スポンサーリンク

EOS-1D X mark IIIで野鳥撮影 カワセミ

はい、というわけでEOS-1D X mark IIIが修理から戻ってきたので、ようやくマイカワセミ装備が復活。

カワセミ

いつもの滋賀


Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/7.1 1/200s 100 -1EV 

「今日はカメラマンが多いな。」

まずは、いつもの滋賀のカワセミ様から。

今日はめずらしくカメラマンが3~4人くらいいました。

冬の間はほとんど見ませんでしたが、2月になって春らしくなってきたからですかね? 😛

あと、この場所で撮ってて初めて2羽のカワセミを見ました。

おそらくメスな気がするんですが、そういえばもう2ヶ月もすれば繁殖の季節ですね 🙂

飛び込み1 (成功)

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/6.3 1/4000s 1250 -2EV 

奥に向かって飛び去ったので、写真としてはアレですが、EOS R7とEOS-1D X mark IIIの違い、またEF800mm F5.6L IS USMとEF600mm F4L IS II USMの違いが分かりやすい写真でした。

検証

このシチュエーションはEOS R7で撮っていると、右手前のポールに持っていかれるか、水面のフェンスの網にもっていかれるか、他の写りこみにもっていかれるか…するのが定番でしたが、EOS-1D X mark IIIだと問題ナシ 😛 強い。

EF600mm F4L IS II USMで撮るとAFエリアが広がって逆にピントが持っていかれることが多いという、変な現象が起きやすいシーンですね。

緑がEF600mm F4L IS II USMのAFエリア、青がEF800mm F5.6L IS USMなのですが、後者の方が楕円形なことがわかります。
前者の方が広いので本来良いことのはずなのですが、長方形なので四隅の角で別のものをとらえてしまいやすくカワセミの着水の水柱が自動選択AFの主題となりにくいのが原因です。

「これはレアケースなんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は結構な割合でこの性質に助けられてます。

この辺りはまたカワセミ撮影特集で 😛

飛び込み2 (失敗…操作ミス)

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/6.3 1/4000s 1000 -2EV 

これはかなり近くに飛び込んで、仕損じてAFエリアにいれられなかった 😛
「あ、しくじった」って感じでした。

一瞬のことなのでレンズを振って止まりが悪かったりすると「あ。」ってなる事がしばしば。

修行不足です 😛

飛び込み3 (失敗…視差対策ミス)

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/5.6 1/4000s 500 -2EV 

背景にもっていかれてますが、これはちょっと視差対策の検証で失敗しました。

検証

視差対策で、試しに照準器をあらかじめズラしておいて着水点を真ん中にとらえるとカワセミ本体がフレームに入るように細工してみたんですが、逆に着水地点がAFエリアから外れてしまった感じです。

やはり着水は中央でとらえてAFのピントを水柱の方に持って行った上で、浮上を始める瞬間にレンズを少し上に振らないとだめですね…なかなかシビア。

ただ、このシーンは背景に岩がない場合はEOS-1D X mark III は水しぶきをとらえてくれるので成功するパターンだったりします。

シチュエーションによって撮り方を変えられるまでにはまだ至っていないので、今は致し方なし。

飛び込み4 (成功)

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/5.6 1/4000s 640 -2EV 

綺麗に撮れたなと。浮上の瞬間は水しぶきの方にもっていかれてますが。

EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USM でこの場所でちゃんと撮るのは実はほぼ初めてですが、やはり良いですね。

~15mで解像度的には許容で、距離的にも撮影難度的にも問題なし。

ただ、この場所は奥に飛ばれると20m〜だし、手前に飛ばれると~10mだしで運なんですよね。

飛び込み5 (微妙)

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/6.3 1/4000s 640 -2EV 

これは珍しくAFがあまり追従しませんでした。
ただ、EOS R7の様にずっとAFが貼りついてるのではなく後半で気づいて追従を始めてますが合うのが遅かったですね。

AF合焦点エリア

確認しましたが、初めは水柱をとらえてるのですが浮上までに水がおさまってしまったせいか後ろの水面の葉のようなものを拾ってしまってます。

「被写体の追従」を粘るようすれば解決はできるのですが、その場合は逆に初めに水柱以外のものを掴んでしまうとそっちに引っ張られるという動作をします。

これは…トレードオフなので、どっちもどっちで難しいですね。
まぁ100%は無理なので致し方なく。

飛び込み6 (微妙…水柱にピント)

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/6.3 1/4000s 800 

これは、~10mの至近距離。
EOS R7でがんばってもなかなかとらえられなかったのが、とらえること自体はできてます。

AF合焦点エリア

ただ、この距離だと手前に水しぶきがあるとどうしてももっていかれますね。

何とかそうならない方向に移動しようとしたりもしてるんですが、角度的に結構きびしく。

~10mの至近距離はポジショニングが重要ですね..。

もしくは、頑張って浮上してくるカワセミを本当にAFエリアの中央気味に入れるか…ただ、今の私ではそこまでの精度はまだ厳しいです。

飛び込み7 (失敗…水柱にピント+フレーミングミス)

