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EOSで野鳥撮影 鳥納め

はい…というわけで突然ですが、鳥納めです。

鳥納め


Canon EOS R7 800mm ƒ/11 1/400s 100 -1EV 

2022/03に野鳥撮影に復帰して約1年半。

そろそろ別の趣味をやるかな…ということで、今回の野鳥撮影期間はこれにて終了となります。


Canon EOS R7 800mm ƒ/6.3 1/400s 250 -1EV 

今日は最後の締めくくりとして朽木を一周して、いつもの小鳥たちを撮ってきました。

これで次は早くても数年後かと思うと、今回は何度も周ったなと感慨深く。


Canon EOS R7 800mm ƒ/5.6 1/400s 125 -1EV 

これから冬にかけて猛禽を頑張ろうとも思ったんですが、どうも気力を保つのに失敗しました。

タカの渡りで凄いシチュエーションに出会えたら変わっていたかもですが、まぁ自然相手なのでそういうもんですよね。


Canon EOS R7 800mm ƒ/6.3 1/400s 400 -1EV 

今回の野鳥撮影期間ではいろいろとあったのでキーワードを挙げて振り返りなんぞを。

  • ミラーレスの台頭、EOS R7発売
  • EF800mm F5.6L IS USM
  • カワセミ、動体撮影の挑戦
  • 珍鳥の撮影、野鳥撮影グループ
  • RAW現像


Canon EOS R7 800mm ƒ/11 1/400s 100 -1EV 

鳥たちは今日もかわらず元気に飛び回っていました。

今年は季節が2週間くらいズレている感覚がありますが、ようやく秋っぽくなりましたね。

振り返り

ミラーレスの台頭、EOS R7発売

ミラーレスの台頭

私は本職がエンジニアな事もあって、復帰してすぐにミラーレス機での野鳥撮影の検証にハマりました 🙂

ミラーレスを使ってみて、野鳥撮影は「まだ一眼レフと比べて一長一短だな」というのが正直な感想です。

動体撮影はまだもう一歩なのと、デフォーカスからの復帰が思うようにできないのが、とにかくつらいですね。

デフォーカスについては何度か触れていますがSONY 7R4を使ってたときに「これ故障してる?」と思ったくらいには酷いです。

一眼レフを使っている方はまだまだ多いと思いますが、特に大砲レンズを使っている人はちょっとビックリすると思います。

当然ですが、長射程で明るいレンズを使っている人ほど手前の被写体がボケるので顕著に感じるはずです。

EOS R7

今回はSONY機で野鳥撮影に復帰したんですが、SONY α1の性能がかなり良くて「前に使っていたCanon機はどうなったんだろう」という好奇心からCanonに移動してみたのですが、その時はCanonはEOS R5でしたのでSONY α1の足元にも及ばない性能で逆にビックリ。

RFロクヨンも買っていましたし、まさかここまでの性能差があると思っていなかったので「これはしくじったな」と思っていたところに、希望をつないでくれたのがEOS R7でした。

EOS R7が私の期待通りのボディじゃなかったら、おそらく数か月で今回の野鳥撮影期間は終了していましたね 😛

EOS R7は白い大砲レンズ以外で使うと厳しいですが、白い大砲レンズで使うと画質…特に精細さでは他を寄せ付けない性能を発揮してくれます。

以前、同じセンサーのEOS 90Dを使ったときも「ものすごい精細だな」と思ったんですが、その時はAFがかなり厳しくて歩留まりがかなり悪く、すぐに手放してしまっていました。

R7は今でこそCanon機では平凡なAF性能かもしれませんが、カワセミ撮影以外では十分な性能をもっていて、特にトラッキングAFでの瞳AFは、とまりものでは秀逸です。

