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EOS R3 レンタル予定

EOS R3 レンタル予定

EOS R7,1DX3で野鳥撮影 カワセミ撮影のコツ(中級者への道)
前回に引き続き、カワセミ撮影のコツです。 まだまだ中級者には到達できていないので「中級者への道」としてます 🙂 撮影のヒントにしていただければ。 撮影を続けていくうちに変わってきた事 まだまだ初心者ではあるんですが、撮影を粘り強く...

前回書きましたが、そろそろカワセミ撮影も装備評価できるくらいには撮れるようになってきたのでEOS R3をレンタルで試してみようかなと思います 🙂

カメラのレンタルサービスも気になっていたので、利用してみることにしました。

大体EOS R3を1週間、その後でRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを1週間借りる予定。

もちろん1週間の間にカワセミをちゃんと撮る機会に恵まれなければ残念な結果になりますが、それでも機材の性能テストくらいはできるかな?という感じ。

たまにR3で撮られた本当に凄い野鳥写真を公開してくれている方もいるのですが、そういう人はもちろんいちいちレビューを書いてくれてないので、自分で使ってみるしかないなと。

あと結構ネット上でもEOS R3ってこういうところどうなの?って書き込みは見るんですが、結局わからないという結論がほとんどなのと、やはり野鳥撮影でもカワセミ撮影はかなり特殊なので。

EOS R3の性能おさらい

EOS R3 EOS-1D X mark III EOS R7
カメラ種 ミラーレス一眼 一眼レフ ミラーレス一眼
センサー フルサイズ 2410万画素
裏面照射積層型DP-CMOS
フルサイズ 2010万画素
DP-CMOS
APS-C 3250万画素
DP-CMOS
画素ピッチ 約5.96μm 約6.52μm 約3.39μm
映像エンジン
DIGIC X DIGIC X DIGIC X
シャッター 電子 30コマ/秒 メカ 16コマ/秒 電子 30コマ/秒(歪み大)
メカ 15コマ/秒
レリーズタイムラグ 約20ms 約29ms 約50ms~55ms?
シャッター幕速 1/180秒
(センサー読み出し速度)
1/200秒
(メカシャッター幕速)
1/250秒
(メカシャッター幕速)
1/30秒
(センサー読み出し速度)
1/250秒
(メカシャッター幕速)
AF方式 DP-CMOSによる
像面位相差AF
専用AFユニットによる
位相差AF
DP-CMOSによる
像面位相差AF
AFモード トラッキング
動物検出
瞳検出
フレキシブルゾーンAF
ゾーンAF
自動選択AF
トラッキング
動物検出
瞳検出
フレキシブルゾーンAF
AF演算周期 1/60秒 ※スペック見つからず
速いのは間違いなし
※スペック見つからず
トラッキング時は明らかに遅い
AFサーボ時のレリーズ優先
なし あり なし

カワセミ撮影におけるミラーレス機の性能のキーファクターは、センサーの読み出し速度です。

というのも、センサーからの読み出し速度が速いと、

  • 電子シャッター時の連写性能を高められる
    速度というよりはローリングシャッターの歪みが抑えられる。
    速度はEOS R7も30コマ/秒、EOS R6 mark IIは40コマ/秒でるが、カワセミ撮影などでは歪むので厳しい。
  • AF演算周期を速くできる
    一眼レフと違い、DP-CMOSからの情報をAFに使用しているため。
    EOS R7はセンサー読み出しだけで1/30秒かかっているので演算も含めるとかなり遅いはず。

というカワセミ撮影に必須の性能に直結するからです。

EOS-1D X mark IIIが強いのは一眼レフはAFユニットもAFセンサーも独立しているため、イメージセンサー読み出しとは非同期で非常に高速なAF処理ができることと、イメージセンサーの画素幅よりも広い幅で位相差AFするため大ボケからのピント合わせが非常に得意なこと、位相差AFをクロスで行えるため単純なピント合わせの精度が非常に高いことなど。

もちろんその反面、画像認識系…トラッキングや動物検出、瞳検出やブラックアウトフリー撮影などはできませんし、連写速度もメカシャッターなのでR3には及びません。

つまりミラーレス一眼と一眼レフは全く違うものですので、なかなか数値だけで比べられるものではありません。

自分の環境で使ってみて比べるしかないですね..。

今回、特に確認したいポイント

連写速度、連写安定度

EOS R3を使う場合はメカ12コマ/秒なので、電子シャッター1択です。

レンズ 項目
EF800mm F5.6L IS USM 最高連写速度対応レンズではないレンズで、かつサーボAF時レリーズ優先設定なしで電子シャッターは使いものになるのか?
…EOS R7ではかなり厳しいのでEOS R3も同様な気はする。
…カスタム連続撮影ではどうか?AFが1コマ目固定と書いてあったりAE、シャッタースピード、絞りなどは固定と書いてあったりCanonのページの情報の時点で揺らぎあり。AFが1コマ目固定なら意味なし。
EF600mm F4L IS II USM サーボAF時レリーズ優先設定なしで電子シャッターは使いものになるのか?
…EOS R7では許容だが、AF演算周期の速いR3でも許容か?..おそらく問題ない
EF600mm F4L IS II USM + Extender x1.4 サーボAF時レリーズ優先設定なしで電子シャッターは使いものになるのか?
…EOS R7では許容だが、AF演算周期の速いR3でも許容か?..おそらく問題ない

