今日も今日とて。年末休暇2日目、カワセミブートキャンプ2日目です。
リュックでEOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMを背負い、EOS R7 + EF600mm F4L IS II USMを三脚と共に担いでカワセミを追いかけるという修行から。
片方はリュックに入っているからいいもののバカ丸出しですね。
というか重すぎて死ぬかと。
カワセミ
訓練開始のご挨拶
「お前、また来たのかよ。飽きないな。」
というわけで今日もおなじみのカワセミ様。
心なしかあきれ顔な気もします。
EOS R7 飛び込み1 (失敗)
これはちょっとよそ見してて失敗。
どうもずっとEOS R7でうまく撮れないので、今日は思い切って設定を大きく変えてみました。
- フレキシブルゾーンで少し小さめのゾーンをつくる(EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMをイメージ)
- 動物検出ON、トラッキングON
狙いとしては小さめのゾーンをつくることで、余計なものを掴まないようにする、掴んだらそのままトラッキングで全体AFで頑張ってもらう。
EOS R7 飛び込み2 (1枚以外失敗)
浮上の瞬間はある程度ピント合ってるんですが、その後なぜかハズれるという…。
DPPで合焦エリアみたらこんな感じ。
これは昔もRF600mm F4L IS USM使っていて起こったことがあるんですが、「カワセミじゃなくて水しぶきを動物検出してしまってるパターン」です。
カワセミを避けるように合焦AFが表示されています。
しかも、そこにピント合っているわけでもないという謎パターンですね。
あと、トラッキングも発動していないのでAFエリアが狭く設定したフレキシブルゾーンのままですね。
EOS R7では飛び込んだ瞬間にトラッキングでつかまえるのは厳しいのかもしれない…。
この回はほぼど真ん中にとらえて連写していたので、「あ~…これでダメか~…」とか思ってEOS R7をそっと片付けようとしましたが、随分とブレークスルーがないので今日はもう少し頑張ることに。
EOS R7 飛び込み3 (半成功)
この回はかなりとらえられた気がします。
このあたりがバチピンだとうれしかったのですが、そう簡単にはいきませんでしたね…。
最近は視差で起こる上下の照準ズレに悩んでいます。
これを防ぐには着水時点でファインダーに視線を移して微調整…ですかね。
ただ、久々にEOS R7でそれっぽいのが撮れたのでちょっとうれしく 🙂
やはり、しっかり撮れると高解像で良いですね。
EOS R7 飛び込み3の飛び去り
ただの飛び去りか…という感もあるんですが、かなりくっきり撮れてるなとちょっと感動。
実は今日はEOS R7については SS 1/8000 で撮ってるんですが、EOS R7の狭い画素ピッチに効果あるかもしれない 🙂
次回から行けるときはSS 1/8000にしてみます。
EOS R7 飛び込み4 (飛び去り)
飛び込み自体はいつもの視差もあってダメでした。
ただ、これまでEOS R7で何度か撮ってきましたが、カワセミでトラッキングが効いたのは初めてです。
もうトラッキングは諦めていたので、地味にうれしい。
ぶっちゃけ、検出OFFにしようが歩留まりは上がらないので、どうせ失敗するにしてもトラッキングはONにしておこう 😛
EOS-1D X mark III 飛び込み(半成功)
これ、えらくピントシャッキリあったなと…。
これは飛び込みの高さが低すぎたのと、かなり近かったのと、視差のズレでちょっとやらかしましたが、それでも何枚かは。
EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMは、使ってみると安定度が全然違うなぁという印象。
あとでまとめますが、EF600mm F4L IS II USMの方が合いにくい理由もなんとなくわかりました。
1枚おかしいくらいピントが合っているのありますが、多分レンズを振るスピードも一致した奇跡の1枚ですね。
その他
もちろん飛び込み待ち中にとまりものも撮るのですが、EOS R7で撮ると解像度が段違いなのが非常に気持ちがいい。
飛び込みもたまに成功すると非常に高解像ですし。
何とかがんばってEOS R7での撮影を安定させたいところ…。
カワラヒワ
一度帰宅して、嫁と娘を連れて琵琶湖畔の公園へ。久々にEF400mm F4 DO IS II USMもって散策。
時刻は遅かったですがカワラヒワが群れてました 😛
本当に暗い夕方でもこのくらいは撮れるのでもう散策はEOS R7 + Ef400mm F4 DO IS II USMで確定すな…。
まとめ
EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMのAFの謎