EOS R7は…かなり使いつくした感があるので、次回の復帰時にはEOS R7 mark IIあたりが順当なスペックUPで発売されていることに期待します。

EF800mm F5.6L IS USM

RFへの移行期で価格が安くなった

これまで野鳥撮影に復帰する際には、毎回ロクヨンを使っていました。

今回は初めはロクヨンを使っていたのですが、前に撮ってた時と比べて綺麗な写真は撮れなかったのでハチゴローに手を伸ばすことに。

これまではEFハチゴローは現役フラグシップレンズで高価だったのと、どうしてもF5.6というF値が気になって手を出せずにいました。

ですが今回マーケット全体がRFマウントに移る中、EF800mm F5.6L IS USMがかなりお手頃な価格で手に入るようになったので「試しに使ってみるか」という事で。

性能

EF800mm F5.6L IS USMは重量こそ4.5kgありますが、ふんだんに蛍石レンズやUDレンズが使われた、これからもう発売されることはないであろう超高級レンズです。

「そんなにロクヨンと変わらないんじゃない?」と思っていたのですが、使ってみると画質に関してはロクヨンと比べて1段上の性能だなと思います。

もちろん、ロクヨンもマスターレンズで使えばハチゴローより綺麗だったりはするんですが「小鳥を撮影する」という用途ではx1.4テレコンを着けることが多いので、800mmレンジで比べるとハチゴローが有利ですね。

かなり古いレンズなのでAF性能ではII型やIII型に劣りますが、EOS-1D X mark IIIで使用するとカワセミ撮影で不満のない高速なAF性能です。

ミラーレスで使用した場合はAF制御系が古くて性能を発揮できませんので、AF性能を求めるならEOS-1D X mark IIIでマスターレンズで使用するというのがベストなんじゃないかと思います。

EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMという組み合わせがとにかく小鳥撮影には秀逸で、1年かけてこれまで撮った鳥を撮りなおすべく頑張ってしまいました 😛

EOS R7の解像度でハチゴローを使った場合、視界に入った鳥はほぼWebにアップできるくらいの解像度で撮れますので、色んなストレスから解放されますね。

もしかしたら、次回復帰時も2029年より前ならEF800mm F5.6L IS USMを使うかもしれませんね。

カワセミ、動体撮影の挑戦

機材性能


Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/5.6 1/2000s 8000 -2EV 

今回は「カワセミの撮影をマスターするか」ということで、半年ほど固めて撮り続けました。

機材的な結論としては「現時点では高速な動体撮影は一眼レフを使った方が良い」という感じでしたが、ミラーレスの中ではSONY α1はEOS-1D X mark II/IIIと比較しても遜色ないAF性能だったように思います…連写性能や画素数などを考えると上ですね。

EOS R7でも撮れない事はないのですが、R7に限らずCanonのミラーレスは全般的に背景にピントを持っていかれやすいのでEOS R1が神性能じゃなければ、正直カワセミ撮影でCanonはあまりお勧めしません 😛

とっととSONY α1なりを使えば「これまでの苦労はなんだったんだ」って思えると思います。

三脚や雲台にも少しこだわってみて、その違いが判る程度には撮れるようになったかな?という感覚はあります。

雲台はザハトラーは確かに良かったですね。

スキル


Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/6.3 1/4000s 640 -3.3EV 

動体撮影の難しさは人によると思うのですが、実際のところカワセミの飛び込みをちゃんと撮れるようになれば、ほかの鳥はかなりスローに感じますので一度ハマってみるのをオススメします。

なんとなく…ではなく、カワセミが飛び込んだら8~9割方は撮影成功するくらい頑張ると自信がつきます。

カワセミ撮影ができるようになると、他の鳥を撮る際でも「飛翔や飛び出しなどを撮りたい」と思った際にすぐ撮れますので。

ツバメなんかは速いのですが、レンズを振る際に少し準備できるので少し楽な感じがしますね。

猛禽類やヤマセミなんかはかなり遅いので、カワセミが撮れるなら余裕なんじゃないかと思います。

珍鳥の撮影、撮影グループ

珍鳥の撮影


Canon EOS R7 800mm ƒ/6.3 1/160s 640 -2.3EV 

今回はたまたまヤイロチョウを知り合いの中では初めに撮影できてしまって、いろいろと翻弄された野鳥撮影期間でした。

私はハンティングゲームのように「自分で鳥を探す」のを野鳥撮影のモチベーションにしているので、逆に珍鳥情報を聞くとそこには寄り付かなくなる人間だったりします。

撮れるとわかっている珍鳥を大勢のカメラマンが集まる中に撮りに行くより、いるかもわからない鳥を見つけて自分だけが撮影できた方が何十倍もうれしいし、モチベーションが保てる人間です 😛