EOS R7での例

これは、珍しくEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMで撮った連続写真です。

どうですかね…おそらくなんですが10コマ/秒くらい?…なのと、連写の間隔が安定していない感覚があります。

ローリングシャッターの歪み

レンズ 項目
EF800mm F5.6L IS USM
EF600mm F4L IS II USM
EF600mm F4L IS II USM + Extender x1.4
電子シャッターでのローリングシャッターの歪みは無視できる程度か?
…これは公称性能通りならおそらく問題ない

EOS R7での例


Canon EOS R7 600mm ƒ/4.5 1/4000s 2500 -2EV 

ローリングシャッターの歪みは、鳥の場合は「羽が歪む程度だし別に気にしない」と思われているかもしれませんが、カワセミ撮影では結構深刻なことが起こります。

この写真ちょっとボケていますが、そこはおいておいて…水面に写る像をみると面白いことになってますねw

全然違うポーズが写りこんでいます。

実はEOS R7で撮った写真で水面に写りこむ像の方をトリミングしちゃってるのは、これが原因だったりします 😛

AF性能

レンズ 項目
EF800mm F5.6L IS USM
EF600mm F4L IS II USM
EF600mm F4L IS II USM + Extender x1.4
トラッキング
動物検出
瞳検出
… EOS R7より劣るとは思えないものの、画素数が少ないので精度はどうか?
トラッキングONでカワセミの飛び込みを追えるか?
… EOS R7では追えないのでEOS R3ではどうか?
動物検出ONでカワセミの飛び込みを撮れるか?
… EOS R7では背景を掴んで厳しいがEOS R3ではどうか?
トラッキングOFF、検出系OFFでカワセミの飛び込みを撮れるか?
… EOS R7では劣化一眼レフだがEOS R3ではどうか?
大ボケ状態の被写体へのAF(大デフォーカス)
… EOS R5もR7も全く反応しないが、EOS R3ではどうか?
AF精度。スポット1点で枝の間などを抜けるか?
EOS R5やEOS R7では厳しいのでEOS R3ではどうか?

EOS R7での例:トラッキング

EOS R7 カワセミ撮影検証、最高解像度
今日は先日の場所にでかけたのですが、ほぼベストなコンディションでカワセミの撮影ができたのでEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMで撮ってきました 🙂 残念ながら飛び込みは場所が悪かったのと、超望遠装備だったので撮...

例えばトラッキングですが、前にR7で検証したことがあります。

※途中暗転したり止まっているのはシャッターを切ったタイミングです

これはEOS R7のHDMI出力を録画したものですが…とまり木ではカワセミをトラッキングがとらえていますが、飛び出した瞬間に外れちゃってます…というか動いてませんね。

トラッキング対象がいなくなってトラッキングが切れた後は毎フレームAFポイントが変わっていってますが、トラッキング自体は全然追い付いていません。

EOS R7での例:動物検出

EOS R7 カワセミ撮影検証、最高解像度
今日は先日の場所にでかけたのですが、ほぼベストなコンディションでカワセミの撮影ができたのでEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMで撮ってきました 🙂 残念ながら飛び込みは場所が悪かったのと、超望遠装備だったので撮...

明らかにAFエリアの更新速度が速いですね。

ただ上の動画ではカワセミがずっといて飛び出しているだけなので良いのですが、どうしても着水時はなかなか動物として検出ができないようです。

こんな感じで非常に高確率でカワセミ以外を掴んでしまいます。

そのため、結局トラッキングも動物検出もOFFにした方が歩留まりが良いという残念な結果に。

もちろんこれも、飛び出しからずっと追いかけられるスキルがあれば、全然違った結果になると思いますので今の私のスキルでは…という話ですが。

まとめ

確度が高い時は私の場合は購入してしまう方なのですが、今回のEOS R3については「おそらく厳しい」と思っている点が多いのがレンタルで試す最も大きな理由です。

今はまだミラーレス一眼は一眼レフの上位互換ではなく、別の種類のカメラ…と考えた方が妥当で、特に野鳥撮影では一眼レフの方が優れている点がまだまだ沢山あるのが現状です。特に大デフォーカスからの復帰や、トラッキングが効かない場合のAF精度に関してはミラーレスは酷いものがあると思います…MFするしかなくなる状況が頻繁すぎます。

ですがおそらく来年EOS R1が発売され、フラグシップがミラーレスに移行することでCanonもほぼミラーレス化されることになると思われますので、いやがおうにも5~6年以内にはミラーレスに完全シフトせねばならなくなるとは思っています。

Canonは他社がフラグシップをミラーレス一眼に切り替えるなかで、まだ一眼レフをフラグシップとしている唯一のメイカーですので、EOS R1は威信をかけて他社をぶっちぎった性能のものを出してくると期待していますが、その時に「EOS R3では問題のあった点は改善されているか?」という視点でみて購入するかどうか判断できれば良いなと思っています 🙂

ま…これでEOS R3 + EF600mm F4L IS II USMで試してトラッキングONで1発で瞳にガチピン連発だったらすぐ買い替えちゃうかもですけどねw

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