今日はEOS-1D X mark III は EF800mm F5.6L IS USM で撮ってたんですが、EF600mm F4L IS II USMよりも撮りやすい理由がちょっとわかりました。
EF800mm F5.6L IS USMはFグループで139点。
両サイドが削れているわけですが、言ってみれば丁度よい「楕円」のような形のAFエリアになってます。
これがEF600mm F4L IS II USM + Extender x1.4だと、191点になって左右が広がって「長方形」のような形になります。
まず、被写体にあわせるという意味では被写体を中心として楕円で範囲が広がるAFエリアの方が、形的に撮りやすい。
そして最近EF600mm F4L IS II USM + Extender x1.4を使っていて、止まっているカワセミにAFを発動したときによく真ん中のカワセミに合わずに周囲の枝とかに持っていかれて「あれ?」って思ってました。
今日EF800mm F5.6L IS USMでAFを発動すると、同じシチュエーションでほぼ間違いなく真ん中のカワセミに合うのに気付いて、「そういうことか」となりました。
これ、レンズグループとレンズによるアルゴリズムの違いや特徴な可能性あります…。
またEF800mm F5.6L IS USMの方は周辺減光があるレンズなので中央の方に合いやすい可能性もあり。
….これ、ちょっと厄介ですね。
EF600mm F4L IS II USMの方は、よかれと思って合掌エリア増やしてくれているんですが逆に合わせづらいという…何か方法ないんだろか。
EOS R7
ようやく、ちょっとだけまともに撮れました。
しかもトラッキングや動物検出などをONにした、ミラーレスカメラの主機能を使った状態で…です。
ただ、初めに掴むゾーンを小さくしてそこで掴んで何とかトラッキングで追っかけてもらおう作戦だったんですが、やはりEOS R7のトラッキングだとそんな瞬時には掴んでくれない模様。
作戦は失敗です 😛
ただ飛び去りは頑張って掴んでくれた場面もあったので、とにかく着水のフレーミングを正確にして、フレームにしっかり入っている時間さえ確保できれば、トラッキングで掴んでくれるんじゃないかという期待も、少しだけ持てました。
なんとなくこれ、EOS R3だと余裕で間に合いそうな雰囲気ありますね。
EOS R3
EOS R3:レンズ交換式カメラ・レンズ高速読み出しを可能とするEOS初フルサイズ裏面照射積層CMOSセンサー搭載し、電子シャッター最高30コマ/秒でAFAE追従撮影が可能。高速・高感度・高信頼性を目指した、動体撮影に優れたフルサイズミラーレスカメラ。
EOS R7はCMOSセンサーの読み取りが1/30秒かかるため、AF演算はおそらく1/10秒~1/20秒周期程度だと思ってます(公開されてないはずなので適当)。
EOS R3はAF演算が1/60秒とかいうバカげた周期なので、R7の3~6倍速くらいで計算してるんじゃないかな..?
たしかEOS-1D X mark IIIも1/60秒でAF制御してるような話をどこかで見たけど、どうなんだろ。
あと、今日はSS 1/8000にしていたんですが、これまで見られなかったブレなくシャッキリしたショットが何枚か。
しばらくイケるときは1/8000で撮って検証してみます。
「R7に拘らなくていいんじゃ?」
って話なんですがR7で奇麗にシャッキリ撮れると、APS-C 3250万画素という法外な解像力で、400mmで1dx3やR3の800mmと同等の細かさで撮れるので夢があるんですよね? R7IIでてくれ
あと高解像なとまりものを撮りたいときにそのまま撮れる点、R7に慣れとくと今後ミラーレスに完全に移っても確実に撮れる点など…良い点が多かったりします。
総括
やはり、EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMの安定度が高いですね。
(EF800mm F5.6L IS USMの性能が高いというよりは組み合わせによる偶然な気もしますが)
あとは少しミラーレス機での撮影に光が見えてきたので、なんとか頑張りたいなと。
それと正直、一度EOS R3を使ってみたくなってきました。
そうすればEOS R7でできる事できない事もハッキリわかるんだろうなと思ったり。
結局のところやはりAFの演算周期が速くないとカワセミの飛び込み撮影はきついんだと思ってはいます。
ただ、もうEOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMで満足しろよというのが普通の考え方なような 😛
EF800mm F5.6L IS USMがミラーレスで最高速連写可能なレンズなら話ははやかったんですけどね。
さて、とりあえず目下まだまだブートキャンプは続きますのでガンバリマス。