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/5.6 1/4000s 6400 

これもかなりの至近距離。~10m。

とらえられてはいるのであと少し…。

AF合焦点エリア

ただ、これだけ近いと水柱の方にピントをもっていかれていると、本体がボケてしまうのでかなり難しい。

横から撮るか、カワセミが帰りに手前に飛んでくるポジショニングをするか…シビアです。

あと、まわりにカメラマンがいなければ飛ばれても仕方ないと思ってやるんですが、どうしてもほかに人がいると厳しいw

いつもの京都


Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/5.6 1/400s 200 -1EV 

「ち、またきよったのか。」

EOS-1D X mark IIIも戻ってきたので、時刻が少し遅かったですが、せっかくなので京都へ。

到着と同時ににらまれて、さらにフンで歓迎されました 😛

小さい魚しか食べられてないせいか、ちょっとご機嫌斜めのご様子…。

飛び込み8 (成功)

 

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/6.3 1/1600s 1250 -2EV 

距離 25mほど。

やはりこの距離はEOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMでは解像度的に厳しい 😛

ただEOS R7 + EF600mm F4L IS II USMでは勝率2割切ってましたが、EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMではまず失敗しない距離ですね。

EOS-1D X mark IIIで撮ってると、あとでAF合焦エリアをみても非常に的確で気持ち良いです 🙂

EOS R7で撮ってると大体よくわからない場所の水面とかにAF合焦エリアが行ってたりするのでw

飛び込み9 (成功)

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/5.6 1/1600s 1000 -2EV 

同様に20m~付近。
今度からこの距離はあまり大きくトリミングしないでおこう 😛

本体が右に寄っているように見えますが、着水地点はほぼ中央。
浮上時にカワセミ本体を追えるようになる…というのは私の今後の課題ですね。

F8になりますがまだまだISOは大丈夫なのと、そろそろフレーミングが正確になってきて焦点距離をあとx1.4してもとらえられそうなので、この距離はEOS-1D X mark III + EF600mm F4L IS II USMに、Extender x2をつけて今度試してみようかと思ってます。

飛び込み10 (成功)

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/6.3 1/1600s 1000 -2EV 

これは15~20m付近。
やはりこのくらいの距離が、私が許容できる解像度の境界

この距離はあまり失敗しなくなりましたので、できるだけこの距離で撮りたいですね。

あと実は、画面見ずにシャッタースピードを変えてたら1/1600になってました。

一枚目は動きをとめきれてないのでやっぱ1/4000あったほうがいいかなと思いつつ、1/1600でもブレを感じないのはフルサイズ2000万画素恐るべしとしか。

AF合焦点エリア

これも完全に中央でとらえられているわけではないのですが、EOS-1D X mark IIIが凄いのは「AFエリアに入ってきた水しぶきに即座にピントがあってくれる」点だったりします。

実は私のスキルでは、まだこのパターンが結構な割合を占めてます。

どうしても着水地点と浮上地点は結構ズレるので、この形でAFが被写体をとらえてくれるのがレフ機がカワセミ撮影で有利な理由の1つだと思っています。

もちろん、しっかりとそれすらも把握してカワセミ本体をがっちり中央にとらえられるとベストなのですが。

ミラーレスで被写体認識がしっかり効くならカワセミ本体に…とも思わなくもないですが、今のところEOS R7ではこの刹那にカワセミを認識してくれるほどの速度や精度はないですね。

EOS R3だとこの辺り認識できるのかが気になりますが、どうなんでしょうね。

不機嫌?


Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/5.6 1/2000s 2500 -2EV 

小さい獲物ばかりで、少しご機嫌斜め?

撮ってる方は飛び込みの回数が多くてうれしい限りなのですが。

ただ、魚があまりいないと飛び込むまでの待ち時間が長いのでそこは撮ってて結構大変ですね 😛

今日も滋賀で気づいたら3時間くらい経過してました。

飛び込み11 (失敗…水紋にピント、フレーミングミス)