ですのであまりそういう情報のやり取りは好きではないし、しない方なのですが偶然ヤイロチョウをみつけたせいで色々と巻き込まれちゃいました。

もちろんSNSやブログに書く…ということはしていないので不特定多数に情報を伝えたりはしてないのですが、ちょっと反省。

私は野鳥撮影は仕事でやってるわけじゃないので、今回の野鳥撮影期間では自ら首を絞めてしまった気がします。

次回からはやはり独りでいろんな探鳥地をまわる方が長く続きそうですね。

野鳥撮影グループ


Canon EOS R7 800mm ƒ/5.6 1/100s 1600 -2EV 

あと、今年はヤイロチョウやアカショウビンなんかを追いかけてたせいで嫌なものも沢山みました 😛

カワセミの撮影ですら色んな場所を巡っていると縄張りのようなものがあって嫌な気分になる事が多いのですが、珍鳥撮影では特にひどいですね。

場所の占拠…はともかく、集団ならルールを破っても怖くない人たちや、情報を拡散したり過剰に集めようとする人たち、撮影に邪魔な枝をのこぎりで切ったりして環境破壊する人たち、巣に近づいてリモートカメラを仕込んで営巣を邪魔する人たち、なかなかです。

次回復帰時にはそういうのがなくなってると良いなぁ。

RAW現像


Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/6.3 1/4000s 640 -2EV 

今回の野鳥撮影シーズンではミラーレスの台頭自体は実はそんな大した画質向上はなかったのですが、RAW現像は相当凄いなと思いました。

DxO PureRAW3が特に凄くて、これがカメラに内蔵されたり、これありきでカメラがつくられるとまた世代が変わりそうだなという予感があります。

まだまだPCでもかなり重い処理ですので、数年はかかるんじゃないかなと思っていますが。


Canon EOS R7 800mm ƒ/5.6 1/320s 160 -2EV 

これまでは暗所でのノイズだけはどうしようもないことが多くて、EVを下げて撮るというのも厳しかったのですが、それができるようになってレンズのF値は無理にF4は必要なくなったんじゃないかなという感覚があります。

なんとなく600mm F5.6くらいがあると良いかなと思うのですが、600mm F6.3が多い現状を察するにさしてサイズダウンやコストダウンにならないんでしょうね。

これまでどうしてもズームレンズは厳しい事が多かったのですが、遥か以前にSIGMA 50-500mmで撮った写真でも十分みれるので次回復帰時には時代が変わってそうです。

まとめ


Canon EOS R7 800mm ƒ/6.3 1/250s 250 -2EV 

機材としては

  • EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USM … カワセミ以外
  • EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USM … カワセミ他、失敗できない動体撮影時

が、いまのCanonでは良かったです。EF600mm F4L IS II USMでも代用はきくと思います。

そこまで維持にお金はかかりませんので、サーバーが壊れない限りはサイトはこのまま維持しますし、もしかしたら次の趣味が楽しかったらそちらの方について投稿していくかもしれません。

あと、時間があればどこかのタイミングでEOS R7、EOS-1D X mark IIIでの野鳥撮影についてのまとめを投稿しようとは思っていますが、書きたいことは概ね書いたので本当にただのまとめになりそうですね。

さて、2022/03に野鳥撮影に復帰して1年半、一瞬で過ぎさりましたがお付き合いありがとうございました。

探鳥地で会った方々でこちらのサイトを見ておられる方もいると思いますが、当面は姿を見せなくなります。

ただ前回は1年半程度で復帰していますし、数年で復帰してやめて…を繰り返してますので、いつかまた会えるのではないかと。

野鳥撮影はお年を召された方が多い分野ですので、皆様のご健康をお祈りしつつ。

このサイトの情報が、みなさまの野鳥撮影の一助になれば幸いです 🙂

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