのでずっと構えていられます。
ただ、AF性能…特に気になるデフォーカスからの復帰や認識の精度などはEOS R7とそんなに劇的にはかわらないので、そこまで「段違いに凄い」という感じはしないというのが前に使ったときから変わらない評価です。
歪むと困る撮影をしないなら、EOS R6 mkIIやR8あたりが良いかもしれませんね。
こういうの書くとEOS R3を愛用している人から怒られるんですが、EOS Rシリーズの中では基本性能はダントツですので人の方のスキルが高いと非常に使いやすそうですね。
RF200-800mm F6.3-9 IS USM
低画素フルサイズでこのレンズを初めて使いましたが、やっぱりこの組み合わせでの使用を想定して作られているんだなという納得感があります。
EOS R3でもEOS R7でも解像感を求めるなら小鳥なら距離~15mくらいですかね…?結局センサー解像度ではなくレンズ解像度でこのあたりが限界という事ですね。
低画素フルサイズでこのレンズを使っている人がEOS R7を使っても高解像な写真は撮れないでしょうし、逆にEOS R7でRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを使っている人がこのレンズを使ったからといってより遠距離の被写体を綺麗に撮れるわけではないのではないかと。
やはり焦点距離800mmではありますが遠い被写体を撮るレンズというよりは、ある程度の距離の被写体を撮るレンズという位置づけと考えるのが良いのではないかなと思います。
ただ、何度か書いている通り近年RAW現像によるノイズ除去やシャープネスの進歩が凄いので、本来は低画素フルサイズくらいをターゲットにしているこのレンズがEOS R7で使っても十分使い物になるという感じですね。
EOS R3/R6II/R8などで使えば動体撮影もできて暗所でも強い焦点距離800mmレンズとして使えますし、EOS R7で使えば好条件でそれなりの距離ならばハチゴロー並みの解像力を得られるレンズとして使えます。
大砲に行かない人はこのレンズでいいんじゃないですかね? 🙂 私は気に入ったので当面このレンズを愛用することに決めました
今後
当面は EOS R3 + RF200-800mm F6.3-9 IS USMでの撮影を突き詰めていこうかなと思います。
せっかくなので近々EOS R3特集でもしようかなとか。
なんだかんだ、EOS-1的な筐体での撮影は撮ってて満足感というか…モチベは上がりますね。
今日撮っていて感じたのは「小鳥の動体撮影って想像以上に難しいな」という事。
カワセミは飛び込みの予兆がありますが、普通の小鳥はそれがあまりないのでなかなかシビア。
あと、わかってましたがEOS R3でもトラッキングAFでどうこうなるものではないのでその辺も。
精進していきたいなと思います。
※2023/12/31追記、以下も追加したのでどうぞ 🙂