Canon EOS-1D X Mark III 800mm ƒ/5.6 1/2000s 800 -2EV 

これは珍しくAFが掴んでくれませんでした。

運がいいと掴んでくれるんですが、今回はAFフレームの中央に認識できる水紋が出てしまっていたのでそっちにもっていかれちゃいましたね。

まぁ、カワセミがフレームの下に寄ってるので私のせいですが 😛

ただ、着水を中央でとらえてその後カワセミの浮上に合わせてレンズを少し上に振る..というのは練習してることでもあるのでかなりシビアですね。

この写真に関しては、1コマなので0.06秒~0.1秒ほどはやかった。

やっぱりこれに関しては着水と同時にファインダーを覗いて確認しかないかなぁ…。

まとめ

EOS-1D X mark III と EOS R7

久々にEOS-1D X mark IIIで撮ってみて…やはりEOS R7とは成功率が全く違います。

レフ機とミラーレスの違いなのか?、そもそものAF演算処理周期の違いなのか?、はEOS R3でも使ってみないとわかりませんが、やはりEOS R7はカワセミ撮影は苦手というのが今のところの結論です。

と、言うよりはEOS-1D X mark IIIがカワセミ撮影が得意…という方が正しいんでしょうけど。

大体いまの私のスキルでは歩留まりはこのくらい…。

装備 ~10m 10m~15m 15m~20m 20m~30m
EOS-1D X mark III
+ EF800mm F5.6L IS USM
~20%くらい ~50%くらい ~75%くらい 90%くらい
EOS R7
+ EF600mm F4L IS II USM
厳しい 厳しい 10%くらい 20%くらい

あと、同じ「撮れない」でも内容的には随分違っていて、EOS-1D X mark IIIの方はほぼ「カメラマンが失敗している」のが理由で、EOS R7の方は「よくわからない」のため歩留まりを高められないのが改善できない理由。

後でDPPで合焦エリアを見るとEOS-1D X mark IIIは失敗していてもカメラマン起因の納得できる理由があるのに対して、EOS R7の場合は何故だかわからないことが多いです。

EOS R7もしくはミラーレスでカワセミ撮影が厳しいと感じている人で、レンズ的に条件が合う(EFロクヨンやEFハチゴロー使用していて15m~20mレンジで撮れる)場合は、まぁ…正直いまはEOS-1D X mark II/IIIあたりで撮るのをオススメします… 😛

EOS R7でカワセミ撮影 最終検証30連
午前は久しぶりに朽木に行ってみたのですが、大雪の影響でとてもじゃないですが踏み入ることすらできず 😛 来週からはEOS-1D X mark IIIを使いそうですので、今日はEOS R7の最終検証気分で京都の川へ。 気持ちを察してくれた...

前回のこの投稿の時にEOS R7での撮り方は少しはわかったので、また機会があればEOS R7で撮ってみますが心が折れ気味。
EOS-1D X mark IIIの修理待ちという事でEOS R7で集中して練習してましたが。

焦点距離960mm 距離25m~では歩留まりは30%~50%くらいまでは持っていけそうな感じはしてますが、まぁ…どうですかね。
ただ、撮れると解像感があって綺麗なのは間違いないので努力したいですが…EOS R1かEOS R5 mark II待ちかな..。

EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMで久々に撮影してみて

撮っているとEF800mm F5.6L IS USMはExtenderなしなのでAF初動は速いものの、サーボAF時の細かな制御はレフ機でもEF600mm F4L IS II USMより遅いというのはなんとなく体感できます。

レリーズ優先で撮っているのもありますが、「DPPで合焦エリアが表示されていて実際にそこにピントがあっていない」ことがEF800mm F5.6L IS USMの方が多い感じですね。

EOS R7と違ってEOS-1D X mark IIIでこのパターンの時はレンズのAFスピード(USM、通信速度)が間に合ってない場合がほとんどです。

ただ、初動のピント(1~2コマ目くらいの合焦率)は全く問題ないので、想定通りの結果なのかな?という気はしてます。
おそらく単純なAFのスピード自体…ではなくサーボAF中の細かいピント調整性能の違いですかね。

久々にEOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMで撮ってみて、やはり非常に撮りやすいことは改めて確認できました。
次回は EOS-1D X mark III + EF600mm F4L IS II USM + Extender x1.4/x2.0で撮ってみてどうか?を検証予定。

今は着水地点を予測してそのあたりで構える撮り方ですが、距離が15m~20mあれば、EF600mm F4L IS II USMの場合は初めからカワセミにピントを合わせておいてシャッターを切りながらレンズを振って追いかける、という普通の撮り方ができる気がしてますので、それも合わせて検証していきたいと思います。

なぜ今は普通の撮り方をしていないのか?ですが、実は~10mという短い距離で撮る場合に初めからカワセミに合わせておくと「レンズを振る角度が非常に大きい」という問題があって、単純に4kg超の大砲レンズを振り回して止めるのは間に合わないんですよね。

ただ15m~限定とはいえ後者の撮り方で問題なく撮れるなら、ファインダーを覗いて撮るという次のステップにも進みやすくなりますので 🙂

何にせよ、久々のEOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMはカメラマンがミスさえしなければ確実に撮れるという安心感あって良かったです。

タイトルとURLをコピーしました